表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生 竜と共にあらんことを  作者: 紫電のチュウニー
第二章 冒険者

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/169

第49話 任証授与と冒険者説明

この話でようやく面倒だからびゅーんととんでちゃちゃっと終わってはい次! と行きたいところがイケマセンという部分が終わりました……。

仮にこれをアニメでやると、46から49話あたりまでは一話の五分くらいで終わる場面ですね……きっと。


 ――翌朝。

 早い時間にティオンさんが家を訪ねて来た。

 少々不機嫌そうな顔になるネビウス先生をみて、慌てて外へ飛び出した。

 なにせ朝はネビウス先生の大事な研究の時間。

 この時間だけはいつも邪魔しないように気を付けている。

 自分だけの大切な時間って大事だもんね。


「お早うございます、ティオンさん。昨日はお世話になりました」

「お早うファーヴィル・ブランザス君。本日はきちんと国からの代理で参りました」

「そこまで他人行儀にしなくても……」

「ふふふ、そうだね。それじゃ早速行こうか」

「え? どこにですか?」

「ラディ君の家だよ。二人一緒の方がいいでしょ?」

「ラディなら泊っていったのでここにいますよ。まだ布団にしがみついて寝てますけど」


 ティオンさんに少し待ってもらい、ラディを起こしてキュルルのことをネビウス先生にお願いした。

 そして、少し寝ぼけているラディと一緒に、ティオンさんの後ろをついて行く。

 まずは冒険者依頼斡旋場である【マージ】へと向かうらしい。

 

 あれからマシェリさんへ借金は返し終わったし、貯金も随分増えている。

 これから冒険者の仕事も把握して、もっと稼ごう! とは考えているけれど、マトフさんのところでのお仕事もあるので、どうすべきかは悩んでいるところだ。


 そして――「ここへ来るの、二度目だな」

「うん。登録証を出しに行った以来だね」


 俺たちは冒険者試験を受ける前に、一度ここを訪れたことがある。

 冒険者試験を受けるにあたって必要な手続きはここで行うのだ。

 まだ早朝ということもあって、周囲に人は少なかったが、マージは開いている。

 マージの扉を開けると、直ぐに受付のお姉さんが走って来る……ただ走るだけじゃない。もの凄く近くまで来た! 


「ララティーヌさん! お久しぶりです! わぁ。お子さんですか!? 可愛い!」

「あのね。私にこんな大きな子供って、ミルルは私を何歳だと思ってるのかなー?」

「はわわわわわっ。ご免なさい! 嘘です冗談です許してください睨まないでー!」

「はぁ。今日はこの子たちの案内。昨日の合格者だよ。番号と名前を伝えてあげて」

「ファーヴィル・ブランザスです。番号は五十二番」

「ランド・ディアスだぜ。へへっ。番号は五十三番だ。慌てん坊の姉ちゃん」

「五十二番のファーヴィルさんに、慌てん坊のランドさん……? ちょっと! 誰が慌てん坊ですか!」

「ランド君は良くみてるね。その通り! 彼女は実に慌てん坊なんだ。直ぐに飲み物もひっくり返すし」

「もう! ララティーヌさん酷いですっ! ……あら? ファーヴィル・ブランザスさんで間違いありませんか!?」

「え? はい。僕がファーヴィルで間違いありません」

「最年少記録更新の!? 凄いです! ランドさんもマールさんと同年齢十歳な上、二ツメからの開始じゃないですか! お二人ともまずはあちらの席へどうぞ」

「私、少し依頼を見てるから二人をよろしくね」

「はいっ! ゆっくり待っていて下さーい!」

「それは時間が掛かるから覚悟しとけって遠回しに言ってるんだね……」


 少し怖い顔のティオンさんを後にして、ミルルさんに奥へと案内された。

 冒険者依頼斡旋所の中はとても広く、木の札に括り付けられたラギ皮紙が沢山貼られている。

 木の札を外して受注するのだけれど、この板は返さないといけない。

 何せラギ皮紙は再利用出来るし、安いものってわけでもない。

 この辺りについては後ほどもう少し説明してもらえるのかな。

 

