病院に行こう
2018/6/6
『はな』のうんちはどれだろう。
そう思いつつ、尻には下痢の跡。
しかし!そんなことよりも、『はな』の左手がおかしい。動かなかったのは手をかばってるから?
抱っこしたときのくったり感はなくなったから安心してたのに。隣の部屋に離してもやはりあまり動かない。
一応は動けるのだけど、偶に左手が内側に曲がったまま手を着いていることがある。もしゅもしゅ触ってみると、その度にビクッとする。
「痛いの?」
一昨日の夜にアパートで離したときに、あれ?とは思ったけど、見間違いでは無かったようだ。
手のぷらぷらが一過性にしろ、痛いのは困る。骨の変形にしろ、酷くなったら嫌だな。
自分の歯医者のように、何かあったときにしか行かない動物病院に連れていくことにした。
実家方面なので、帰りに泊まりに行こうと考え、洗濯をしてからのんびりとお出かけ。
お出かけ籠に2匹を入れて、いざ受診。
最初は健康印の『くぅ』。
爪切りを依頼。
「小さいねえ。何週間くらい」
「日曜に買って、先週来たばかりだから、1ヶ月ちょっとと言われてます。ドワーフです。食欲もトイレもいい感じで動き回ってる」
「うーん。爪はまだいいかな」
聴診器でお腹の音を聞き、身体をふにふに。
「はい、どうぞ」
「はい」
そして『はな』の番。
「ああ、左足がおかしいねぇ。少し外側になってる。脚引っ掛けたりした?この子も小さいけどどのくらい?」
「この子も日曜に買って、3ヶ月くらいって言われてます」
抱き上げ足をむにむに。やはり左手の関節部分は触られるのが嫌みたいに前脚をぱたぱたする『はな』。
「来た日はよく食べて、もう少し動いていたんだけど、翌日からあんまり動いていなくて。いいうんちも出てたんだけど、次の日は下痢になってたから、おしりを洗って様子を見てました。今日はうんちはまだ見てない」
ひょいと尻を見られ、ベタッとしたうんちを確認。
「まだ柔らかいみたいだねぇ。足はレントゲン撮ってみようか」
レントゲン室から出てきた『はな』を受け取る。診察台では日曜の夜のように動き回る『はな』。緊張してるの?
と、ぷるぷるしたゼリー状の3センチ弱の物体が。
なんだこれ、そういえば、起きたときにもう少し濃い麦茶みたいなぷるぷるが『くぅ』の背中に付いてたわ。すぐ捨てたけど。と見ていると、先生が便だと教えてくれる。人間の下痢が酷い後の炎症起こした腸液の固まりみたいなやつだー。今回は茶色くない。
「便の検査もしといたよ」
顕微鏡で便をチェック。
「虫がいるね」
下痢についてはコクシジウムが原因。虫がいるからと言っても症状が出るとは限らず、ストレスが出ると増殖して症状が出てしまうため、環境の変化などから購入後に出ることも多いらしい。そこら中に常在しているというわけではないため、何らかの形で購入前に保持していた形になるのだろう。自家中毒みたいに治ってもストレスが出れば症状としてまた出る可能性は残るのかな。どうなんだろう。
「伝染るから治るまでは確実に別のゲージのほうがいいよ。小屋は熱湯かけて消毒してください。煮沸までしなくても熱湯で死滅するから。逆に消毒は効かないと思ってね」
「身体はストレスがかかるから洗わないほうがいい?」
「身体についた虫を流すように洗っていいけど、それ自体は熱湯消毒でないと死なないから、タオルとかは熱湯につけてから洗濯したほうがいいよ」
「人間には感染りますか」
「便を食べるわけじゃないから大丈夫」
あ、ノロみたいに空気に浮遊して感染って感じじゃないんだ。良かった。
隣の運動部屋には虫が残っている可能性はあるけど、元々一緒の小屋に入っていたのだから部屋自体を熱湯消毒とかまでは考えても仕方ない。スチームでも無い限りは無理だ。そして私は持っていない。『くぅ』だって既に保持している可能性はあるが、幼いから予防として薬は出さずに様子を見ることに。
甘い薬を出してくれたので、下痢については一週間後の受診に決まった。体調が悪いようなら早めに受診するようにと念押しされる。
そして、問題の左手は。
「変形してるね。骨折はしていないけど脱臼みたいな感じ。安静にするしかないかな」
骨折はないとは言ったけど、治るとは言わない。嫌がってかじったり動くのに取れやすかったりしたら外してねと、痛みが軽減するようにガーゼで固定してもらうことにした。
レントゲンと細菌検査と『はな』の爪切り。薬は一週間分。爪切りは少ししか切っていないからいいよと5000円かからなかった!
結局、手首を着けたときに内側に入らない目的の固定だからか、手をついたときに斜めに着いてしまうと肘への負担が強そう。右に比べて、外側に歪んでしまうのは仕方がないのだろうか。心配ではあるが、とりあえずは気になったときに手の位置を直してあげるしかなさそうだ。
ゲージを離す必要が出たため、泊まることはせず経過報告と夕食をたかることにした。