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死神と魔王ともろもろと  作者: 虚構の頂 黒月古城
死神世界からこにゃにゃちは 編
2/15

たまには外の空気を吸いたい今日この頃



死神「時に魔王よ」



魔王「何だ死神」



死神「お前生まれてからずっと引きこもってんのか?」



魔王「うるさい! いちいち気に障る言い方をするな! 王が玉座の間にいなければいろいろと都合が悪かろう。法定勤務時間が過ぎたら私もさすがに部屋に戻るが、城の外には出たことがないな」



死神「王ゆえに、箱入り娘だったわけか……引き篭もり街道一直線だねぇ……そだ、今日どっか出かけてみないか? ちょっとやってみたいことがあるんだ。この小生とともに来い、魔王よ!」



魔王「断る! っておいいろいろとまずくないかこれ」



死神「ピンポンパンポポポポーーーン 業務連絡です。アラクネさん、至急玉座の間にお越しください。繰り返します、アラクネさん、至急玉座の間へお越しください パンポンピンパッピポーー」



魔王「聞いてるのか?!」



死神「聞いてるよ~聞いちゃいるけど聴いちゃいないな。右から来たものは左へ受け流すようにしてるんだ」




魔王「うっがぁぁぁっぁーーー!!」











アラクネ「どうされましたか?」



死神「おおアラクネさん。今から魔王とちょっと出かけてくるから服とか身だしなみとか見てやってくれ。外出許可とかはは小生が何とかする。リビングデッドの執務室で待機してるから、終わったら呼んでくれ」



アラクネ「承りました」



魔王「私の歌……もとい話を聴けぇぇ!!」





数十分後 ボーン パッポーパッポーーパッポーー






アラクネ「お待たせいたしました死神様」



そこには角を除けば、かわいらしい格好をした普通の10代の女の子がいた。




死神「ほ~~~~~~~お」



魔王「じ、じろじろ見るな変態」



死神「似合っているじゃないか。魔王にも衣装だなwww」



魔王「馬子にも、だろ?! 時に死神」



死神「なんだ?」



魔王「お前はそのままの格好で行くつもりなのか?」



死神「そうだが?」




死神・装備



黒マント E ▽


黒ローブ E ▽


ガイコツ仮面 E ▽




魔王「ふざけるな!!」



死神「?!」



魔王「いまさら黒マント黒ローブガイコツ仮面なんざ、魔界でもありえないぞ! せめて仮面くらいとれ! というか普通の服に着替えろ! もしかしてその服しか持っていないとか?ww」



死神「やかましい! 私服くらい普通にもっとるわ! まぁべつに付けなきゃいけないってわけじゃないけどさ、いちよう(何故かry)死神の制服なんだけどなぁ…分かった、とるよ」



頭にかぶったフードを後ろに流し、仮面の鼻の部分に手をやる死神。すると仮面がどんどん小さく変形トランスフォームしていく。仮面が変形し終わると、今まで仮面の中に押し込められていた死神の素顔が露になった。





死神「ふぅ、久振りに顔の皮膚が外気に触れたな」



魔王「ふ……ふ、ふざけるな!!」



死神「?!」



魔王「高貴なる魔族の王の隣にそんな無精髭ボーボーで髪ぼっさぼっさの男がいてたまるか!! 一緒にいる私の身にもなれ!」



死神「うぇ?! あ、ああ、配慮が足らんかったな、すまん。なんせ死神始めてからほとんど仮面なんざとったことなくてな……」



魔王「もうよい! ガーゴイル!」



虚空に向かって2回手をたたく。するとどこからともなくダンディな男が現れた



ガーゴイル「御前に」



魔王「こやつの身なりを整えよ。風呂にもぶち込んで清潔にせよ! 迅速かつ早急に!!」



ガーゴイル「承った。さぁこちらへ死神殿。ホイホイ言われるまま私についてきたまえ腐ハハハハハハ!!!」



ガッツリ襟首を掴み、死神を引きずっていくガーゴイル。その表情にはご馳走を手に入れた獣のような爛々とした光が宿っている



死神「え? ち、ちょっと待っていろいろと立場逆転してないかというかガーゴイル冗談だよねマジで冗談ですよねってうわー目が据わってるよ」





数十分後 ボーン パッポーパッポーーパッポーー






死神「ま、待たせたな……」



魔王「」キュン



死神「どした?」



魔王「汚いぞ死神! チャームなんぞ薄汚い手を使いおって!! 魔法耐性の高い私だからこそ大丈夫だったが……」



死神「はぁ?お前にチャームなんか使ってどうすんだよ」



ガーゴイル「魔王様、死神殿は魅了呪文の類は使ってはおりませぬ。私の心は死神殿にすっかり魅了されましたが」



死神「こいつ早急に切実に何とかしてくれ。次はやり過ごせる自信がない」



魔王「切実にムリ。そ、そんなはずはない! ならなぜ……この心臓の動機は何だ?!」



死神「いや、小生に聞かれてもなぁ」



ガーゴイル「(青いねぇ)」





妹の成長を喜ぶかの様な表情をガーゴイルは浮かべていた

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