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死神と魔王ともろもろと  作者: 虚構の頂 黒月古城
死神世界からこにゃにゃちは 編
7/15

早くも復活したあの子

?1・2・3「「「お初にお目にかかります、私たち死神様の後輩で」」」



?1「物品課の死神でポニーテールと申します!(以下ポニテ)」



?2「我は動物課のツインテールじゃ(以下ツインテ)」



?3「わしは植物課のチョンマゲと申す(以下マゲ)」



魔王「最後だけものすごいおかしくないか?女の子なのに、というかチョンマゲじゃなくてどう見てもポニテと被って……むぐっ?!」



死神「マゲのほうが括っている位置は高いし、ポニテのほうが髪は長いじゃないか。すまないな、まだ17年しか生きてないから馬鹿なんだよこいつ」



死神娘達「「「そうなんだ~」」」



魔王「むぐぐっがぐ!!!(いい加減放せ息ができぬ~~~~)!!!」









死神「んで、お前らはなぜここに来たんだ?」



ポニテ「死神様に言われて魔力結晶のことについて研究、それの報告に参りました。後で報告書を渡します」



ツインテ「その魔力結晶が生物にもたらす影響を研究、報告に来たぞ。後前者に同じ」



マゲ「わしはこの二人のお目付け役として派遣され申した。あと明王様からの伝言が」



死神「なんだ?」



マゲ「


死神明王『よくやったね、ご苦労様マイブラザー。勇者の魂については悪いようにはしないでおくよ~。人間課の連中と特殊魂魄課の連中に勇者の魂の浄化をさせている。


今度のことでいろいろ面度なことをいろいろ押し付けちゃったから、ご褒美とお詫びもかねてこいつらとしばらくそっちで休暇取るといいよ~ 


ps・より取り見取りだな!大爆発しろ』  と申されておりました」



死神「よぉ~しあのクソ野郎帰ったらぶっ殺す」



魔王「ちょっとまて、お前たちはここで寝泊りするつもりなのか? というか死神、仕事終わったんだから帰れ。私も暇ではない」



死神「小生たちの面倒ごとのせいで城内はぼろぼろになったんだ、責任は取らなきゃならん。それに家事スキルなし、料理スキルなし、魔王一人では朝食すら作ることができんだろう?」



魔王「(ぐっ……反論できないのが悔しすぎる!)」



死神「そこで、だ。小生とこいつらがしばらくは家政婦として働いてやる。その代わり小生たちに衣食住を提供してもらう。交換条件だ、どうだ? 悪くはないと思うが」



魔王「むぅ……そいつらが仕事ができるといった証拠を見せてみろ。確証があれば私も考えてやらんこともない」



死神「疑り深いねぇツンデレめ。いい加減デレろ。まぁいい、まずは割り振ろう。ポニテ、お前は城内の物品に関することを一任する。城の修復、この城の地下の倉庫にある魔道具のメンテナンス、傷んだ家具などの発見および修復を任せる。だいぶ古いしガタがきてるものも多いだろう」



ポニテ「この世界の物面白いので楽しそうです! いいんですか?やりがいがあるなぁ!」



死神「ツインテ、お前は使い魔の、あれ、なんて言ったっけ?」



ツインテ「猫人族びょうじんぞくかや?」



死神「そうそれ。そいつらと家事仕事をやってくれ。何匹まで出せるんだっけ?」



ツインテ「15匹までなら出すことができんす。一匹一匹が魔物100人分くらい働くので問題はないぞ」



死神「ようし、マゲ。お前は猫人族の報酬用の、この世界のマタタビを育ててほしい。そして魔王城就職希望者の面接や魔王の事務仕事を手伝ってやってくれ。魔王の負担を少しでも減らしてやれ。あとマッサージとかもやってやれ」



マゲ「御衣に」



死神「小生は炊事を担当しよう。解散!!」












魔王城・地下倉庫



ポニテ「なるほど、ここがこーなって、あーなって……ペンチ君!」



ペンチ「はいさ!」



ポニテ「ここちょっとはさんどいてくれる? スパナ君、ドライバー君、ここ適度な力で閉めてやって」



スパナ・ドライバー「はいな!」



魔王「……その不可解な生き物は何だ?」



ポニテ「あ、魔王ちゃん。死神世界で使われてる道具です。ゼノツールって言うんですよ?」



魔王「魔王ちゃんはよせ、魔王ちゃんは。いちよう(何故ry)魔王だし。便利な生き物もいたものだな」



ポニテ「私の相棒たちです!」







魔王城・使用人部屋




ツインテ「この家具はこういう材質だからこういう掃除の仕方じゃ。痛みやすいから気をつけるんじゃぞ?」



猫「へい姉御!」



魔王「こちらも順調か」



ツインテ「我らを見くびらんでほしいな、お前さんより数百倍は生きておるんじゃからの。フフ」



魔王「そういえばそうだったな……年上だし、敬語のほうがいいかな?」



ツインテ「お前さんの好きなようにすればええ。死神は序列には寛容的じゃからの。しばらく世話になるんじゃ、親しみを込めて升口でいいぞ」



魔王「そうか。……頼むぞツインテ」



ツインテ「はいよ魔王さん」






魔王ry・中庭




マゲ「このあたりがよさそうだ、種を植えてっと……ほい!」



ぽこ   モコッ  ニョキニョキニョキニョキ!




