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流星の始まり伝説(スタートライン)外伝宇宙の記憶 悲しき宇宙の誕生譚

作者: 風見国寿 

お久しぶりです!待たせたな…帰ってきたぞ!長らくお待たせいたしました、流星の始まり伝説外伝 宇宙の記憶の最終巻となります、なんというかコロナの影響で今まで行けていた場所に行けなくなるというにじ…ゴホン…大惨事が起こったことで誰とも会えないという状況で緊急事態宣言中はいつまでこの箱詰め状態が続くんだ…と苦しんでいました…元々あまり家から出ないから関係ないか!はっはっはっはっは!笑っておくれよ…さてと今回で最終巻ですがいずれ彼らが活かせる舞台を作りたいと思っていますよ、さぁご覧あれ!

我々人類はまだその宇宙の無限の可能性を知らない、宇宙とは知恵の輪よりも難しくそして未知の可能性を秘めたお楽しみ袋のような世界である、宇宙が生まれたからこそ地球という我々の住まわせて貰っている星が生まれた、技術は年々と進化を遂げ今や宇宙から何万光年何億光年と離れた惑星を観測することが可能になった、そして彼は彼がいたからこそ星が生まれたという存在これからお話しするのはある村の花を愛する平凡な少年、三場海刃光の運命の物語の最終幕である。


「あまり遠くに行くと危ないよルシェル、君が幾らわんぱくだと言っても女の子なんだから周りにもっと目を向けないと駄目だよ?この森は蛇や熊が出るって噂もあるから。」


「そうなんだ、じゃあ蛇や熊が出たら刃光に守ってもらうね?私は女の子でしょ男の子に守ってもらわなきゃね。」


「そういう事じゃないんだけどなーでもその時は二人で逃げよう、村までは動物達は近寄ってこないから」


「そうだねそれでは護衛をよろしく頼みます、私のナイト」


「はぁ仕方ないな、分かりましたよ、お姫様」


僕とルシェルはあの出会いの後から一緒に外で遊ぶようになった、お花畑や山やいろんな場所に遊びに行き、いつの間にか家族ぐるみで仲良くなっていた、ルシェルのお父さんは仕事で忙しく遅く帰ってくるそうで夕食は家で一人で食べているらしいので夕食は僕の家で一緒に食べている、ルシェルのお父さんが仕事で帰れない時は僕の家に泊まっている、僕達家族も大歓迎なので何も問題はない


「刃光、風が気持ちいいねこんな日には皆でピクニックに行きたいな、今度皆でピクニックしよう?また刃光のお母さんのお弁当食べたいー」


「そうだね、でもルシェルは食いしん坊だから我慢できずにその場で食べてしまいそうだね」


「そんなことしないよー私は我慢できるよ、この前だって我慢したよ」

「でも朝早くにまな板の上にあったお弁当用の卵焼きをつまみ食いしたのは誰?」


「な…何のことかな…私はあの日の朝はお花にお水あげてたから分からないなー」


こうやって誤魔化すのはルシェルの得意技で僕が何かを問い詰めると必ず僕から目を背けて誤魔化そうとする、例えるなら悪いことをしたのにもかかわらずそれを飼い主に問いただされて白を切る犬や猫のように堂々としていた。本来なら呆れているけど僕はこれも彼女の性格なのだと理解している、僕も彼女もおかしいのかもしれない、それも一般常識から見ればと僕は思った。


「ルシェル、またいつか…うっ…頭が…」


「刃光、大丈夫?頭が痛いの…お父さんに見てもらった方がいいと思うよ…」


僕の視界にノイズが走った。突然の脳への痛みに僕は頭を右手で抱えた、前にも同じようなことが起こったことがある。前のように幻覚を見ることはない。ノイズが天から降り注ぐ稲妻のように走り抜ける


