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【旧版】ストーカー竜娘と復讐鬼の王子様  作者: 逢月 悠希
第3章 ストーカー、合法化する。
27/69

27.ストーカーが弟に憑いている件。

※途中、唐突にちゃんねる風になります。

(う、うーん……これは、一体……)


 扉ごしに内部の音を聞き取ってしまった黒い猫耳をピクピクと動かし、クリスティナ=ブルームは困惑を顕にする。彼女の長い尾は、だらんと地面に垂れてしまっていた。

 目の前の部屋には幼馴染の弟分、ラザラス=アークライトが住んでいる。色々あって人をあまり寄せ付けなくなってしまった彼は、絶賛一人暮らし中……の、筈だった。


「ら、ラズ……?」


 部屋の中から、何やら楽しげな声が聞こえてくるのだ。どうも『何か』に語りかけている様子である。彼は『ロゼ』というクリスティナの知らない女の名前を頻繁に口にしているようだ。かなり親しげな様子である。しかし、相手の声は一切聞こえない。


(あー、うん。電話、だよね? 電話だよ、そうそう!)


 クリスティナがここまで心配するのには理由がある――彼女の弟分であるラザラスは本当に色々あったせいで、交友関係が断絶状態なのだ。

 それこそ、ラザラスが敬語を使わず、親しげに話せる相手は片手で数えられる程度しかいない。申し訳ないが、彼が新しく友達を作ってきたとは思えない。彼女なんてものは論外だ……となると、少々嫌な予感がする。

 クリスティナは震える指で玄関チャイムを鳴らした。そうすれば、素早く中の住民が顔を出す。階段から落ちた(?)せいで顔面に広範囲で怪我を負っているのだが、割と元気そうである。それはまだ良い。

 問題は、彼がスマートフォンを握っていないことだ。件の物はベッド横のチェスト上で充電器に繋がれて放置されている。つまり、高確率で電話をしていたわけではないということになる。


「おはよう、ティナ」


「……」


「ティナ?」


 クリスティナは素早く部屋の様子を伺う。彼女も階は違うが同マンションに住んでいる上にラザラスの部屋にはよく訪れているため、内部構造はよく分かっていた。

 ベッドの上は綺麗に整頓されているし、浴室やトイレの扉、棚などが不自然に空いていることもない。


(う……女の子を連れ込んでたわけでも、ない……!!)


 広めのワンルームからは、ラザラス以外の気配を感じられない。

 そもそもラザラスはすぐに玄関を開けてくれたため、隠れる時間など無かった筈――じゃあこの男、一体誰と話していたのだろう……?


「ら、ラズ……ええと、料理、作り過ぎたから、持ってきたの」


「ごめん、ありがとう。助かるよ」


「ね、ねえ……?」


 意を決して、クリスティナはラザラスに問う。


「今、誰と話してた……?」


「えっ? えーと、ああ……」


 妙に言いにくそうに、ラザラスは目を泳がせる。クリスティナは「これはやばい」という絶望感を抱いてしまったのだが、頭を振ってその言葉を飲み込んだ。


「ストー……じゃなくて、守護し……でもなくて、ええと……ぺ、ペット、的な……?」


「……」


 クリスティナの気持ちが、お分かり頂けただろうか。


「そ、そっか……じゃ、僕、戻るね? 怪我、おかしかったら、言うんだよ?」


 正直、おかしいのは怪我ではないような気がする。

 逃げるようにエレベーターに駆け込み、クリスティナは額を押さえて天を仰いだ。





【見えない】弟に友達が出来たみたい【聞こえない】



1:いもたろう


助けて欲しい。



2:名無しのお友達


WHAT????



3:名無しのお友達


えっ、なに、これ。ホラー?



4:名無しのお友達


見えないし聞こえないお友達……?

単純にネット民って可能性は????



