1話 「いつもの朝」
ピピピピッピピピピッ
寝ぼけ眼で目覚まし時計をとめて起き上がりあくびをする
これが俺の寝起きのルーティーン!ふぁ~~
うーん、懐かしい夢を見たな。あれからもう12年か……
っとそんな事より学校の準備をしないと
えーっと、今日の科目は魔術の実技か
新年度で練度を計測するためとは1日中実技は疲れるし絶対あいつらつっかかってくるよなぁ
カバンの中に必要なものをつめてっと
朝はトーストに目玉焼き、コーヒーそしてチョコフレーク!このチョコフレーク今度生産終了するらしいから爆買いして置いとかないと
スマホに連絡がきてないか確認して……っと今日の19時から会合か、他には……ないか
テレビをみながらそうやってグダグダしてると玄関の方からドシドシ歩いてくる音がして
「ほら劉華はやく準備して出るよ!そんなゆっくりしてたら遅れちゃうじゃん!」
「こっちは完璧な計画で動いてるから大丈夫だって。まだ遅刻してないだろ?」
「そうだねーいつも1分前に教室に入ってるもんねー!」
つまりはセーフ
「そうだろ?ほらお前こそ早く学校いけよ。朝練に遅れるぞ?魔技格闘部主将さ・ま?」
「うー、毎回その言い方はイラッとくるなぁ。殴っていい?」
勘弁を、俺はまだ死にたくない
「だめ、あと夜に用事あるから夕飯は作らんぞ」
「はいはーい、じゃあ行くね。絶対遅れないこと!」
はいはい行ってこい行ってこい
家が隣だからって毎日来なくていいのに……しかも夕飯はよく作らされるわ一軒家で一人暮らしなのをいいことに部屋の1つを占領するわ
……あれ?もしかして侵略されてる?
まぁいいや、もう学校いこう
「あれれー?魔なしさんはこんなギリギリにきていいご身分ですねぇ?」
赤髪の鷹児洋介がなんか吠えてるけどいつものことだしな
「えー?まさか魔力がないせいで声も出せなくなっちゃったー?こりゃ大変だ!誰か魔力を分けてあげて!」
そう言うとクラスの所々からクスクスと笑い声が聞こえてくる
キーンコーンカーンコーン
俺が教室に入って丁度1分後にチャイムがなる。我ながら完璧な計画だ
「チャイムか、まぁいいや。因幡くぅん、今日の実技は一緒にしようねぇ?」
そんなねっとりした声で言われてもなぁ
「やだ」
つい消しそうになっちゃうぞ
そんな考えが伝わったのか鷹児は体を震えさせながら楽しみにしてるねとニヤァと笑い席についた
先生が入ってきてHRが始まるとトークアプリ<つながり>で青野恒貴からメッセージが届いた
あおのー!:朝から大変だったな笑
因幡劉華 :いつもの事だからもうどうでもいいや
あおのー!:で、今日の実技の相手どうすんの?俺とやる?
因幡劉華 :いや、大丈夫だ。適当に優等生くんにでも相手してもらうさ
あおのー!:あー丸矢にか、それなら大丈夫だな
因幡劉華 :だぞ。それより先生の方みてみろ
そう送られて先生と目があった青野は――今日が実技ということもあり――軽めの(薄い板くらい割れる)チョップをくらって悶絶していた
うける