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異世界転生 竜と共にあらんことを  作者: 紫電のチュウニー
少年編  第一章 出会い

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第37話 ラギ・アルデの適性検査

本日は小説家になろうが初参加の、文学フリマ京都8に行って参ります! 

並びながら投稿中です笑 

入場料無料ということもあり、結構並んでおりますね!

夜にでも状況を活動報告でアップしますー!

 ついに自分の適性が分かる。一体どんな適性があるのかな。

 その前にどうやって調べるんだろう? 

 本に適性の項目はあったけど、意識してラギ・アルデの力を使ったこと無かったな。

 どのような適性があるか記されていても、調べ方までは書いて無かった。

 エーデンさんの家にあった本も、学びのための本が少なかった。

 標準語の本があったのは凄く助かったんだけど。

 ……キュルルを膝の上に置いて、頭を撫でながら話を聞くことにした。


「キュー……」

「よしよし……ネビウス先生。何か道具とか使用するんですか?」

「うむ。君に買って来てもらったものの中に、動物の油脂の塊があっただろう」

(にかわ)……ですか」

「君はこれを膠と呼ぶのかね。ならその方が話が早い。その膠を水に数日浸して加熱。そして冷却したのがこの固形物だ」


 そうか、既に準備しておいてくれたんだ。

 買って来たのは予備の分かな。


「これを砕き、粉末状にして皿に分けていく。この作業を君にお願いするのだよ」

「分かりました。幾つに砕きましょうか?」

「君はガルンヘルア、それにコートアートマなどは使用出来るのだったね。それならばその二つは除外するのだよ。なので……全部でそうだな。五つ。基本のものだけ調べよう」


 言われた通りに五つ分お皿に膠を砕いた粉末を盛る。

 ネビウス先生が示す量を乗せて、余った分は返却した。


「よろしい。では一つずつ試していくのだよ。まずは風からだ。詠唱はガルンウィド。粉末へ流すように詠唱したまえ」

「ネビウス先生。ここで発動したら危険じゃないですか?」

「安心するのだよ。試せば分かる」

「分かりました……ガルンウィド……わぁ……」


 詠唱を始めると、自分の手先から何かがわずかに吸いだされるような感覚が発生する。

 徐々に無色だったのが、とても薄い黄緑色へと変わっていった。

 まるで……そうか、絵具みたいだ。


「ふむ。君はわずかな風術の適性があるようだ」

「わずかな……色が薄いからですか」

「そうだ。より濃い色は高い適性を表す。次に移ろう。ガルンサフェスだ」

「ガルンサフェス……あれ? 今度は変わらないや」

「君は地について適性が皆無だ」

「うう……残念です」

「いや。これは大方想像のつくものだ。風と地は反発しあう。そのため適性が無いことは容易に想像できる。相反する適性を持つ者もいるのだがね。そういった者は極めて稀なのだよ」


 そうすると……火の相反は水。水適性が殆どいないってこと? 殆どの人が無属性を使えるなら、その反対は何だろうか。

 これでも一通り適性について網羅したはずなのにな。

 火、水、風、土、氷、雷といった属性的なことしか書いてなかった。


「次はガルンリキド。これは期待しない方がいいのだよ」

「水ですよね。火の適性があるなら水は絶望的かぁ……ガルンリキド」

「ッ! ファウ君。君は水の適性があるのだよ!」

「えっ?」


 ネビウス先生に言われ粉を確認してみると……確かに水の適性があるみたいだ。

 良かった。わずかな風適性しか無かったら涙がこぼれ落ちるところだった。

 でも、凄く薄い青色だ。本当にわずかな適性があるだけなのかな。


「これは驚いたのだよ。確かに色は極めて薄い。わずかな適性なのだよ。しかし相反する力を持つのは極めて稀。水のラギ・アルデを行使出来る者は、この国でも少数しかいない。そしてその全ての人がが火の力を行使出来ないのだよ」

「少しだけ嬉しい気持ちになりました! でも、この薄さだと戦闘向きや実用的じゃないってことですよね?」

「そんなことはないのだよ。戦闘向きではないが、水は非常に実用的なのだよ。しかし今は興奮してはしゃいでいる場合ではない。すべての適性を調べるのだよ」


 ネビウス先生の言う通り。

 浮かれて良い状況じゃない。

 術士として頑張らないといけないのに、今のところ自分にはわずかな風と水の適性しか見いだせていないのだから。


「残りの二つは稀な適性となる。どちらも中々適性者がいない」

「えっ!?」


 どうしよう。せめて水の適性がもっとあればよかったのに! 

 

「ではまず……ガルンエレクから試してみるのだよ」

「はい……ガルンエレク!」


 う……無色のままだ。

 きっとこれは雷の詠唱術だよね。

 一番所有したかったラギ・アルデの力だったんだけどな。


「雷の適性者は私の知る限り、世界に数人しかいない」

「世界で数人!? そんなに少ないんですか?」

「その通りなのだよ。もしかしたら他にもいるかもしれないが、ラギ・アルデの雷使いは有名となる。極めて珍しいからね」

「確かに、電撃を放出していたら目立ちますよね……」

「威力もけた違いなのだよ。わずかな適性があるだけでも恐ろしい力となるのだよ」

「容易に想像出来ます……次が最後」

「まぁ水の適性がわずかにあるだけでも十分凄い。さぁ最後はガルンフロトだ」

「はい。ガルンフロト!」


 ……祈るような気持ちで術を詠唱……すると勢いよく自分から何かが吸いだされるような感覚に陥る。

 う……きつい! 


「先生、きついです!」

「手を離すのだよ! ……どうやら君は氷術の使い手に相違ない。見てみたまえ」


 確認してみると……透明な膠がモコモコと盛り上がった透明になっていた。


「かなり強い氷適性とわずかな水適性。そして、わずかな風適性。これが君の適性なのだよ」

「よかった……一つでもまともな適性があって。それにちょっと嬉しいです」

「何だね?」

「キュルルが氷の息で、僕も氷の適性があるなら、一緒に氷で戦えるじゃないですか」

「ふうむ。そういうのは本来相反する力の方が役に立つと思うのだよ。しかし、そうか君も氷の適性が……実にいいのだよ。考えが少々変わった。ファウ君。君には私の助手として多く働いて欲しいのだよ。もちろんそれ相応の対価は払うのだよ」

「僕が……先生の助手ですか? それは構わないんですけど……それでしたら先生。一つお願いがあります。頂ける対価から、僕の家賃を引いてもらえませんか? どうしても無料で部屋を借りるのは気が引けるので……」

「ふむ。分かったのだよ。この役割は君が持つラギ・アルデの力を引き出すよい訓練にもなるだろう」

「はい! 頑張ります、先生!」


 こうして俺は自分自身の適性について知ることが出来た。

 この世界のことはまだまだ分からないことも多い。

 それでも少しだけ、頑張れそうだということを知るきっかけとなったのだった。

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