5:名無しのお友達


聞いてみなければ何も分からないな。

とにかく、詳しく頼むわ。



6:いもたろう


>>5

ありがとうね。


とりあえず、僕らのスペック書いとくよ。

今さっき起きたことだったものだから、書き溜めてなくって。ちょっと待ってね。



7:名無しのお友達


まさかのリアルタイムwwwwww



8:名無しのお友達


おk、待ってる。



9:いもたろう


お待たせ。


●いもたろう

20代前半の女。弟とは1つ違いの幼馴染。だから実際のところ血縁関係は無いよ。

色々あって弟が心配だったから、同じマンションに住んでる。

名前の由来はいくつになっても見た目が幼女だから。いも感抜けないから。

弟が添加物に塗れるのを阻止するために料理持っていった結果SANCが入ってしまった。パンツは白だね。


●弟

20代前半の二次元みたいな顔したイケメン。でも色々あって人間不信が酷くて精神的にもビックリするくらい脆い。ちょっと前まで引きこもり予備軍だった。

「誰とも関わりたくないでござる」状態だから、仲の良いお友達とか5本指で余裕で足りるくらいに酷い。パンツは黒だと思う。



10:名無しのお友達


いもたろう女の子かよwwww

自分でパンツの色言うなよwwwwwwwww



11:名無しのお友達


イケメンのパンツの色とかさらに言うなよwwwwwwwwwww



12:名無しのお友達


ていうか何でパンツの色知ってんだよwwwwwwwwww

パンイチで出てきたのかよお前の弟wwwwwwwwwwww



13:いもたろう


いや、服は着てたよ??

でも弟の厨二力が抜けきってないの知ってるから、多分黒だろうなって。

ついでに言えば、多分黒のボクサーだろうね。あいつ、格好には程よく拘るし。


まあ、弟のパンツはどうでも良いとして、だ。

対人関係死滅してる弟が、部屋で親しげに誰かと話してたの。

声は聞こえないし、姿も見えないけれど、名前的に女の子だった。

状況からして電話してたわけじゃなさそう。あと隠れてる可能性も無いと思う。

「誰と話してたの?」って聞いたら、言いにくそうに「ペット」って答えてくれたんだけど……これってさ、


① イマジナリーフレンド爆誕させた。

② 謎の降霊術に手を出した。


どっちだと思う???

ここ、オカルト板だから、多分皆さん詳しいですよね???

弟を正気に戻す方法と合わせて、どなたか教えていただけないでしょうか……(震え声)



14:名無しのお友達


>>13

何でその2択なんだよwwwwwwwwwwwww

弟も何でそんなおかしな事になってんだよwwwwwwwwwwwwww



15:名無しのお友達


つーか、弟はイケメンで、要するに俺らの敵なんだろ?

無難に彼女なんじゃねーの?

で、その彼女か弟氏が魔法使いなら、光屈折させて姿隠せるだろ。



16:名無しのお友達


>>15

でも、声は聞こえないんだよな?

光屈折でも空間魔法でも、声は聞こえるんじゃ?



17:名無しのお友達


彼女の声が小さかっただけでは……?

いや、でも、言い訳が意味不明過ぎるんだよなぁ……



18:いもたろう


>>15-17

僕もそれを考えた。

だけど僕ね、猫型獣人なんだよ……耳、めっちゃ良いの……弟の声自体相当小さいのに、彼女の声だけ聞こえないとか無いと思うの……。


あと、ベッドは全然乱れてなかったから、そういうのとは違うと思う。



19:名無しのお友達


>>18

ベッドの乱れで判断するのやめろよ!!


うーん……申し訳ないが、弟さんの事情ちょっと話してもらってもいいか?

二次元級のイケメンなのに、引きこもり予備軍だったんだろ?



20:名無しのお友達


そうだな、kwsk



21:いもたろう


強いて言えば「いじめ」、とでも言うのかな。

今まで全然普通だったくせに、ある日を境に弟の友達は皆、弟をいじめる側に回ったんだよね。当時沢山いた友達も、彼女も、みんな。

弟は暴行も受けてて、そこまで重くはないけど後遺症も残ってる。辛そう。


皆なぶるだけなぶって、いなくなって。最後まで弟の傍に残ってたのは僕と僕の両親、僕の親戚の兄さんくらい。

そんな子だから……ぶっちゃけ、イマジナリーフレンド作っても降霊術に手を出しても、僕は驚かない。驚いたけど。



22:名無しのお友達


>>21



23:名無しのお友達


>>21



24:名無しのお友達


>>21




25:名無しのお友達


>>21



26:名無しのお友達


>>21



27:いもたろう


ここは無言の多いインターネッツですね。


何というか、どんなにイケメンでも、虐められるときは虐められるんだなって……。

昔の弟って、俗に言うパリピでチャラ男って奴だったから、昔は後ろから刺されないかな的な意味で心配してたんだけど、今は違う意味で心配なんだ。



28:名無しのお友達


これは……なんだろう、俺も不安になってきたわ。


いもたろう、弟の部屋に魔法陣とか無かったか?

