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ζミルリタアルガ 共通①


『怖い……』


“大丈夫よ姉さんがついてるわ”


『姉さん』


私が怖いとき、いつも双子の姉が助けてくれる。


『……大丈夫か?』


私より3歳は上の男の子が、怖い人達に閉じ込められた私に手を伸ばしている。


『あなたはだあれ?』

『レド。助けにきたんだ。早く逃げよう』


少年に助けられて、ああ私は姉を失くした。



「プリム、プリム=マルディネス!」

「なあに母さん?」


私はプリムで呼び掛けた中年女性は母親。


「さっきから呼んでも上の空で、具合が悪いの?」


やはり実感がなくて、不思議な感覚だ。


「ただ記憶が戻りそうで」


1年前の私は軍隊にいたという。そしてなんらかで記憶を無くしたとされている。


「なくした記憶を呼び覚ますには外へいくのがいいんじゃないかしら」


1年前どころか過去の全てが記憶にないのでいつ記憶を無くしたかもわからないし。


「それなら先生から外出許可が出ているし、このネックレスをしていれば万が一迷子になっても大丈夫ね」


連絡先のロケットが入った紙だ。


「いってきます」


記憶を無くす前の私にはある目的があったようなのだ。

それは幼少期に失踪したという姉だ。

しかし、誰に聞いても私には姉などいないという。


「そんなはずないわ」


過去の私が残したメモには姉の夫が軍の同期であり私たちの幼馴染ヴルーノと書いてあった。

そしてヴルーノに会う前に同期のディンプルを連れていくべきだともあった。


サスペンス小説にありがちなのは、ヴルーノが私を殺そうとして記憶を無くした。

という展開なのだけど、もしそれならヴルーノに会う時にディンプルでなく警察を連れていけばいいわよね。


◆どうしようかしら

〔ディンプルを連れていく〕

〔直行する〕

〔家に帰る〕



→〔家に帰る〕


私が家に帰ると、辺りがスカーレッド。


「きゃあああああ!!」



【バッドend】


→〔ディンプルを連れていく〕

「やあ、久しぶり!」

「ええと、あなたがディンプル・シリンダーさんね」

「記憶を無くしたって話は本当だったんだね」


「実は記憶を無くす前に私は姉を探していて、姉の夫だというヴルーノをたずねる予定みたいで」

「君は方向音痴でよく道に迷うからな……」


【②Aへ続く】



●→〔直行する〕


「あ、完全に迷ったわね」


自分がいる街がわからないというか、方角もちんぷんかんぷんだ。


「こんな場所でどうしたんですか?」

「この辺りがはじめてなので、よければ軍のある場までの道を教えていただけませんか?」


やはり電話してディンプルを頼るべきだったと思いながら、彼のいる場を探す事にする。


「もしかして軍隊の誰かが恋人とかですか?」

「いえ知り合いです」

「ここからとなると軍は遠いですし、初めてなら迷う確率も高くなりますよ。近くの場所ではいけませんか?」

「ええと、ではこの場所はわかりますか?」


ヴルーノの住所のメモを見せる。


「ああ、ここなら僕の住んでいるマンションの三階ですね」


【②Bへ】


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