「だ…大丈夫だよ、心配させてごめんね、ルシェル行こうか」


「刃光は私の家族だから心配にするのは当たり前だよ?行こう」


私は刃光が性格上嘘をついていることに気が付いていた、私が一緒にいる中で彼がこんなに苦しそうにする姿を初めて目撃した。私は医者ではないましてや彼の痛みを取り除くスポイトのような存在でもない私に出来ることは彼の側でその痛みが消えるまで優しい言葉をかけることしかできない、私は気が付いていた。今の私に彼を救済する力はないのだと、だからせめて彼の側で痛みと立ち向かおう。そう思う事しかできなかった


「ん?ルシェル、あそこに人が倒れてる…僕達と同い年くらい男の子だよ、」


「行ってみよう?何かあったのかも」


僕とルシェルは大樹の下で倒れている赤髪の少年の元へと駆け寄った、医者のお父さんの動きを真似していた僕は胸に耳を当てて呼吸を確認した。ドクンドクンと微かに音が聞こえている、どうやら生きているようだ、僕は一度呼吸を整えた、僕の心配は風と葉っぱ達の綺麗な音色と共にいつしか消えて無くなっていた。


それから数日間、僕は少年を家で預かることにした、お父さんやお母さんが仕事の合間を縫って少年の親を探してくれている。少年はどこから来たのか、どうしてあの森で倒れていたのか、何も覚えていなかった。お父さんによれば何らかのショックによる記憶喪失だろうと診断が下ったそうだ、少年、そう呼び続けるのもどうなのかと僕の脳内で秘かに会議が行われていた。


どんな名前が喜んでくれるだろうと悩んでいた、出てみると庭の左端にアイビーが咲いていた、アイビーの学名はヘデラ、僕は少年にヘデラと名付けた、花言葉は友情、僕なりに素敵な名前を付けられたなと自己満足しているけどヘデラも喜んでくれた。



「刃光お兄ちゃん、えへへ」


「ヘデラいつもありがとう、助かってるよ」


以前は頷くことしか出来なかったヘデラが現在はこうして会話ができるまで回復し、お母さんがいない間お花の手入れや僕のお庭での作業を手伝ってくれている、いつも笑顔で僕の事をお兄ちゃんなんて呼ぶようになっていた。


ルシェルとも打ち解けて三人で森や草原で遊ぶ時間が増え僕達三人は本当の家族のように絆が深まっていた。


村中では仲良し三兄弟なんて呼ばれて村では噂されている、皆で星を見たり皆でピクニックや海に行くことが僕達、家族の幸せな時間、それを一緒に共有できたことが何より嬉しかった。


ヘデラと出会ってから3度目の冬を迎えた、村は雪かきで忙しく僕とヘデラとルシェルもお隣さんの屋根の雪かきなどを手伝っていた


「ふぅ…だいたい雪かきが終了したね…ルシェル、ヘデラお疲れ様」


「はぁ…刃光もお疲れ様、刃光とヘデラは大丈夫?私…疲れちゃったよ」


「僕はルシェルお姉ちゃんと刃光お兄ちゃんが居てくれたから全然疲れてないよ」


「え…疲れてないの?流石ヘデラ、若いな」


僕とルシェルはお互いの声が奇跡的に重なり合いヘデラの雄姿に圧倒されていた、すると

僕は急に年を取ったような感覚に襲われた、それはそう思ったのではなく身体に大きな岩がのしかかり持ち上げることすら難しいような状態だった、でも何か不思議だ、この感覚を以前味わったことがある気がする、気のせいなのかも知れない、でも僕の記憶の片隅で薄く似たような事が幾度も繰り返している、そんな感覚に僕は警戒心を覚えた。


「刃光お兄ちゃん…?大丈夫?さっきから辛そうな顔してるよ?」


「あっ…ごめんねヘデラ、大丈夫だよ?少し疲れただけだから」


この感覚を二人にどう伝えよう…解決法は何なのか…それを僕は心の中で探し続けた、何度も…何度も…でもその時は答えが思い浮かばなかった…覚えていることはその瞬間…僕の視界に一瞬ノイズが走った事、まるで静電気のようなピリッという感覚を感じた、今までこんな感覚に襲われたことなんてなかった、僕は壊れてしまったのかと自分が人間ではないような感覚を体験した、


