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静寂の精霊 共通①
――むかしむかし、伝説と呼ばれる不老不死を作り上げた科学者がいた。
地球と良く似たその世界には地球にはない魔法がある。
男は地球ともう一つの世界を自由に行き来し、彼の他にも優秀な人材が地球から行き来していた。
だからその世界では地球に無い魔法と科学の両方が発展している。
科学者は常々、銀河さえ自由に行き交う魔法の世界に不遜な地球人を招かぬ用に地球では技術を用いる事はないと言う。
生に執着した一人の科学者は植物学者と特別な花を作った。
それは不思議で、薔薇を食めば老いず死なずの肉体が手にはいる。
◆
『君は薔薇の精霊?』
『わからない』
薔薇と同じ青い髪をした私は、気がつくと沢山の青い薔薇の中にいた。
『ああ、君は肉体がないのか……では我々が再びこちらへ来るまで禍々しい物から薔薇を守ってほしい』
紅い髪をした男と緑の髪をした男が私に鍵を託し、ここにやって来ては去っていく。
もう何度も繰り返され、私がいるのは進まぬ薔薇園。