トラヴィスになれなかった男
55歳で独身、無職。精神障害者で30年の精神科通院中の坂木俊也。彼は単調で孤独な毎日に鬱屈し、過剰な性的欲求や過激な暴力衝動を募らせていた。映画『タクシードライバー』ファンで主人公トラヴィス・ビックルに自らを重ねる俊也はトラヴィスになるべく行動を起こし始める。母、ホームレス、売春婦を殺害。街を彷徨いながら彼は15歳の家出少女に出会う。彼女を性的に支配し、殺害する場面を空想。実行しようとしたが、少女の純粋無垢が彼の判断を狂わせる。
孤独な殺人鬼
2013/04/24 12:06