表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/122

第一村人発見⁉︎

 どうしよう! これはどうするべき⁉︎ 死んだフリ⁉︎ いやそれは熊か。違う、熊は死んだフリじゃダメだ、目を合わせて背中見せずに撤退!……って、虎にも効くのソレ⁉︎


 虎を見据えてわたしは息をとめた。掌に冷たい汗がにじむ。

 大丈夫、これは夢だ。夢だからどうにかなる。都合よく助けが来るはず!

 じり、とうしろに下がる。大丈夫、大丈夫。言い聞かせるように心の中で呟く。

 しかし、わたしが見ていたのは悪夢のようだった。おきまりのようにパキッと枝を踏んだ瞬間、木陰からこちらを窺っていた虎が動いたのだ!


「……‼︎」


 それは虎のようで虎ではなかった。背中に一対の羽が生えていたのだ。おおうファンタジー! いや、ファンタジックな悪夢ってなによ⁉︎ たしかに本は好きでなんでも読むけどーー


「ちょ、ま……! いや……っ‼︎」


 こっちくんな‼︎


 わたしは思わずしゃがんで顔を背けた。


「○☆\%○☆?」


 そのとき、虎もどきのさらに影から、のっそりと大きな人影が出てきた。


「☆%*#$?」


 ……第一村人は、背の高い、おっさんでした。しかも殺気立った。

 血のついた右手の抜き身の剣を見て、わたしは腰を抜かした。

 夢でも腰が抜けるのね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