表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/15

まだ開店準備中なんでもう少し時間をずらしてお越しください

魔界・極西部 荒野



節足動物課死神(以下ムシ)「なぁ~~~んで俺たちがこんなとこにいるんだっけか?」



建築物課死神(以下棟梁)「我らは偉大なる次期死神明王様じきじきの命を受けてここにいるのではないか。


魔力結晶は魔力濃度が高い魔界の奥地であればあるほど強化能力は強くなる、一番奥地にある魔王城を乗っ取ればそこに桃源郷が作れる。われらが独立国家を築けるのだ」



ムシ「正直どうでもいいんですけど」



棟梁「下級の貴様がどうこう言えた話ではない。黙って命令を遂行すればよいのだ。まぁこの作戦が成功すれば貴様にも魔界人の奴隷一人二人はくれてやるぞ?後で好みのタイプを言うがよい。ハハハハハ!!!」



ムシ「喋るな、加齢臭が移る」



棟梁「………」










~~~~~~~~~~~~~~~~




死神「ナナメナナジュウナナドノナラビデナクナクイナナクナナンハンナナダイナンナクナラベテナガナガメ」



シュワァァァァ…



魔王「何やってるんだ」



死神「この前届いた新しいデスサイズを調整してたんだ。特注だったから結構値段張ったんだぜ?」



魔王「良し悪しがあるのか? 一撃で魂刈り取るのだからなんでもいいんじゃないか?」



死神「甘い、甘いな魔王。ガムシロとカラメルをしこたま口の中に入れたときぐらいに甘いぞ」



魔王「寒気がするほど甘いな」



死神「確かに一撃で魂を刈り取るのはデスサイズの大前提だ。だが粗悪品になると重いんだよ。それこそマンモス3頭分ぐらい」



魔王「なんだか懐かしい設定が出てきたな」



死神「逆に高級品になるとティッシュペーパーくらい軽くなる。今の俺のデスサイズは中の下程度だったんだが、そんなに金も使ってなかったしこの際新調しちまおうかとな。


俺は魔法も使うタイプだから呪文増長効果とかをオプションでつけてもらってたんだ。んで、いまさっき俺の魔力とデスサイズの魔力を同調させてた」



魔王「杖のようなものか?」



死神「まぁそうだな」






ドドーーーーン!!




魔王・死神「「なんだ?!」」



館内放送『緊急事態発生!! 魔王城・地下、魔道具倉庫にて火災が発生しました!! 姿勢を低くし、口に濡れたハンカチなどを当てて、避難誘導路にしたがって速やかに避難してください!! 繰り返します!!』



死神「防災対策もばっちりか。ホントよくできた社長だな」



魔王「誰が社長だ。魔王だ」



死神「とりあえず鎮火しに行くか」



魔王「そうだな。私たちには関係のない話だ」





今更ながらこの二人、チートである










ポニテ「ごめんなさい、ゼノツールの動力炉いじってたら予想以上に反応しちゃって……」



死神「わざわざ動力炉を二つ付ける必要性なんかあるのか?2連駆動っていったっけ」



ポニテ「2連にすることでゼノツールと呼ばれるものの枠組みを超えるほどの力が発揮できると計算上は出てるんですが、なんせ二つの動力炉の同調が難しくて……無理やり赤色覚醒で同調させようとしたら」



死神「赤色覚醒は使うなってあれほど……」



魔王「それより早くこの部屋を片付けろ」



ポニテ「ウス」



マゲ「もうそろそろ奴らが到着してもおかしくないんじゃないか?」



死神「そうだな、歓迎の準備はどうだ?」



死神娘「「「バッチリです(じゃ)(だ)」」」




死神「よろしい!!さぁ、死神乱世を極める容、戦争という名の宴を始めよう!!」
















棟梁「ふははははは!!あれに見えるは魔王城か!!壊しがいのありそうな物件だ!!」



ムシ「やかましいぞ糞爺」



棟梁「何だとこのやろう?! 糞に爺までつけやがってくれちゃって!! とっとと行ってこんかい!!」



ムシ「見敵必殺スズメバチ!!」



棟梁「ぎゃぁぁぁ!! 刺されてる!! メッチャ刺されてる!! 特に右脇腹の斜め横辺りが重点的に刺されてる!!」



ムシ「とっととい逝け、でないとコテンパンにする」



棟梁「なにこの扱い、いちよう←(何故か変換できない)上司だよね、ワシ」








魔王城・最深部、魔道具倉庫



私は……



「目が覚めたかしら?」



君は? そうだ、私はあの時勇者に塵に還されたはず……



ポニテ「私はポニテ。その身体を作ったものよ。あなたは生き返ったのよ。敵拠点制圧用機甲兵器としてね。そうだ、生まれ変わったからには新しい名前が必要ね。名前をあげるわ、貴方の名は……」



「………悪くない。むしろ気に入った!!いいだろう!!」



ポニテ「ふむ、意識の同調と機甲と魂の適合、神経伝達の早さ、オールグリーンね。次の素体はっと」




この世に新たな破壊の産声が上がる……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