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アムール・コンフィット  作者: 鈴ノ音 光
5/8

05.

05.

「会社は──社長は、弟が継ぐ事になった」

そう春ちゃんが言いに来たのは、友達という関係になってから、一週間後の事だった。


「俺は、副社長として、弟を支える事にした」

「……そっか」

「えっ!鉄仮面さん、弟さん居たんですか!?しかも、社長と副社長って!!」

お偉いさんじゃないですか!と、相変わらず騒がしい弟子の口を、手で塞いでやる。


「……今日は、シュークリームを三つ」

「家族で食べるの?」

「……弟は、甘い物が苦手だ。だから、あいつには別の物を用意するつもりだ」

「そっか、それば残念だなぁ」

俺の菓子が食べられないなんて。

何て、半分冗談で言ってみると──春ちゃんが少しだけ、笑みを浮かべた気がした。




「佐藤さん、いつの間に鉄仮面さんと仲良くなってたんですか?」

「おっ、仲良さそうに見えた?」

「見えましたよ!しかも鉄仮面さん、少しだけ笑ってたみたいですし!」

「みたい、じゃなくて、笑ってたんだよ」

「ってか、佐藤さん。ひょっとして鉄仮面の人のお名前、知ってるんじゃないですか?」

「知ってるよ。でも、お前には教えてやらない」

「ええ~っ!?」

翼には、まだ鉄仮面の人で十分だろう。


春ちゃん──彼をそう呼んでいいのは、俺だけだ。

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