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第81話 招待状

10万文字到達です!

お読みいただいた皆様に支えられモチベーションが保てています!

これからもご愛読頂けると幸いです。

モーリス一家とダイン一家を叩きのめして早二か月ほどが過ぎた。

 モーリス一家の私兵団への移行でバタバタとしていた。

 ダイン一家はあれ以降沈黙を守り不審な動きはなかった。

 エアリスはサーニャを連れ学園へ戻った。


そして今ようやく休みらしい休みをとれたので妹のアイリスやユーリたちを連れ海へバカンスに来ていた。


「アシム様お飲み物です」


「ありがとうエリゼ」


日陰の下で休むアシムの世話をエリゼが行う。


「エリゼも遊んできなよ」


「いえ、主様を差し置いて遊ぶなどできません」


「無理にとは言わないけど、せっかくの海なんだし楽しんでよ?」


「はい。メイド同士で休憩を回しますのでその時に」


メイドが板についてきたエリゼだが、少し固くなったように感じる。

 

「そうか。それならよかったよ」


浜辺では休憩中のメイドたちも遊んでいる。

 普通の貴族の家ならありえないが、サルバトーレ家とそこに雇われている人物たちが一般常識から外れていると言える。


「お兄様~! とってくださ~い!」


浜辺でビーチバレー的な超人スポーツをしている妹様から、足元に転がってきたボールをせがまれる。


「おう!」


風魔法を使いボールに推進力を乗せる。

 上手くアイリスの胸元に着地させ満足する。


「ありがとうございましゅ!」


かみかみのお礼に頬を緩めてしまうが、いざ遊びが始まると逆に頬が引き攣るほどの光景が繰り広げられる。


「ユーリ……死ぬなよ」


自分の妹と遊んであげたいが、先ほどまで妹様のスペシャルアタックを一人で受け止めていた疲労は計り知れない。

 それに比べ、ゲイルとユーリという二人体制を敷いたのはナイス判断だったと言える。

 まあ、あの二人はぶつからないように逃げているのだが。

 アイリスもそんな二人を見て楽しそうなので良かったと言える。


「アシム様お休みのところ失礼いたします」


別荘から歩いてきたであろうメイドさんが話しかけてきた。


「どうしたの?」


「コーデイル公爵様から晩餐会の招待でございます」


「……」


「コーデイル公爵様から晩餐会の招待でございます」


「二回言わなくていいから!」


「しかし」


「聞こえてる! 僕たちも行くの?」


公爵から晩餐会に招待されたことなど遠い昔の話で、アシムたちが産まれてからはまだ一度もない。

 晩餐会は基本大人同士の社交の場で、いわゆる仲間づくりのために行われることが多い。

 サルバトーレ家が貴族社会で一定の力を持っていると判断されたのだ。


「はい”アシム様も”招待されております」


「も?」


メイドのニュアンスが気になった。


「アダン様とアシム様に招待が来ております」


「……」


「アダン様とアシム様に招待が来ております」


「聞こえてるよ!」


”アシム”に招待が来ていることに驚かされた。

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