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詩❲情景❳

命の波

作者: 日浦海里

蕾膨らみ

春待つ命


とくんとくんと

鼓動が響く


律動の波は

春の海


静かに寄せて

寄せては返る


草がそよげば

夏風の音


さらりさあさあ

流水のよう


流動する時

夏の空


湧き立つ雲は

青を灰に変え


嵐が吹けば

秋を呼ぶ声


ただごおごおと

(いかづち)は鳴き


鳴動過ぎれば

秋の風


実りを招き

雌伏を招き


白一色の

冬の大地


しんしんと降る

雪は積もり


胎動するのは

冬ごもり


静寂の下で

命は育まれ


またやってくる春風と共に

地に伏していた命は咲き乱れ

波間に輝く光のように

陽に照らされて大地は煌めく

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― 新着の感想 ―
[良い点]  波のように岸辺に打ち付け浮かぶ巡る季節の情景は地球の生命の旋律のようでした♪
[一言]  繰り返す言葉と繰り返す季節。  こちらはとても読みやすくて入りやすい言葉だと思いますが、冬の最後は二十四節気のシリーズに繋がるような印象で。  音も波なのだなぁ、と。  そう思いました。…
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