第3章2話
段々と暴虐へと変わって行きます。
俺は腕の痛みで朝目覚めた事に感謝した。
「良かった生きてた。」
それだけだった。
俺は今日こそこの穴から抜け出す事を目標に【零氷】を使い始めた。
このスキルを使い始めてから頭が冷えていく気がする。
物事の思考を冷酷に巡らせ奴らをどう八つ裂きにするかアイディアが浮かぶ。
昨日と同様に慎重に登り始めて体感的に3時間位経った時にまた目眩がしてきた。
これはスキルか?
スキルは神から与えられた能力であり一般的に疲労すると言うのは聞いた事がない。
でも魔力を使っても無いのに目眩はおかしい。
スキル力でも言うのか人間に眠ってる仙気と言うのかチャクラと言うのかは分からないが何かしらの力は使ってると見るべきだな。
少し休む為にまた薬草を、口の中ですり潰し俺はうげぇってなりながらも口の中に生活魔術の『給水』を使い薬草を流し込んだ。
昨日はそこまで苦味を感じて無かったけど今日は出口が後、5m程まで見えてきてる為心に余裕が出来て味がしっかりと分かってしまった。
「クソ苦い。昨日はボロカス泣いちまったからもう恥ずべき事は、事は、事は、漏らした事くらいか。」
あぁそうだよ痛みで下からも涙も噴水の如く流しちまったよ。
思い出したら恥ずかしい。
上に上がったら湖で体を洗った後、着替えないとな。
休みをとった更に3時間後俺はやっと……やっと穴から這い出てきた。
占めて2日か。
気絶した時間がわからんから3日かもしれない。
とりあえず洞窟を出て近くの湖へと向かう。
魔物が居ないことを確認して俺は下半身だけ水に浸かった。
「ダンジョン内の気候が温暖で変わらなかったのも助かった要因だな。」
搾取しまくってる俺たちがダンジョンに生き残らせてくれてありがとうって言うのも何かおかしいけどな。
俺は上半身は槍が貫通している為脱げないので下半身だけを着替えてその服は洗えないのでその辺の草原に捨てて燃やした。
洞窟に居た為体温が下がってる上に水に浸かったからな。
多少えぐい臭いはする物の。
火に当たって多少は温まった。
ここに太陽は無いはずなのに疑似太陽光を浴びると体が暖まるのは不思議だ。
そうここから出れるとなると腹の底からふつふつと怒りが込み上げてくる。
「ヤツらタダで死ねると思うなよ【獄炎】」
俺は出口までの道の草原を一直線に焼き払った。
この炎を見た連中は火を吐きながら街を破壊するあの怪獣の様に見えているだろう。
そもそもこのスキルの威力はEランクでは防げんからな。
あ?巻き込まれた奴が居たら?知らんよ俺の打つ方向に居たのが運の尽きだよ。
一瞬で蒸発するんだどうでもいいだろう?
俺は運良くダンジョンボスを倒せていたら一瞬で出れたのになーなんて悪態をつきながら出口に向かって歩いて行くのだった。
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