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第33話 闇組織と王国

8000ブクマ到達しました!

ありがとうございます!


ユーリに組織のことを聞いた。


組織は、みかじめ料を住民から取っており、縄張りが大きいほど組織が強くなるので、日々抗争が続いているそうだ。


国が対応しないのかというと、実は国とズブズブの関係であり、無くすことはできないらしい。

国が対応できない犯罪や、やり過ぎた組織の潰しなどを行う組織は、ある程度の犯罪行為を見逃されている。


「で、今回関係している組織は?」


「モーリス一家と、ダイン一家だ」


「ユーリがかくまって貰っているのは?」


「モーリス一家だ」


「なるほど、モーリス一家から足を洗い、ダイン一家の脅威に対抗できればいいんだな?」


「そういうことだ」


「わかった、モーリス一家は何を生業にしてる?」


「他の組織と変わらねぇよ。地域の支配と、遊郭の直接的な経営とかだな」


「なるほど、つついたら痛そうな商売はあるか?」


「たまに、奴隷を流したり、まぁ人殺しはやってたりするな」


「へぇ、頻度は?」


「奴隷は、遊郭を辞めたいと言った遊女だったり、殺しは貴族からの依頼とかだな」


「さすが腐ってんな」


「まぁモーリス一家が無くても、他の組織がやるだけだけどな」


王国の闇を聞いてしまった、今度シャルル姫をしかりつけておこう。


「これでも平和な方なんだぜ? 各組織が睨みあっているおかげで、法外な金額を取ることも無いし、互いが抑止力になってる感じだ」


「お前、本当に6歳か?」


ユーリはアシムと同じ歳だった。


「てめぇに言われたくねぇよ」


「確かに」


アシムも、自分が普通の6歳だとは思っていない。


「互いが抑え合ってるなら、潰す訳にもいかないな」


物騒なことを考える子供である。


「俺はどうする?」


「ユーリは、モーリス一家から足を洗えるまでは動かないでくれ、エリゼさんが抑えられてしまったら面倒だ」


「わかった」


「暫くは僕の方で動くから、とり合えずいつも通り生活しててくれ」


方針を確認して、アシムは家を出る。

取り合えず、後ろ盾になってくれるであろう姫様を一度ユーリに会わせ、いざという時にやっぱりやめたと言われないようにしなければならない。


「父上には言えないな……」


王国と、ズブズブな関係を持っていた場合、逆に邪魔になる可能性が出てくる。


「取り合えず、シャルル姫に会いに行くか!」


アシムは王城に向かった。


「すいません! リーゼロッテお姉ちゃんに会いたいんですが!」


「この間の……すまんな、時間が時間だ、流石に面会はできないよ」


申し訳なさそうに断られる。

副団長と団長は、王城の敷地内に住んでいるので、会えると思ったのだが。


「わかった! 残念だけど帰るよ」


「そうか、悪いな」


門番に別れを告げ、見えない所まで来ると、方向転換をした。


「部屋は覚えてるからな、直接行こう」


王城へ侵入する小さい影が、壁を越えていった。

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