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ラフィーの黙示録〜起きたら滅ぼされた世界で女の子になってしまった〜  作者: 瑠奈る
1章 [脱出!地下研究所]~その光景は夢のように~
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06 [森の影]

プロローグの続きになります。

 すぐさま跳躍し、ロボットと天井の間に身を滑らせる。勢いを殺さずそのまま向こう側まで着地し、直前に2発の射撃を行う。

 あくまでも牽制が目的なので、すぐ全力で走り続ける。

 こっちの位置は既にばれている。敵が集まってくると厄介なことになりかねない。


 ーーーーーーーーー

 エネルギー残量 73%

 ーーーーーーーーー

 この状態でエネルギーの消費が激しいので、長引きは得策では無い。

 腕輪が精神を落ち着かせてくれて、銃が戦いの方を教えてくれる。

 ならば一点突破で素早く脱出するのみ!


「さぁ、お茶会(脱出)の時間だ!」


 次のドアが見えてきたけど、減速はしない。

 体中のエネルギーを左手に集中する。

 勢いに載せ、強化された身体能力で正拳を打つ。

 ドアは耐えることなく、くの字の形になって廊下の隅まで飛ばされた。

 そのままドアを越えてしばらく走り続いたら、前方から一発の弾丸が通過し、後ろの地面に着弾した。


[っ!!]


 空中に何か浮いている?あれは...ドローンの群れ?!

 嫌な予感がした。

 腕で顔を庇って、次の瞬間頭が真っ白になった。


[ぐは..!]


 無数の弾丸が襲来し、体のあちこちに悲鳴を上げている。

 痛みで気絶そうになったが、腕輪の効果で意識が強制的に戻された。


(痛い痛い痛い)


 痛くて死にそう。でも、やっと出口が見えてきた。体の悲鳴を無視して一筋の光に向かってさらに速度をあげた。


 ーーーーーーーーーーーーーーーー








 真っ白になって見えなくなる。暖かい感覚に包まれ、痛み癒してくれるような錯覚。視界が徐々クリアになっていき、そして目に広がる木々。


「まだ気を抜いたらダメ!」


 自分に言い聞かせて、追手を撒くためそのまま森の中に入り込み、僕はしばらくの間も走り続いた。そして日の暮れの頃、やっと追手の気配がなくなったから、僕は木々の影に身を隠して休憩することにした。


 しかし、僕はすぐに思い知らせられた。影に隠しているのは僕だけじゃないこと。

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