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異世界転生 竜と共にあらんことを  作者: 紫電のチュウニー
第二章 冒険者

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第56話 新しい冒険、灰様樹の森へ向けて出発!

 エストマージを出発してしばらく。

 俺たちは町を出て北上を続けている。

 まだエストマージ王城の少し先くらいだけど、景色が一変していて面白い。

 王城の北側なだけあり、さすがに景観は美しい。

 少し手入れもされているのだろうか? 

 道は無いのだが、雑草が伸びてボーボーといった感じではない。


「キュルルーー!」

「あっ。キュルルが食べれそうな草が生えてる」

「キュルルって本当に鼻がいいよな」

「うん。食べ物何かを直ぐに見つけるんだ。これも特殊能力なのかな?」

「ラギはそこまで鼻が利かないと思ったけど、そういった種類のラギもいるのかもね」

「ラギにも色々な種類があるのですか?」

「ああ。数百種類はあるって聞いたよ?」

「そんなに!? それって見分けるのも大変なんじゃ」

「そうだね……そもそもラギの源流は竜だと言う人も多い。私もそうだと思っているし」

「へぇ……だからなのか……っと何でもねー。今日はどこまで進む予定なんだ?」

「今日はエストマージの王城から北に真っすぐ進むと見えてくる、草が生えないゴーガルギンの荒野という場所まで進もう。少し地図を見てみるかい?」

「いいんですか? 地図って貴重なんじゃ」

「これは私が書き写したエストマージ周辺の地図だ。地形を描いたりするのが好きでね。うちの家系は代々地図を生業とする商売をしているんだ」

「そっか。だからクルンの家はすっげー金持ちだったんだな」

「あはは……そうだね。確かに地図は王国が買い取ってくれるけど、危険を伴うんだ」

「お父さんが現役でお仕事を?」

「ああ。父は王国お抱えの地図職人だ。でも私とは合わなくてね……」


 途端に暗い顔になってしまった。

 あまり突っ込んで聞くのは失礼かもしれない。


「しっかしすげー場所だな。何で道を造らねーんだろ」

「東に伸びる道はあるのにね」

「北へ進んでも町が無いからだろう。灰様樹の森はかなり奥へと続き、そこから先は海だよ。ほら」


 そう言いながら、地図を広げて見せてくれた。

 初めてみるこの周辺の地図……これは頭に入れておかないと。


 エストマージを中心とした地図というより、この大陸を中心とした地図みたいだ。

 ええっと……西に流れる川はエストっていうのか。エスト川は灰様樹の森から続いてるんだね。

 この川……分岐している大きな川だ。

 下流域が水質調査を行った場所なのかな。

 エストマージ以外の町だと、アルメリアンの町があり……東の町はええっと……ここだ。

 イクシオンの町? 丁度エストマージの真東に位置している。

 そこから更に東へ進むと港町、ウェザールという場所がある。

 それともう一つ……そこから真南に進むと、オンザールという港町がある。

 そこから南は切り立った山脈かな。

 後は町らしい町は記されていないから、分かる範囲はここまで。

 次に、灰様樹までの道中は……まずゴーガルギンの荒野と記された平野っぽいところ。

 この平野、かなり広く地図に記されている。

 ここを抜け、少し丘みたいな印を抜けた先が広大な森だ。

 ゴーガルギンの荒野で一泊、この丘みたいなところでもう一泊予定なのかな。

 気になるのはエストの川だ。川沿いに北上した方が安全に思えるけど、どうなんだろう? 


「クルン。この川を北上した方が安全にみえるのだけれど、この川って安全じゃないの?」

「途中までは安全だと思う。でも、激流がいくつかあるのと、それなりに深い川なんだ。うっかり足を滑らせればそれこそ川に飲まれてしまうだろう」

「そっか……そうだよね。柵なんてついて無いのが当たり前か……」


 どうしても整備された川や浅い川を思い浮かべるけど、本来川は危険なものだった。

 川の水があてにならないのなら、水資源を確保するのは大事だ。

 それにしても川が近いのにただの荒野があるってことは、あまり土壌が良くないのかな。

 現地に着いたら少し調べてみよう。

 ――それからキュルルたちとしばらく歩くと、急に草の数が減少し始める。

 明らかにおかしい場所だと分かるほど、境目がくっきりしている。


「ここから先がゴーガルギンの荒野だよ。休める場所を速めに探そう。安全でいられるのはここまでだ」

「分かった。俺が休める場所探してくるぜ」

「一人では危険だろう?」

「ううん。平気だよクルン。ラディは本当に素早いんだ」


 この二年間、アスランさんがラディをとことん鍛えた場所。それは脚力だった。

 オオグニ族は他種族と違って、手先の器用さや脚力に優れている。

 一人で高い木に登ったりも出来るし、そのまま高い木から降りたりも出来る。

 短剣で素早く相手をかき乱して攻撃するスタイルが、ラディ最大の持ち味として完成されたのだ。


「ファウ。あれやってくれよ。へへっ」

「いくよー。よーい、ドン!」

「おらあーーー!」

「わっ!? びっくりした。今のは? ……ってもういない!?」

「駆け出しの合図なんです。ラディ、本当に速いなぁ……」


 よーいドンはラディだけでなくキュルルにもお気に入りのようで、ラディを途中まで追い

かけて走っていくキュルル。

 しかし、キューキュー言いつつ直ぐに戻って来た。

 追いつけないと判断したのだろう。

 見渡す限り広い荒野だが、石や岩などが存在している。

 今のところ獣は見当たらないが……これでは襲われたときに対応するのが厳しい。

 西に進んでも激流の可能性がある川。

 少し東寄りに進路を向けて進んだほうがいいのだろうか……と考えていたときだった。


「うわぁーーー! こいつらしつこい!」

「ガルゥーーーー!」

「む、早速か……」

「ラディー! 大丈夫ー!?」


 ラディが何かを引き連れて、こちらへ戻って来た! 

アルメリアンの町、エストマージ国、イクシオンの町、港町ウェザール、港町オンザール。

こうしてならべればきっと気付く人も多いはず!

ア、エ、イ、ウ、オ。というアイウエオの町たちであることに!(分かり易いのか分かりにくいのか) 

南方アルメリアン北エストマージ東イクシオン更に東ウェザールその南オンザール。

今のところ登場したのはアルメリアンとエストマージのみです。

私の作品は名前が出て来て放置されることもありますが、大抵は後々に登場を想定しています。

突発的に出て来るよりその方が面白いんじゃないかなと思っております。

いわゆる伏線ってやつですね。近年、伏線が貼られていない作品が増えているので……後半面白く

なっていくためには必要なんですけど、展開速度が落ちるからなのかな。

無いと作品に深みが出ない気がします。

まだまだたったの56話。

竜ともさんの、今後の展開や如何に!? 



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