「二人とも。はい、これ。ファーヴィルさんは一ツメ銅任証。ランドさんはこちらの二ツメ銅任証。おめでとうございます!」

「わぁ……綺麗だ」


 綺麗な銅色だ。爪のような印が一個刻まれている。

 純粋な銅を取り出す技術があるってことだよね。これだけでも価値がありそうだけど。

 もしかして俺の持ち物で一番高価なものなんじゃ……そろそろ装備も整えないと。


「かっけぇー! 憧れてたんだよ、これ。裏に何か書いてあるな。えーとエストマージ国発行番号?」

「銅任証には必ず入っている番号です。紅、紫任証からは番号が除外され、ある特別なものが刻まれるんです」

「何!? どんなの?」

「それは……あなたがその証を取ったらのお楽しみ!」

「だはっ……何だよ姉ちゃん。それなら言う必要無いだろ……」

「何言ってるんですか。高ーい目標が出来るでしょう! さてさてお仕事の続き……説明をしますね」

「よろしくお願いします!}

 

 ここでじっくりと冒険者について話を聞いた。

 まずはその名称の由来から。

 冒険者……国においての事業も行うこの仕組みについて、最初の取り決めを四つの巨大国同士で会合を開き、取り決めたらしい。

 とはいっても四つの国が会合を開くのは困難を極める。

 特に西側諸国にある巨大国側は一方通行。

 しかしこの仕組みを提案してきたのは西側の巨大国という話だった。

 この話し合いで、当初自警団とする予定だったものを大きく変わらせたのも西側の国。

 もっと自由に活動させ、広く浸透させるべきだと主張し、わざわざ西側から参加したその意見を聞き入れ、冒険者という名称になったのだという。

 これは恐らくだが、隔たれた西側巨大国にも冒険者が訪れれば、仕事がちゃんとあるという人員流通の目的が含まれるのだろう。


「ここまではいいかしら? ……あら、ランドさんは少し理解が難しいみたいですね」

「ファウ。後は頼んだ……俺にはもうついていけそうにねえや」

「うん。ちゃんと聞いて後で分かりやすく説明するね」

「ふふっ。どっちがお兄さんなのかしらねー?」

「うぐっ。ファウは俺とは頭の出来が違うんですー。知らない姉ちゃんには分からねーよ……」

「拗ねちゃった。可愛い……おっと。あんまり悠長にしていると先輩に怒られる。それじゃ次ね」


 ここからは大まかな説明だった。

 冒険者は全員マージと呼ばれる、この冒険者依頼斡旋所をよく訪れることになる。

 それならばいっそ冒険者もマージで良いのでは? とも思ったが、マージだけでは何を指すのか分かりにくい。

 そのため、仕事を請け負う人を冒険者。依頼斡旋所をマージという名称にしてあるのだそうだ。

 次に依頼について。これは以前マシェリさんから聞いていた通り、一度に受けられる依頼は三つまで。

 国からの依頼も、ここマージで受注は可能。

 それ以外にも王城内で生活する者たちに依頼を受けたり、あるいは勅命を受けることもある。

 だが、勅命はもっともっと上の任証を持つ者にしか与えられることはない。

 町民からの依頼は全て木の札であり、国からの依頼は金属の板に張り出されるので間違えることはない。

 また、金属の色、木の色により受注出来る範囲が決まっている。

 一応国からの依頼でも銅色はあるが、そこまで多くはないようだ。 

 それと、自分にそぐわない色の依頼であったとしても、複数人でこなす依頼でその中に該当する任証の者がいれば受注は可能。

 だが、取り分が変わるわけではないので報酬は減る。取り分は互いに話し合いの下、マージに報告する必要がある。

 ここで偽りを告げたり、後日揉めごとを起こす者はマージ内できっちり話し合いの場が設けられる。

 これが【マージ相談所】だ。

 これは必ずマージ内に一か所は存在しており、頻繁に利用されている。

 報酬に関しての説明は税金に関する項目だった……。

 支払われるのは税金を引いたものとなるらしい。

 これは仕方ないよね。


「さてそれじゃ、ララティーヌさんも待ちくたびれてるだろうし、そろそろ……」

「有難うございました。ミルルさん」

「うん! 私はここで受付嬢をやってるから、しょっちゅう来ることになるでしょ。待っ

たにー!」


 元気なミルルさんにお礼を告げて、依頼とにらめっこしているティオンさんの許へと戻る。

 この後は、この任証を用いて儀式をしなければならず、一度王城まで向かうらしい。

 早く千年王国祭にも行きたいんだけどな。

さてさて、楽しめる50話から先、ちゃんと書いてってます。

ちなみにこのミルルさんの性格が中々好きです。

近いうちまた登場しますのでお楽しみに! 


本日12時頃に、第50話をアップしまーす!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