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ほのぼのしたい異世界生活のススメ  作者: 伊佐若 早葉
まったりしたい旅の始まり
7/30

第一俺別にお金とか名誉とか興味無いんですもん

だいぶ間が空いてしまいました。色々ありまして。

とまぁ、この手のありがちなパターンだと、雑魚共を一掃したら……



「…フッ、あの程度の雑魚共を蹴散らしたところでいばらないでもらいましょうか…!」



出てきたなテンプレ野郎!

あと別にいばってないです。僅か0.2秒で消え去ったモブに一片の興味すら湧きません。

あとホント、もうそういうありきたりの展開、過食気味なんスよ。


「私が持っているこのペンダントは、ありとあらゆる魔法を倍にして弾き返す『魔導具(アーティファクト)』。あなたのあの魔法程度では、私に傷一つつける事すら出来ないまま死ぬでしょうね…クックック…!」


そしてこうやって自ら手の内を明かしていくスタイル。すんげぇ自信満々に言ってるけど、全っ然言ってる事当たってないしな。魔法じゃねぇし。


「クックック…!今なら土下座をして謝れば、腕の一本で許してあげない事も無いですよ…?」

「あー…」

「この忠告を聞いてなお、私に牙を剝くというのであれば…私の魔剣『スタミナイーター』があなたをバラバラに引き裂く事でしょう…!」

「名前しょぼっ」


スタミナイーターって…。ソウルイーターじゃねぇのかよと。喰らうのは魂じゃなくて体力かよと。



もう…この茶番を終わらせ(ゴールし)ても…いいよね?


(アカン悠斗!展開を早々に終わらせたらアカン!)



……天界の住人がなーんでそんなネタブッ込んでこれるんですかねぇ…?



まぁいいや。もうそろそろ、俺もこの展開が続けば胃液の如くこみ上げて吐いてしまいかねん。




「えらいドヤ顔キメて、上から目線で命乞いさせようとしてるところ悪いんだけど、お前の中での解釈で、一番間違ってる点を指摘して、もう終わりにしたいんだけど、いいかな?」

「…間違ってる?この私が?ハァーッハッハッハッハッ!冗談はその顔…いや、その身長…いや、その声………クソッ!欠点が見当たらないではないですか!」


バカも休み休み言えとか言ってればめんどくさくなかったのにな。


「ええい!私の何が間違っているというのですか!?下手な論理では聡明な私の頭脳を打ち破る事など出来ませんよ!」


自分で聡明とか言っちゃうもんなぁ…。


「…それじゃあ、身をもって体験してもらおうかね。それで分かるし面倒事もおしまい、って事で。…あぁ、その魔導具(アーティファクト)とやらは常時発動するのか?しないんだったら今の内に起動させとけよ。あと、受身の準備もな」


※ただし、地面に接する時に意識があるかどうかは保証しません。


「フッ…。あなたこそ、あの魔法を使おうとしているようですが、威力は相当あるようですし、それが倍になって跳ね返ってきた時の覚悟は出来ていますか?お分かりでしょう?倍ですよ?五体満足でいられるといいですねぇ…クックック…!」



あーもうコイツと話してるだけで間延びしていくよ…!



「よし準備は出来たな?出来たろ?出来たよな?さぁ行くぞあっとそうだ何が間違ってるか言ってなかったな」


句読点ガン無視の早口ですわ。もう嫌だ、今後こんなベタな展開があったら、フレーム単位でぶっ壊してやる!





「俺 の は 魔 法 じ ゃ ね ぇ !」





…さっきまで居た森で、木に穴を貫通させまくった時は『正拳突き』。

アレは正面を向いた状態で拳を突き出すっていう、まぁ「魅せる為の技」というか、「型の一部」というか、実際戦う上ではそんな状態でパンチなんぞせんわな。


そして今、このなんか過食の極みみたいな頭領(ボス)に向かって、十数m離れた場所から俺が繰り出したのが…



コークスクリューブロー。



実際のボクシングと違って、相手にモーションで悟られようが構わないシチュだし、あと試してみたい事があったからな。


あの森での一件の時、俺は『まるで弾丸みたいだなコレ』って思ってたワケだ。

でも、正拳突きってのは、言っても90度しか捻らない動きなワケで…


つまり。




あの威力にしっかりとしたジャイロ運動を加えて、『本当の弾丸と同じ動きにしたらどうなるんだろう』と考えたんですわ。



正直、正拳突きで樹木を貫通する威力なのに、そんな事したらどえらいエグい状態になるだろうとは普通に思ってたんだけど、この時の俺は、いかにしてこの展開を終わらせるか、って言うのが脳内を占めていたワケでして…


結果。




「おぴょっ」




っていう何とも言えない声っぽい何かと、魔導具とかいうペンダント、腰にぶら下げてたスタミナイーター(笑)を残し…





塵 一 つ 残 さ ず 消 え ま し た 。






あれぇ?おっかしぃなぁ?とか思ってるうちに、あれよあれよと村の人達が集まりだして、なんか囃し立てられて、広場でお祭りみたいな騒ぎになっちゃって…




気づいたら朝になってて、寝てたベッドの傍らには数十枚の金貨と、凄い大量の食料があるんですよ。



不思議ですよねぇ…。

ストーリーがポンポン進む理由が、別のところで作品を執筆していた時


「くどい。長い。」


とド直球に言われたからです。その作品は大体30万文字ぐらいありましたし、それなりに見てくださる人もおりましたが、その一言で


「あー、やっぱりそうかぁ。消すか」


となりました。


自分でも間延びしてるのは分かってたんですがね、それでいいんだと思っちゃってました。

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