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おっさんを侮ってると痛い目にあいます

棟梁「このあたりで目つきの悪い若者を見なかったか? わしの部下だが、一人で1個中隊率いてどっかへ行ってしまってな。お主等知らんかな?」



死神「ッ…!!死神建築物課、万年係長……棟梁か?!」



棟梁「イカにもタコにも。お主が死神殿、そしてそちらのご夫人が魔王殿でよいのかな?」



魔王「夫人の字が違うぞ」



棟梁「どうせそうなるのだからいいじゃないか。まぁここでおぬしらに会ったが百年目といっておこうか。降り注げ、4LDK50階建てタワーマンション!!」



魔王「空から建築物が降ってきたーーー?!」



死神「ボーっとすんな! クトゥグアの肺炎咳!!」




ドゴォォーーーン!!




魔王「重力操作呪!! 破片の散弾!!」



棟梁「建築!! 引きこもりの篭城壁!!」



ガガガガガガ!!!



死神「ちっ……流石は建築物課をスピード出世した稼ぎ頭……この程度じゃやっぱダメか」



棟梁「中間管理職も大変だがな……最近後輩が生意気でならなくてね」





~~~~~



雷骨「必要ないのだ!! 貴様達はぁ!!」



ツインテ「第2射、幻覚術式組み込み型! 敵戦列中央!! 放てぇーーーー!!」



ドーーーーン!!




下級死神「うわぁ!? なんだお前?!」



下級死神「馬鹿野郎!! そいつは味方……ぎゃぁぁぁ?!」



下級死神「ええい!! つっこめぇ!!」



ザザザザザ!!



ポニテ「そろそろかな……えい!」



ドォォーーーン!!



下級死神「うわぁぁぁ?!」



下級死神「トラップか?!」




死神『やつらが焦って迫ってきたら引き付けて一気に点火、爆破しろ。点じゃなく、面で潰せ。拘束術式組み込み済みトラップ地雷列60個同時点火、よけられるものならよけてみろってな』



マゲ「死神殿の采配の凄まじさよ」



元勇者「吸引術式D○ISON!! 集まってきなさい虫共め!! 燃え上がれ! 零進の業火柱!!」



マゲ「うむ、よくぞ我慢したな、元勇者」



元勇者「ふぇぇ~~ん、気持ち悪かったぁぁ~~」





~~~~~~



ムシ「ふ~ん、ムシ嫌いが根性出したらしいな。しっかしどうしよ、結構進軍が遅れてる。どーしたもんか」



ザッ



ムシ「?」



下級死神「しねぇ!!」



ムシ「?!」




ザンッ!!




ムシ「ッ……グンタイアリ!! 食い尽くせ!!」



ザワザワザワ ギチギチ



下級死神「ぎやぁぁっぁあ?!」







ムシ「ッ……痛ってぇ……もう魔力結晶を使ったのか?! まだ熟成には時間がかかるはずだ! ほかの中隊はどうなってる?!」



ムシ部下「大変です!! 一部で魔力結晶が無断で使用され、一部の部隊が裏切りをッ!!」



ムシ「なんだと?!」





~~~



棟梁「建築!! 股下からのピサの斜塔!!」



死神「うわぁ?! あっぶねぇ、いい年こいて金的とかマジ糞だなてめぇ!!」



魔王「戦場に散りし無念を残したる怨念よ!! 狂気の名の下に奴を蝕め!! 蝕みの大病毒!!」



棟梁「げぼっ?! 持病の糖尿病がぶり返しおった?! 今朝食べたイチゴサンデーが原因か?!」



魔王「即死級の毒呪文でさえ糖尿再発レベルで終わってしまうか……」



死神「それでも大概だがな。まいったな……魂魄斬滅ソウルチョッパー!!」



棟梁「あぶなっ!」






下級死神「棟梁様!!」



棟梁「おお! おまえは数少ない私を様付けで読んでくれる部下の一人!!」



死神「虚しい人生だと思わないか?」



棟梁「やかましい!! さぁこれで2対2だ、行くぞ下級死神!!」



下級死神「その前にいいですか?棟梁?」



棟梁「え? 今棟梁って……」












ザンッ!!









棟梁「あっぶな~もうちょっとで切られるとこだった」 ドクドクビュービュー



3人「「「いや切られてるからね?!」」」



棟梁「建築物課の万年係長の特徴として絶望的にしぶといというのがあってね。あと下級死神の攻撃も弱すぎる。私の攻撃を100とすると……2、いやゲロ。うん、ゲロだねゲロ! あっはっはっは!」



下級死神「おのれ糞野郎!!」



棟梁「糞に野郎までつけてくれやがって……お仕置きだ! 圧殺! 壁でサンドイッチ!!」



下級死神「ぇ はん!!」



棟梁「やれやれ、本当に魔力結晶が使用されたのか? 傷つけることはできても骨までは断ててはいない。しかしおかしいな、強化された割には弱すぎる……もう少し詳細なレポートが欲しかったな」



ムシ「生きてるか、おっさん」



棟梁「おぉムシ!! おまえも奇襲を受けたのか?」



ムシ「ああ、このとおりぼろぼろだ。どうする? 限りなく不毛に近い争いが始まったぞ?」



魔王「というか確実に不毛だな。どうする? このまま続けるのか?」



棟梁「ふむぅ……仕方あるまい、いったん停戦を提案する」



死神「そりゃよかった。できればこのまま帰ってくれるとうれしいというか帰れ」



魔王「帰れ。ついでだがお前たちの主君である死神明王の弟の反乱は鎮圧されたぞ。どこまでも間抜けな連中だな、お前たちは」



ムシ「あ~あ、やっぱそうなったか。わかった。裏切り者の処理は任せる」



死神・魔王「ちょっとまてや」



棟梁「行くぞ! ムシ! 超次元ビルディングホール!」



ムシ「おう」



棟梁はレンガ造りの謎の門を建築その中へ半ば逃げるように入っていき、、ムシは体が大量のハチに分散、虚空へと飛び去っていった




死神「よし、あいつら帰ったらぶっ殺す」



魔王「仕方ない、正直あのまま戦っていてもだいぶ分が悪かったと思う。おちゃらけてたが、実力は本物だった」





死神「となると早く魔王城へとんぼ返りしないと、ポニテたちが危ない!! 行くぞ魔王!!」



魔王「またお姫様だっk…」



死神「ヒャッハァァァァァーーーーーーーーー!!!!」



魔王「あひぃぃぃぃぃぃぃ!?」


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