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メイド・ザ・メイド  作者: ひろーら


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6/7

第6話 お嬢様、パーティーを開催致します。

登場人物紹介

サミュエル・リンゼ メイド長兼執事

ガルハン・エリーヌ お嬢様

ヤルトス・ミリエ  料理人、リンゼの部下

シルベス・ウーリー 運転手、リンゼの部下

ニーブル・ナッシュ 庭師、リンゼの部下

テルシオ・ミーニャ 家庭教師、リンゼの部下

ハズウェル・マルル メイド、リンゼの部下

ハズウェル・シャルル メイド、リンゼの部下


*登場する名称は全てフィクションです。

両親を事故で亡くしたお嬢様エリーヌ。

そのエリーヌの前に現れたメイド長リンゼ率いる使用人チーム。

地下室の金庫の謎が判明、夫妻の死亡の経緯、そして厨房の毒物。倉庫では何が行われたのか。庭で見張る使用人。そして弟と黒幕の正体とは。謎は核心に迫る。


「リンゼ様、よろしいでしょうか。」

「ウーリーですか。分かりましたか。」

「倉庫で確認した血痕はガルハン夫妻で間違いありません。」

「そうですか。ロープの方は?」

「切ったのはナイフですが、これはまだ犯人が持っていそうです。」

「他には?」

「鞭からは指紋が検出されました。」

「弟ではありませんね。」

「はい、別のある人物です。」

「黒幕の指紋で間違いないでしょう。」

「解析は以上になります。」

「分かりました。ウーリー、この招待状を弟と黒幕に届けてもらえますか。」

「かしこまりました。」


メイド部屋で3人を問い詰めるマルルとシャルル。

「あなた方を雇ったのは誰ですか?」

「確かこの館の主人の弟です。」

「厨房に毒薬がありますが、あれはどうしたんですか。」

「詳しくは知りませんが、弟さんの知り合いと名乗る人から預かりました。いずれ使うから保管しておけと言っていました。」

「では、屋敷の主人が存命中は使ったのですか。」

「いいえ、使わずにそのままにしておきました。」

「館の奥様が庭に出た時、見張りましたね。」

「奥様に限らず屋敷内から出る者がいたら見張れと言われてました。」

「食事の用意はどうしましたか。」

「我々では料理が出来ないので、出前で調達してました。」

「車で弟の自宅や倉庫に行きましたか。」

「自宅には弟の知り合いの方から連れて来るよう言われたのでそうしただけです。」

「つまり主人から行ったのではなく、その知り合いが呼びつけたと。」

「そうです。倉庫には1度だけ夫妻を連れて行きました。」

「倉庫に連れて行った後はどうしました。」

「そこには弟とその知り合いの人と2人がいました。帰ってよいと言われ帰ろうとしたら、屋敷の自分達の荷物をまとめて出るよう言われたので、戻ってすぐ屋敷を撤収しました。」

「あなた方は言われたことしかやってないと。」

「ボスからも余計な事をせず、言われた通りしろと言われてましたから。」

「成る程、では屋敷内を探索とかしましたか。」

「気にはなりましたが、何かあるといけないので、何もしてません。」

「車にGPSの装置を着けましたね。」

「はい、言われた通り付けただけです。」

「この後、屋敷でイベントを行います。あなた方も出席して、今言ったことを話して下さい。」

「別に構いません。我々はボスの依頼で言われたことしただけですから。」


「リンゼ様。」

「マルルとシャルルですか。」

「使用人3人からは想定通りの回答でした。嘘をついてごまかす感じもありません。」

「やはり黒幕はあの人ですね。」

「うまく弟を利用して屋敷の主人夫妻を亡き者にしようと企んでいたようです。」

「今ウーリーが弟とその黒幕を連れて屋敷に来ます。さあ、パーティーの準備を進めて下さい。」

「かしこまりました。」


「エリーヌお嬢様、よろしいでしょうか。」

「リンゼ、何をするつもりなんですか。」

「これから旦那様、奥様を死に追いやった黒幕や犯人をパーティーに招いて真実を明らかにします。」

「ここに連れて来るの?」

「既に招待状は準備し、間もなくここに到着するでしょう。」

「犯人がわざわざここに来るかしら。」

「お嬢様の命を狙いに必ず来ます。我々が全力でお守りするのでご安心下さい。」

「犯人はおじ様なんですか?」

「弟さんは事件に関わりはありますが、真の犯人は別にいますよ。」

「招待状なんて私は書いた覚えはないですが。」

「おそれながら、私がおびき出す為作成しました。ここで全ての真相を明らかにしなければ、今後もお嬢様に危険が及びます。」

「分かりました。全てリンゼにお任せするので、お父様とお母様の無念を晴らして下さい。」

「かしこまりました。我々もその為にこのお屋敷に参りましたから。」


ウーリーが玄関に車を止めた。

中から2人の男性が降りる。

「ガルハン様、こちらへどうぞ。」

「うむ。」

「何で私まで呼ばれたんだ。」

「それはいずれ分かりますよ。」

2人は広間に通された。


広間ではパーティーの準備が整っていた。

エリーヌを中心にリンゼ、マルル、シャルルが並ぶ。

周囲にはミリエ、ウーリー、ナッシュ、ミーニャがいる。

その横には元使用人3人もいる。

「何だお前らは。」

「ガルハンさん、もう我々とは契約終了してますから、あまり騒がれるのはどうかと。」

「私は関係ないから帰らせてもらうよ。」

「お待ち下さい。ハルモンドさん。」

「ハルモンド…?」

「お嬢様、こちらのハルモンドさんこそ今回の事件を裏で操っていた黒幕です。そうですよね。」

「さあ、何のことだか私は知らんがね。」

「まあ、今宵は新当主のお嬢様をお祝いするパーティーです。折角ですからお食事でもお召し上がり下さい。毒などは入れておりませんから。」


第7話(最終話) 予告

遂に事件の全貌が明らかになる。

ハルモンドの計画とは?そしてリンゼチームは。

次回 「お嬢様、謎解きの時間でございます。」


ついにラスボス登場。

そして事件は?

リンゼチームとは何なのか?

ではまた。

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