あと、文字が書かれた板とコインとか。謎のぬいぐるみとか。



29:名無しのお友達


28が降霊術で攻めるなら、私はイマジナリーフレンド路線で考えようか。

弟さんがちびっこならよかったんだけどなぁ……20過ぎてイマジナリーフレンド召喚は、ちょっと怖いな。多重人格化しかねない。


いもたろう、弟の部屋に謎の似顔絵とかなかったか?

詳細で、さらに等身大に近かったらヤバイかも。



30:いもたろう


ありがとう。でも、ごめんなさい。あまりの衝撃で逃げちゃったんだ……。

ただ、見える場所に変なものは無かったと、思う。少なくとも、等身大の似顔絵は無かった。


机の上に何か、ノートとか広げてあった気がするんだけど、内容は普通だったんだよね……弟が大学で勉強してた分野だtt



31:名無しのお友達


? 誤送信か?



32:名無しのお友達


やめろ、オカ板でそういうの、やめろ



33:いもたろう


ごめん、弟からメールが来たの。


『金は払うから、A(共通の女友達)くらいの身長で細身な女の子が着れそうな着替え一式買ってきて欲しいんだけど』


……って



34:名無しのお友達


>>33



35:名無しのお友達


>>33



36:名無しのお友達


>>33



37:名無しのお友達


>>33



38:名無しのお友達


ま、まて!

まだ弟が女装に目覚めた可能性がある!!! 焦るな!!!!



39:名無しのお友達


>>38

それはそれでどうなんだよwwwwww



40:名無しのお友達


いもたろう! Aと弟、そして多分いもたろうの3人はそんなに体格変わらないんだろ?そうだって言ってくれ!!



41:いもたろう


僕は140cm代前半、Aは150cm代前半だから、まあ、うん、僕に頼むのはまあ、分かるよ。姿が見えてたら、二つ返事で買いに行ったさ。


でもね、『その子』の姿は見えないし、女装癖の線を追うにしたって弟は170cm代後半くらいは余裕であるの……しかも、細マッチョ体型なの……絶対、入らないよ……。



42:名無しのお友達


>>41



43:名無しのお友達


>>41



44:名無しのお友達


>>41



45:名無しのお友達


も、盛り上がって、参りました……?


これは……うーん、降霊術の線は無いんじゃないか?

衣服を用意して、より詳細なイマジナリーフレンドを生み出すつもりなんじゃ……。



46:名無しのお友達


いもたろう、悪いことは言わん。弟を入院させるんだ。

繊細なイマジナリーフレンドの作成は、本当に危ない。本当に弟が壊れてしまう。



47:名無しのお友達


しかるべき機関に預けよう。あとは専門家が何とかしてくれる。



48:いもたろう


うーん、でもね……弟、今、入院中の同期の代わりを必死に勤めてて……多分、入院なんてしてくれないよ……。


あと、例のいじめ絡みの事で、弟は結構な病院恐怖症なんだよ。

お見舞い行ったり普通の通院くらいなら辛そうではあるけど大丈夫みたい。でも、長い時間、あの空間にいられないんだって。あの薬の匂いと清潔感で色々フラッシュバックするって聞いてる。



49:名無しのお友達


ブラック企業かよ……こき使われて病んだのかもな……。


ていうか、イマジナリーフレンドだの降霊術だのがなくても、弟さん結構ボロボロだな……いもたろうが不安になるのも、分かるよ。



50:名無しのお友達


まあ、俺らの杞憂に終わるかも知れないから、ひとまず、『服の好みを聞く』フリをして弟が正気かどうか見てこいよ……杞憂で終わることを、祈ろうぜ。



51:名無しのお友達


いもたろう、仲が悪いんじゃなかったら、お前が出来る限りは傍にいて、支えてやれ。そうするべきだ。


降霊術やイマジナリーフレンドに手を出す前に()



52:名無しのお友達


そうだね。どのみち正気に戻すための情報提供するにしたって、そちら側の情報が足りないかな。

情報収集、頑張ってみてよ。怖いとは、思うけど……。



53:いもたろう


わかった。頑張ってくる。

みんな、ありがとう。逃げないよ。



54:名無しのお友達


いてら。がんばって。



55:名無しのお友達


いてら



56:名無しのお友達


いてら



57:名無しのお友達


いてら




おまいら……どう思うよ?



