忘れられぬ思い出
頑張って書いていきます
それは忘れられない5歳の夏、いつも通りに朝起きてご飯を食べ、虫とりをするために山に出掛けたあの日、俺は確かに山を登っていたはずなのに気づいたら病院のベッドの上だった。
なんと5日も行方不明になっていてバス停で倒れているのが発見されたらしい。その間の記憶はごっそり抜けていて自分でもどこにいたのか、何をしていたのか分からないままだ。
数日後の精密検査をして結果を教えてもらう時、俺は母さんと一緒に医者から話を聞いていた。
「お母様、この子の魔力は封印されています。それも人間ではかけることも解くこともできないほど強固に、この封印をしたモノは一体なんなんでしょうな。」
そこで医者は溜息をつき額に手をあてた
「まぁ、つまりですね、今後技術が大幅に発展していけば解けるかもしれませんがそれまでは解くことができませんね。諦めた方がいいでしょう。幸い魔力がない人の為の補助デバイスがあるので日常生活は問題ないでしょう。」
それを聞いて母さんが声を押し殺しながら泣いていたのを今でもずっと覚えている。
病院からの帰り道に母さんは嗚咽混じりに言った
「挫けずに頑張っていこうね」
そのときの自分の状況を理解してなかった俺はよく分からないままこの言葉だけは守ろうと力強く「うんっ」と答えた