「じゃあ僕は北側の雪かきを手伝ってくるよ、二人はどこに行くか決まった?」


「私は西側を選んだよ、あっちの方はお年寄りばかりで大変だろうし私が行けば安心かなってね」


「僕は東側を選んだよ、農園の雪を皆で協力して無くすんだー」


僕達三人は村の村会で他の地区に援軍として分かれて雪かき作業をすることにした、それにしてもヘデラの成長が早いのは兄の僕はとても嬉しいけど…やっぱり…寂しいな…分かっている、僕も負けていられないなと逆に僕の明るい希望に変わった。


「よいしょ…ふぅ…ようやく終わった…若いっていいな…ん?」


僕はふと自分の言動に違和感を覚えた、若いっていいな?僕は不思議と言葉の壁にぶつかった、疲れているから脳が回らないのだなとも思っていた、しかし僕ははっきりと寸分たがわず発言した…一瞬僕は何を言っているのだろうとため息をついてその場に座り込んだ、数分後ルシェルが戻ってきた、ルシェルは嬉しそうに僕に西側であった、雪かき中に子供達と雪合戦をして子供と共に怒られた話をしてくれた、相変わらず楽しそうで何よりだ、僕とルシェルが話を長く立ち話をしていると僕達はふと気付くもう1時間も立っているのにヘデラが一向に帰って来なかった、僕達がヘデラについて話していると遠くから女性の叫び声が聞こえてきた。


「きゃあぁぁ!」


「今の声…東側からだよ!刃光行こう!ヘデラに何かあったのかも…」


「うん、そうだね…(ヘデラ…もしかして…)」


僕の頭の中で次の展開が予想出来ていた…そうだ…次の展開は…僕は昔見た映画を久しぶりに見て場面の内容を思い出すかのようにふと次の展開が見えてしまった…僕は信用したくはなかった…これが真実だとは知りたくなかった…何故かというと僕はこの展開をもう幾度も幾度も目撃してきたのだから…また変えられなかった…ただ自分の首を絞めて後悔することしか出来なかった


「ヘ…へデラ…?どうしたの…怪我したの…?」


「ヘデラ…やっぱり君は…」


「お…おにい…ちゃん…おねえ…ちゃん…た…す…け…て」


ヘデラは羊を収容する小屋で血まみれになった状態で立ち尽くしていた、ヘデラの先には東地区で雪かきを行っていた村人全員が右胸を何かで貫かれ瞳孔が開いたままの状態で倒れていた、最悪だ…もう何度この光景を見たことか…もう何度同じ時を過ごしたか…本当に最悪だ…結局変えられなかった…僕の過去を…守りたいこの時間を…僕は身体の力が抜け両膝を地面に突き絶望していた


「分かっていたことだろう、お前の過去は変わらない、何故ならこれは私がお前に見せた変えられない夢だからだ…」


(あぁ…そうだった…結局また彼の劇場に僕は引きずり込まれたわけだ…本当に嫌な気分だ…)


世界の時間が止まり僕の目線の先にはヘデラによく似た赤髪の男が立っていた、僕は全てを思い出した、そうだこの男に僕は…人生を壊されたのだと…


「運命とは決められたレールの上しか走ることを許されない…つまりお前のこれまでの行動は意味を持たない…これは御伽噺ではない…お前が壊した現実だ」


「僕が壊した…現実…?あっ…あっ…嘘だ…あぁぁ…!」


僕は赤髪の男から告げられた事実を理解しているはずなのに僕の心は深い海の底に沈むかの如く僕を絶望という名の水中に引きずり込んだ。勿論僕は分かっていた変えようのない過去なのは理解していた、しかし僕は本当にこの結末を変えたかったんだ…三人でまた笑い合える永遠の時間を手に入れる為に…でもその苦労は最初から無駄だったようだ…なぜなら彼の言う通りで僕が壊してしまった現実なのだから…僕が最初からこの舞台の黒幕だったという事だ…