58:名無しのお友達


完全に病んでるなぁ、としか。

ていうかさ、多分この弟、天涯孤独なんだよ。完全に身内って言える人がいない。



59:名無しのお友達


>>58

それな。

多分、いもたろうが一番近い存在なんだと思われ。

SAN値直葬オチよりいもたろうが過保護過ぎただけってオチを期待したいんだが。



60:名無しのお友達


>>59

わかるわ。もうどうにもならんってなったら、いもたろうが不憫すぎる。



61:名無しのお友達


可愛がってるのはよくわかるもんなぁ……。



62:名無しのお友達


ひとまず、好きなおにぎりの具について話して待ってようぜ。


梅干



63:名無しのお友達


俺も梅干



64:名無しのお友達


俺、たらこ



65:名無しのお友達


おにぎりってか、酢飯が好き。



66:名無しのお友達


鮭、かな










177:名無しのお友達


牛カルビ



178:名無しのお友達


いくら



179:名無しのお友達


お前ら贅沢すぎんよ。

おかか



180:名無しのお友達


シーマヨ



181:いもたろう


黙って塩おにぎり希望。


おまえら、良いニュースと悪いニュース、どっちから聞きたい?



182:名無しのお友達


生クリーム……って、いもたろうお帰り!



183:名無しのお友達


>>182

生クリームって何だよ……



184:名無しのお友達


>>181

とりあえず、良いニュースから頼む。

生クリームは……とりあえず、気になるけど放置で。



185:名無しのお友達


味覚狂ってるとは言われるけど、美味しいよ。

そうだな、俺らも覚悟を決めたい。良いニュースからで。



186:名無しのお友達


>>185

生クリームはステイ。味音痴板行ってこい。

いもたろう、良いニュースを。



187:いもたろう


分かった。生クリームさんには、とりあえず触れないでおくね。


良いニュースは、弟の近くにいるのはこの世に存在する生身の人間だったってこと。

生きてるってさ。ここでは仮に、Rちゃんとするね。



188:名無しの友人


おっ……じゃあ、イマジナリーフレンドでも降霊術でもない、と????



189:名無しの友人


良かったじゃん!

いやもう、安心した……!



190:名無しの友人


辛い目にあった奴が、心まで壊すってもう辛すぎるからな。



191:名無しの友人


まてまておまえら!!

まだ『悪いニュース』があるぞ!!



192:名無しの友人


>>191



193:名無しの友人


>>191



194:名無しの友人


>>191



195:名無しの友人


>>191



196:名無しの友人


>>191



197:いもたろう


【悲報】Rちゃん、弟のストーカーだった。



198:名無しの友人


>>197

ファーwwwwwwwwwwwwwwwwwww



199:名無しの友人


>>197

えっ? はっ???



200:名無しの友人


200ゲト


何が起こったし……



201:名無しの友人


>>おめ


生身の人間だから良いって話じゃなかったな……



202:名無しの友人


想定外の方向に落ちてくれたから、俺らみんな複雑骨折だわ!!!!



203:いもたろう


なんか……ごめん


でもね、怖いのはここからだよ。

ストーカー、いるっちゃいるんだけど、どこにいるのか分かんないんだよ。




204:名無しの友人


>>203

せやった、『姿も見えないし聞こえない』ってのが本題だったわ……



205:名無しの友人


どこにいるのか分かんないのに、本当にいるって分かったのか?



206:いもたろう


>>205

僕もそれ疑ったよ。

でも、Rちゃんはテレパシーの送信は出来ないけど受信は出来る謎体質の弟に一方的にテレパシー送って話しかけてるみたいだし、何より僕も弟も使えない念力を使って、本棚の本を動かしたり電気を消したりしてみせたの。


何か、いるんだよ……。



207:名無しの友人


ポルターガイストかな……。



208:名無しの友人


この場合、ポルターガイストの方がまだ怖くない気がする不思議。



209:名無しの友人


怖がられないポルターガイストワロスwwwwwwwww



210:いもたろう


何よりね、おかしいの。やっぱ弟、おかしいの。


そのストーカーを、それこそペットみたいに可愛がっちゃってるの……(震え声)



211:名無しの友人


>>210

お前の弟結局手遅れかよ!!!!!!



