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異世界転生 竜と共にあらんことを  作者: 紫電のチュウニー
第二章 冒険者

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第73話 陸沿いに進む海の旅路とアルガス・ユーナ

大きく動き出したストーリー。

本日分もいいところで終わるかも。

 順調な速度で進んでいた俺たち。

 しかしあくまでそれは夜のうちのこと。

 日が登ってからは警戒して船を進めている。

 この船は細工が施されており、誰も乗っていないように見せられるような工夫が施されている。

 いわゆる隠れ蓑というやつだろうか。帆は隠せないが乗り手が誰もいない流された船のように外からは見えるだろう。

 上空からでも見辛いと思うのだが、その分風の影響をもろに受けてしまう。

 そのためガルンウィドで上手く調整して船を進める必要があるのだ。


「ちっ。まただ。見えないように隠れろ」

「うへぇ、また飛んでるのかよ」

「うん……三匹くらいは飛んでた。この位置からわずかにでも目視出来るって相当大きい竜だよね」

「あたりめえだ。ありゃ飛竜種、アルガス・ユーナだろ。コーガ・ユーナの血を引くどう猛種だからな。一匹でも厄介だと言ったろうが」

「それが三匹も?」

「ただの偵察部隊だ。アルガス・ユーナだけで、少なくとも五百はいるだろう」

「五百? そんな数がエストマージを……」

「無論全部隊を飛ばしてるわけじゃねえ。三匹一組で偵察してるんだろうよ」


 だが、相当高い位置だ。あんな距離からこんな船をまともに認識出来るとは思えないけど。

 それもラギ・アルデの力でどうにかなるのか? それか竜がとても目がいいとか。

 この位置からでははっきりとは確認出来ない。

 見つかったら一巻の終わりだろう。

 

「なぁ、後どれくらいで到着すんだ?」

「船で向かうのはオンザール手前までだ。そこから高原に出て、コボルトス鉱山に入る」

「コボルトス鉱山?」

「亜人種コボルトスが住み着く鉱山だ。厄介な種族で見境なく襲ってきやがる。そこからオンザールへ入れる」

「ええっ? 亜人に襲われるの?」

「俺は襲われねえがな。おめえらは会ったことが無いなら確実に襲われるだろうよ。精々血祭にされるといいぜ」

「何でドラグは襲われねーんだよ。おかしいだろそんなの」

「お前さんは本当に意地悪じゃのう。コボルトスはその実力を認めた者に攻撃をしない習性があるんじゃよ」

「実力を見せろってこと? もし負けたらどうなるの?」

「そのときは命を取られるじゃろうな。しかもあちらを殺せば永久に襲って来るようになる」

「殺さず実力を見せりゃいいんだよ。クソガキ共でも頑張ればどうにかなんだろ」

「向こうは一人で襲って来るの?」

「運が悪けりゃ数十に囲まれてタコ殴りにされるだけだ」

「どうしよう。僕たちってさ……」

「運、悪りーよな。おびき出して一匹と戦うってのはどうだ?」

「特徴位教えてよドラグ」

「やなこった。何で俺がクソガキ共の手助けをしなきゃならねえんだよ」

「ラディ、ドラグと取引に使えそうなもの、持ってたりする?」

「んー、あるぞ。皮細工の道具はいつも持ってるから。この道具でどうだ?」

「ダメだよラディ。それ、商売の道具でしょ? それがあればお金稼げるかもしれないし」

「けっ。オオグニ族の道具なんざいるかよ」

「じゃあこれでどうだ? ちょっと勿体ねーけど。キュルル用に作ってたメドロツノガイの掛袋だ」


 それは……ポシェット? キュルルの皮細工装備に装着しようとしていたのかな。

 少し凝ったデザインで、キュルルの白色にぴったりだ。

 以前付けてた分も合わせると、キュルルポケットが更に増える。

「……おい。竜に渡そうとしてたものを俺に寄越そうとするんじゃねえ。仕方ねえな、後で指定するものを作れ。それで教えてやる」

「分かったよ。けど材料はもうねーからな! そっちで用意しろよ」

「ふん。一度しか言わねえぞ……」


 ドラグの話だと、コボルトスというのは土のラギ・アルデの力に満ちた種族らしい。

 垂れた長い耳に伸びた醜い鼻、背丈は俺やラディより小さく肌は黄黒褐色。

 ギーギーとやかましく声を挙げ、見境なく襲う。

 だが、知能が足りず行動も遅いらしい。

 しかし一度でも強さを見せると共通で認識するらしく、襲わなくなるようだ。

 匂いか何かで意思疎通しているらしいが、詳細は不明。

 相手が大したことが無い、勝てる相手と思われるとどんどんと数が増えるようなので注意が必要。

 

「ちなみに俺は手出ししねえ。てめえらで好きにやんな。遅いなら置いてくぜ」

「土のラギ・アルデか。クルンが使ってるのしか見たことねーな」

「うん。僕も適性が無くて使えないよ」

「土のラギ・アルデは使い勝手もいい。風の使い手が多いから希少といや希少だ」

「へぇ、そうなんだ。ドラグって案外物知りなんだね」

「ああ? これくらい常識だろうが。知らねえてめえの方がどうかしてやがる」

「そうはいってもなぁ……僕の生まれ故郷、本も全然無かったし」

「そーいやてめえはオードレート出身だったな。辛気臭ぇやろう共が住んでる地じゃ大した知識も身に着けられなくて当然か」

「なんだよ、そんな言い方しなくてもいいだろ? 大体ドラグが住んでた場所はどうなの? そんな凄い文明の場所だったの?」

「話す必要はねえ。それよりそろそろ到着するぜ。降りる準備をしな」

「ここからしばらく進むと陸沿いに海を進めなくなるんじゃよ。わしが送ってやれるのはここまで。皆、達者でな」

「ジェライさん、有難うございました。このご恩、忘れません」

「うむうむ。それじゃのう」


 高原へ降ろされ上空を確認するが、飛んでいる竜はここからだと見当たらない。

 それでも警戒しながらドラグが先導して、俺たちは鉱山を目指した。

 ――歩き始めて一時間ほどだろうか? 

 鉱山のような場所が見え始める。

 入り口は丸太を打ち付けたような造りで立派な鉱山とは言い難い。

 この先に……亜人が住んでいるのか。

 まずは自分の装備を見直して、それから先へ進もう。

新しく高原と鉱山が出て参りました。

エストマージ周辺だけでもなかなかの冒険エリアがあります。

ちなみにコボルトスとは……コボルトっぽいけどちょっとコボルトと違う亜人種を想定しています。

コボルトといえば=でゴブリンに結び付きますよね。

そんなコボルトは精霊を指す用語です。

本作品では亜人としての表記となり、全く別種とお考え下さい。


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