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第2章12話

俺はミーナさんに貰った簡易地図を頼りにEランクのゴブリンダンジョン付近にやって来ていた。


Eランクダンジョンは基本的に2~10階層までしかないので。

Cランクダンジョンから上の、野営が必要なダンジョンとは違う様だ。


俺は、ダンジョン群に入る前にダンジョン周りにある屋台を見て回った。


そこで装備がそれなりにしっかり使い込まれているパーティーに着目をして。

そのパーティーが買い求めたポーションを売っている薬屋に寄って信頼出来る店を調査していた。


そして

・初級ポーション×5

・初級マナポーション×5

計10本を大銀貨5枚で買った。


回復薬とは初級と同ランクの薬でも微量に回復量が違かったり、中級を薄めて売っていたりと効果がまちまちなのだ。

ソロだからこそ慎重に行動しなければならないと思っていたからだ。


そした簡易地図を見て、

ゴブリンダンジョンの目の前付近で

俺は屋台で買っておいた昼食を早めに取った。


昼食をとりながら俺は依頼書を確認する。


今回の狙いはダンジョンボスのボブゴブリンの魔石が依頼達成証明だ。

それとスキルの使用を試す事が狙いになる。


食休みと装備の確認を挟み、俺はゴブリンダンジョンの中へと入って行った。


中は洞窟の様なテンプレートタイプのダンジョンだった。


「とりあえず最初は獄炎(ごくえん)からかな。」


暫く歩いていると目の前からゴブリンが3体歩いてくるのが見えた。


「よし、先制攻撃だ。【獄炎】」

右手を前にスキル名を唱えると赤黒い炎が(とぐろ)を巻きゴブリンへと向かっていった。


黒炎とも言える炎はゴブリンを呑み込むと通り過ぎた跡には


コツンッ……


と小さな魔石が落ちる音だけが鳴り響いていた。


「は?強力過ぎないかこのスキル。うっ!」

何か一瞬胸に痛みが走った様なそんな違和感があったけど。

強力なスキルを見て俺は興奮してあまり気にしてはなかった。


俺は魔石を拾い先へと進む。


次に通路を曲がった先にも2匹のゴブリンが居たため


「次は【零氷】(れいひょう)

もう1つの派生スキルを唱えると2匹は一瞬にして氷となってしまった。



「こっちもえぐいなぁ。これは溶けたり、砕けるのかな?」

俺は気になったので

「『ファイア』、『ロック』」

と試してみたが雫1つ溶けず、尚且つ罅1つも入れる事は出来なかった。


「んーんじゃあ【獄炎】」

明らかに強力な火の派生スキルの獄炎を使い溶けるか試してみたが溶けなかった。

仕方ないので派生スキル【零氷】を解除すると、ゴブリンが粒子となって消えていった。


「んー?獄炎でも消えないとなると意外と使い勝手が悪いかもな。」


俺は2つのスキルが絶大な効果を持っている事に驚きつつも喜んだ。

ハズレスキルでも何でも無かったじゃないかとこれで奴らを見返せると


しかし、彼の肉体はまだ子供だった。精神は大人ではあるが自己評価が低い為攻撃的になって見返せるといつの間にか考えている事に、

この2つのスキルがどんな時に発現したスキルなのか気付いて無かった。

諸刃の剣である事をまだアロウは気付かない。


「よし、この2つのスキルは切り札にして。次は初級魔術で倒そう」


魔石を拾いさらに奥へと進んでいく。

このダンジョンは人気がない。

それはゴブリン達のドロップが品質的に良くないのとそれを除いてもまともに売れる物など魔石しかないからだった。


「おっ!階段があるじゃん幸先良いなっ!」


そんなホクホクなアロウは2層に降りていくのであった。


2層に降りて、アロウが最初に考えたのは魔術の組み合わせだ。

魔術は魔力を注げば大きくなるし精密な魔力制御があれば同じ魔術式でも出来る事は増える。


アロウが最初に考えたのは爆発だ。

火薬を土魔術のロックで作るのは無理と判断して次に2つの案が出来た。

<粉塵爆発>と<水蒸気爆発>だ。


まずは『ロック』で粉や砂を作れるかどうかを確認した。

「む?難しいな細かくしようとすると意外と魔力を食うな。」

何度か試してみたが細かくはなるが粉や砂か?と言われたら荒い細かい石と言った感じになった。

「要練習だなこりゃ、次は」


次は<水蒸気爆発>を試してみる


『ファイア』『ウォーター』


ファイアの中に先程のロックで試した位の大きさの細かくなっている水をウォーターで発生させた。

すると瞬間的に火魔術が大きく膨らみ爆発した。


「うぉ、危ねー。威力高すぎだろこっちまで巻き込まれるわ」


「グギャギャー」


「あ、やべぇ」


さっきの爆発音で5体のゴブリンが集まってきてしまった。

こりゃ完全なる油断と慢心だったな。と反省しながら剣を抜き『身体強化』をかけて先頭に居た1匹をまず全力で叩き切る。

ゴブリンの怖い所は殺意剥き出しの敵愾心と集団という点だ。

戦闘力は魔術無しの健康な青年が武器を持った位だ。

幼い頃から剣術を鍛えてきたアロウにとってはそこまで難しい相手では無く

恐ろしいのは囲まれて攻撃出来なくなる事だった。

初級雷魔術の『スパーク』で後方の2匹を麻痺させ。

先程倒した先頭のゴブリンの前すぐ後ろを走っていた2匹を剣で切り付けた。


右の近い方の1匹は一撃で倒せたが左の1匹は傷が浅かった様だ。


「ちっくそっ浅いか?」


棍棒を振り回しながらゴブリンが迫ってくる。

『ファイア』牽制とあわよくばを狙い火魔術を使った。

ギョッとした顔を見せたゴブリンは咄嗟に下がろうとしたが。

俺はその行動に合わせ更に距離を縮めて切り伏せた。


まだ麻痺を起こしているゴブリン2匹に無情にもトドメを刺し俺は安堵した。


「ふぅ、油断大敵だな。気を付けないとソロなんだからな」

誰も居ないのに独り言を呟くのは確認を確認する寂しさを紛らわせる承認欲求なのかそれとも……


俺はとにかく複数戦に今まで鍛錬で培って来た自力で初勝利を飾り自らの努力が報われた様な達成感の余韻に浸っていた。

評価、ブクマをくれると幸いです。


モチベーションが上がります。

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