魔王「何を植えているんだ?」



マゲ「侵入者用のトラッププラントの苗を植えていた、ある程度近づくと強力な繊維の塊でできた網を投げつける。あと猫獣族用のマタタビも」



魔王「そんなにセキュリティを硬くする必要はないのだが。むしろ強化すべきは城の内側ではないのか?」



マゲ「わしの趣味だ。この植物たちはある季節になるとたいそう美しい花を咲かせる。まだ苗木だが。咲いたときを楽しみにするといい」



魔王「満開のときにもし勇者たちが来たらどうなるだろうな。 勇者『ここほんとに魔王の城なのか?!』って」



マゲ「次の瞬間にはつたのネットでがんじがらめにされる姿が目に浮かぶな」



魔王「フフ、そうだな」








魔ry・キッチン




魔王「んで、お前は何をやっているんだ」



死神「ここに来てやっとレギュラーの登場だよおい。まぁいいか、今晩の晩飯の下準備だ。鶏肉の下準備してるとこ。鶏肉のトマト煮込みを作ろうと思ってな。軽く湯通しして余分な油を落としてっと」



魔王「私はトマトは苦手だと知っての狼藉か?! 今すぐ鶏肉のステーキに変更しろ!」



死神「小生が好きだから使う、好き嫌いするなら晩飯は抜きだ。あの酸味と甘みの調和した見事な食材を嫌うのが小生には理解できん。あのゼリー状のプルプルがいいんじゃないか」



魔王「なっ……貴様! 卑怯な!!」



死神「天下の魔界の王がトマト嫌いだとか洒落にならねぇぞ。前任の給仕の魔物から聞いた話じゃ、好き嫌いが激しいそうじゃないか。まぁ小生が帰ることには好き嫌いはなくしてやるさ」



魔王「……帰るのか?」



死神「ここに来てデレるか。まぁいずれはな。寂しそうな顔をするな。今のうちにトコトンいじくり倒してやる」



魔王「貴様ぁぁぁぁぁぁ!!!」



死神「(台詞とは裏腹に、頬を若干朱に染めて、挙句口角は上向き。なんだか妙な感情が小生の胸の内に湧き上がる……そうか、これが萌えか……)」












ごはんですよ! 現在12時 





ポニテ「ツインテ、そこの醤油とって」



ツインテ「ホレどうぞ」



ポニテ「ありがと。やっぱり目玉焼きには醤油だよね~」



マゲ「ポニテ、そこのソースとってくれないか?」



ポニテ「ハイどうぞ」



マゲ「どうも。何を言っている、目玉焼きにはソースだろう?」



死神「掛けるものなんざ人それぞれで良いじゃないか、このままだと戦争が始まっちまう。ポニテ、皿に残ってるピーマンもちゃんと食べろよ」



ポニテ「」



魔王「騒がしい……静かに食えんのか」



死神「その割には表情が柔らかいな。小生たちが来るまでずっと一人で食ってたんだろ? こういうのもいいじゃないか。何と言ったか、そう、家族ってやつみたいで。あとトマト残すな」



魔王「ちッ………家族……か」










ズズ




空間がゆがむ。和やかな食事の時間から、一気にピリピリとした殺気漂う戦いの空気に代わる。




死神・死神娘達「!!」





死神「浮遊呪! はぁああ!!」



がっきぃいぃぃん!!





死神が机に浮遊呪をかけ、魔王たちごと部屋の端に移動させる。次の瞬間に大鎌を取り出し、虚空から現れた刃を受止める。刃はギリギリ死神の目の前で止まった



死神「くっ……何つー重い一撃だ」



謎の仮面「…………」




突如現れた謎の仮面。それはかつての死神の姿に酷似していた。死神が仮面を蹴り飛ばし、距離をとる




死神「何モンだ貴様」



謎の仮面「」



何も応えず、ただただ武器をこちらに向ける仮面



死神「やるしかないってのか? まぁいいけどよ、食事中に殺しに来るのは少々礼儀知らずではないか?」





ヒュパッ   ガギン!!   ズガガガガガガ!!



一撃ごとに大気が震え、副産物である衝撃波が壁に掛かっていた肖像画などを壊していく。肖像画の中の先々先代魔王が慌てて隣の壁に逃げ出した




マゲ「この者……できる!」



ポニテ「死神様より得物の使い方が慣れてます。まずいかもしれないです」



魔王「くっ……死神!!」





死神「(この太刀筋……だとしたら!)……オラァ!! 大気爆裂拳!」




ガスッ   バキィィン!!   ドコォォォーーン!!





ツインテ「隙を突いての顔面への一撃か。殴った瞬間魔力を爆発させてるから相当なダメージになる。これは効いただろうの」




ワンパンを入れられ、壁に背中からモロに激突した謎の仮面。しかし、大してダメージは無いのか、すっくと立ち上がり、ほこりを払う




謎の仮面「イタタ……愛も変わらず容赦ないんだから、魔法使いクンったら」



死神「エゲつない太刀筋、その気色の悪い物言い、まさかとは思ったけどやっぱお前だったか。勇者」



元勇者「魔法防壁展開してなかったら頭が汚い花火になるとこだったよ? 責任とって嫁にして。魔法使いクンのために、死んでもとっといたんだから」



死神「何ほざきやがるこの馬鹿勇者。でなんでお前生きてんの?」



元勇者「ちょいと諸事情ありまして、私特殊魂魄課に就職いたしました~~イェーイ!!」



死神「」



魔王「死んだ勇者が何用か」




ドドッドドドドドドドド………



死神娘「「「(修羅場の気配!!)」」」





元勇者「そう構えないでよ。今あなたと戦っても何も得しないんだし。今はあなたと争ってる場合じゃないしね」



死神「どういうことだ?」



元勇者「あ~端的に言うと魔界が死神勢力によって侵攻されるかもしんない」















勇者以外「「「「「えぇぇぇぇーーーーー!!!!」」」」」


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