表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラフィーの黙示録〜起きたら滅ぼされた世界で女の子になってしまった〜  作者: 瑠奈る
1章 [脱出!地下研究所]~その光景は夢のように~
5/15

04 [地面に向かおう]

 呼吸が安定になってきた。

 思考がいつもよりはっきりして、体も軽く感じる。

 立ち上がって腕輪に目をやる。


(この感覚は...まるで一瞬何かを思い出したような)


「機械と電子製品を操られる...能力?」


 なにこれ、中二病にもほどがあるでしょう。

 常識外れ過ぎで思考がそれを否定しようとする。

 しかし、右腕の腕輪は、まるで体の一部でもなっているような錯覚がする。

 本能でその機能を理解し、自分の肢体を動かすように腕輪を起動してみた。

 体から何かが抜き出した感覚と共に、腕輪の表面から青いラインが浮き出した。

 光るラインは止まることなく、入れ墨のようにそのまま腕まで伝わる。


『エネルギー補充完了 スリープモード解除』

『生体認証完了 システムオールグリーン』

 ーーーーーーーーー

 ドール03

 エネルギー残量 93%

 異能力:機械操手(ヴェザード)

 ーーーーーーーーー


 どうやらこの体はドールっていう存在らしい。そしてこの腕輪は、ドールをサポートするための端末だと思う。


「うん、だとしたらこの体は生体兵器みたいな存在なのかな」


『武器システム起動可能』


 随分と物騒な機能までついているな。

精神を安定させる機能もあるから、こうして落ち着いているのも、この腕輪のお陰だ。

 

「今ならミイラを見てもへい......ううん、やっぱ気持ち悪い」


 なるべく注意向かないようにしよう。

 おそらくこの施設及び周辺地域はもう人がいない。現に死体をこのまま放置されているからだ。

 こうなったらもう自力で脱出するしかない。


 次にドアのパネルに手を置く。


 ーーーーーーーーー

 自動ドア

 状態[ロック]

 ーーーーーーーーー


 先の違和感の正体はこれだったね

 不安も大きいけど、この力あるこそ今の状況を打破できる希望が見えてきた。

 能力を発動して自動ドアを起動させる。


「さって、情報収集しながらいろいろ検証してみよう」









 あれからいくつの部屋を探索し、検証も含めて色んな設備も操ってみた。

 まず、自分の能力についてわかったことがいくつある。


 ◆操られる対象ならエネルギーを送ることができ、電源入れなくても操ることができる。

 ーーーーーーーーー

 エネルギー残量92%

 ーーーーーーーーー

 代わりに自分のエネルギーを使われ、燃費も良さそうからこれけっこう使えるかも。


 ◆操るには対象をしっかり認識した上、直接触ることが必要。ケーブルなどで物理的に接続されてる対象同士も間接的に操られるけど、距離置くほど難しくなる。


 ◆対象の体積にも影響され、時間かかるか操作不可能になる。


 とても便利な能力ではあるけど、万能では無い。


 そしてやっとこの場所に関する手掛かりも見つけた。


[BF30]


 金属の壁に巨大な文字が目に映った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