「あぁ、ルシェル…ヘデラ…ごめんね…君達を…僕は…」


僕の身体の力は抜けて地面にそっと膝を突いた…僕の視界がどんどんノイズが混じりテレビの砂嵐の如く視界が荒々しい映像に切り替わっていき僕が悲鳴を上げると僕の視界は僕の悲鳴と共に映像が途切れ現実へと戻された、


「うっ…あぁ…!」


「自分がばら撒いた種の正体を理解できたか…?お前は初めから破滅の運命という名の種を自らばらまき三場海刃光…いやビックバンとなるために、お前に救いの道は存在しないこれも変え様の無い現実だ」


僕は現実世界に戻るとそこは宇宙の真ん中に存在する銀色の星の中に王座の間が存在する現実なのか疑う場所で僕は白色の拘束具のような服を着て地面に膝を突きながら頭を抑えていた、僕の全身に早くこの痛みから抜け出したくて涙が流れるような、そんな悲しみが僕の全身を包み込んでいた、目の前で見覚えのある赤髪の男が右手を僕の頭に向けて開いていた、どうやら僕はまた彼の劇場の操り人形にされていたようだ…そこに白髪の少女が走ってきた、どこか懐かしい声…長い間、同じ時間を共にした…透き通るような海のように綺麗な声、その白髪の少女は懐かしい名前を王座の間に繋がる階段を駆け上がりながら何度も呼び続けていた


「刃光!お願いやめて!刃光を傷つけないで」


「お前に変えられるか…?三場海刃光の破滅の運命を…変える自信があって私の前に立っているのか…?私の前ではお得意の権限は発動不可能だ、それはお前がよく理解しているはずだ、今のお前に私を止めるカードは存在しない」


(刃光が目の前で苦しんでいるのに私は…刃光を救ってあげられない…いつも助けられてばかりだ、悔しいよ…お父さん)


「ルシェル…もういいよ?僕はまた迷惑をかけたね、大丈夫…助けに来てくれて…ありがとう…それじゃあ計画を続けようか、僕の友達」


「この現実を運命と理解したか、お前には期待しているよ、友達…」


僕は…何をしなければいけないのか理解している、僕は彼の劇場の役者だ、役者は主役を輝かせなければいけない、この計画が悪いことであることも理解していた、しかしどうしても立ち上がることが出来なかった…僕は操り人形、この物語の結末を知るのは彼だけ…僕は彼が望む結末に付いていくことしか出来ない、僕に出来る事は彼の用意した舞台で役を演じ切る事…もしかしたらその後、殺されるかもしれない…舞台の途中に死ぬかもしれない…今の僕には救いはない、しかしルシェルのお陰で一つの小さな希望が生まれた…僕が言えた立場じゃないのは理解している、でもこんな僕に妄想が許されるのなら願う事はただ一つだけ…どんな代償でも払うから…僕は待っているこんな僕でも昔話のように暖かい手を差し伸べてくれる…そんな英雄を僕は待っている、この悪夢のような劇場で…


ご愛読ありがとうございました。衝撃の最終巻だったと思います。そう言えば最近Twitterがゲームの話題ばかりじゃないか!小説家のアカウントで何してんねんと思う読者様もいると思うので一言確かにTwitterのアカウントがゲームの話題や返信等が増えたのは私の責任だ…だが私は謝らない、Twitter見られた読者様はご存じの通りですが趣味垢を作成しました、現在は試験テスト中なのでテストが上手くいけば分ける可能性も、もしかしたら白紙になるかも真実はいつも曖昧!とこれから二作目の連載再開と一作目の改変が開始されます。これに関しては一か月投稿の中で例えば8月は二作目新刊、9月は一作目の改変新版と月で分けて行こうと思います。ですので両方楽しめて読者様も思わず僕満足!となるわけですwですので詳細な情報などはTwitterなどでも告知しますので気になる方はTwitterの確認をお忘れなく!私のプロフィールにTwitterのURLを掲載しているのでそちらからどうぞ


それでは次回も乞うご期待!


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