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クレージーなねえちゃん登場

地獄を堕ちています

痛みで目を覚ます。

閻魔にやられた傷は、時間が経っても癒えず、一定時間おきに激痛を走らせた。


「あああああああああああああ」


堕ちていく


憎い


「あああああああああああああ」


堕ちる


憎しみ


堕ちている間、一切思わなかったことがある。

それは反省と後悔だ。

多少顧みる部分はあったかもしれないが、反省や後悔とは程遠いわけで。

そんなことを考えながら堕ちていく。


何年堕ちただろうか。

定期的にくる痛みは左手に纏められつつあった。

身を焦がすほどの憎しみは今やほとんど消え失せているように感じた。


毎日憎しみに囚われることもなくなった。


ようやく周りが見渡せる。

真っ暗だが、ほかにもだれかが堕ちているのはなんとなくわかるものだ。


閻魔にやられた力を使って方向転換し、遠くで堕ちている人の元に飛んだ。


ギュン


「よぉ、なにしてるんだ?」

女だった。みすぼらしい恰好をした、おっと自分もみすぼらしい恰好をしていたわけだが、

「みりゃわかんだろ、堕ちてんだよ」

「現世で何した?」

「ほっとけ」

「つれないこといいなさんな、あてて差し上げるよ。人殺し」

「正解」

「えっまじ?」

「まじだよ。恋人だと信じてた男には妻子がいたの。悲しいわよね。だから殺した。」

「どうやって?」

「セックス中にナイフを腹に刺して愛を確かめたの。愛してたら生きられるはずでしょう?すぐ死んでしまったから、これは愛されてなかったんだなぁって落ち込んじゃって。念のためにちぎっていたちんこはかばんにはいれてたけれども、腐りだしたからショッピングモールのごみ箱に捨てといた。孤独が絶えれなかったからそのまま飛び降りて死んだのよ。」

「結構メンヘラだな!!」

「ここにきて変なことなんかない?」

「堕ち続けるなんてすでに変だ。」

「そうじゃない。感覚よ。感覚。自分以外の感覚、ない?」

「ないなぁ。俺は俺だよ。」

「そうか、私だけかなぁ。前世の自分みたいな感覚と今までの自分が混ざり合っている感じ?今はまだ今までの自分がメインなんだけれど、もう少ししたら前の自分に乗っ取られそう。みたいな感じ。」

「よくわかんねぇよ。」

彼女はニタニタと笑った。


「あんた閻魔ごときにやられたんでしょ。」

「みてたのか?」

「みてたみてた。ださい」

「だって相手化け物だろ。勝てねえ勝てねえ」

「あんたの憎しみ、たぶん力になるよ。誰よりも強くなると思う。」

「閻魔よりも?」

「うん」

「俺のカタキよりも?」

「うん、修行すればね」

「あんまり修行とか好きじゃないんだけどなぁ。」

「前まで憎しみに囚われていたのが今はもうしゃべれるくらいでしょ?」

「そういやそうだなぁ。」

「憎しみはなくなったの?」

「いや、確かに残っている。」

憎い憎い憎い・・・

「どこに?」

その女を・・・・

「この辺り」左手で右肩らへんをつかもうとしている。

ころせええええええええええええええ

右肩から肘にかけて火のような翼のような激しい憎しみが飛び出した。

「女ぁ殺してやる」

「私、もう死んでるよ?」

「八つ裂きにしてもう一度殺してやる」

「お願いがいえるのならば、頭・腕・足・体の4つにバラバラにしてから一つずつ犯してほしいな。

そのたくましい右腕で。」

めろ・・やめろ・・・

「殺してやる!!!!」

その時、白い光が右肩の憎しみの翼を包み込んだ。


「落ち着いたかい?」

「何をした?」

「マホーだね。」

「マホーか。」

「このまま堕ちていくのも退屈だからさ、年も取らないし、その右腕で次元に風穴があけれるようになるまで修行していろんなところに復讐に行ったり生き返ったりしない?」

「・・・・いいぜ。あんた、名前は?」

「私シオリ。前世は三蔵法師かな?」

「シオリ・・・さしずめ俺は孫悟空か?」

「がんばれ沙悟浄!!」

「で、シオリ姫、生き返って何をするんだ?まさか天竺に目指すとかじゃないだろうな。」

「目指さない目指さない大丈夫」

「じゃぁなにすんだよ。」

「うーんとね、神殺し」




実はねえちゃん巨乳ですし薄着です。こんにちはしてる可能性も大

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