212:名無しの友人


どのみち、正気では無いな……



213:いもたろう


「見つけられないの?」って聞いたんだけど、魔法が得意な人に探させても発見できないんだって。

でも、いるんだよ……化物クラスな魔法使いのストーカーが……。


そんな強者憑いてんのに、なんで弟は正気なの……!!!!!!!



214:名無しの友人


あかん、いもたろうも正気を失いつつある!!!



215:名無しの友人


もちつけ、おまえの弟は正気じゃない。

何か、分からんこともないけどな。



216:名無しの友人


>>215

どういうことだ?



217:名無しの友人


>>215

いやいや、分かるかよ……四六時中後ろに何かいるんだぞ、こえーよ……。



218:215


だって、弟、いじめられっ子だったんだぜ?

それも、昔は周りに人いっぱいいたのに、急にいじめられっ子になったパターンだぜ??





だから、ストーカーされるくらい愛が重い方が、安心できるんだろ。

絶対、自分から離れていかないって。



219:名無しの友人


>>218



220:名無しの友人


>>218



221:名無しの友人


>>218



222:名無しの友人


>>218



223:名無しの友人


>>218



224:名無しの友人


>>218



225:いもたろう


215さんが正解、なんだろうなぁ……。



弟、寂しかったんだね、ごめんね。



226:名無しの友人


いやいや、いもたろうは悪くねーだろ。



227:名無しの友人


いもたろうは、悪くない。



228:名無しの友人


むしろ、ものすっごい寂しがり屋なんだな、弟。



229:いもたろう


ありがとう。





とりあえず、Rちゃんの服買ってくるね。



230:名無しの友人


>>229

おいwwwwwwwwwww


おいwwwwwwwwwwwwwwww



231:名無しの友人


あかん、いもたろうも壊れた……



232:名無しの友人


てか、ストーカー用の服を姉貴に頼んだのかよ、弟よ……



233:名無しの友人


多分、そこにいるだけでそんな害の無いストーカー、なんだろうなぁ……害が無いから、弟もすがっちゃったんだろうしな。



234:名無しの友人


騙されてなければ良いが……って、いかん。

良いストーカーだとしても、ストーカーはダメだろう!?!?



235:いもたろう


大丈夫。とりあえず、親戚の兄さんと相談する……。

僕は、これ以上弟がおかしくならないように気を付ける……。


ありがとう。僕の話はひとまず、これで終わり。

勇気づけてもらえて、本当に助かりました。


後は、好きに使ってくれるとうれしいかな。500上限で立てたとはいえ、半分位あまっちゃった。



236:名無しの友人


まあ、スピード解決したしな……いや、何も解決してないけどな……。



237:名無しの友人


弟が手に負えなくなったら、またおいで。

相談くらいには、乗るから。スレチな気がするけど。



238:名無しの友人


これwwwwwwwwwww

何板だよwwwwwwwwwwwwwwwww



239:名無しの友人


家族? 修羅場? やっぱりオカ板?



240:名無しの友人


どこに行くにしても、次は


【見えません】ストーカーが弟に憑いてる件【どこにいるの】


……でスレ立ててくれ。俺らは分かる。



241:名無しの友人


題名ひでぇwwwwwwwwwwww


まあ、いもたろう、いってら。気をつけてな。



242:いもたろう


wwwwwww


笑い事で済めば良いなぁ。それなら僕も、何も心配しないよ。

みんな、ありがとう。バイバイ。





 ネット民達に助言を求めたが、何も解決しなかった。というより、解決の仕様が無かった。これは、無理だろう。仕方がない。


「まあ、でも……良いか、今は」


 掲示板には書かなかったが、ストーカーことロゼッタは現在、目が見えていないラザラスの手助けをしてくれているらしい。だから実際、急に害と化すストーカーでは無いのだろう……多分。


(ロゼッタの服の好みが僕と一致してて、良かった……のかな? とにかく、買いに行ってこよ)


 どちらにせよ、今現在ラザラスの支えと成りうるのはクリスティナではなく、ロゼッタだ。

 ラザラスは暴行事件の際にクリスティナ一家に迷惑を掛けてしまったという負い目からか、こういう時には絶対に頼ってくれない子に育ってしまった。


――そして二年前、耐え切れない憎悪に飲まれたラザラスは自分達に相談することなく、実にあっさりと『常人の道』から外れてしまったということを、クリスティナは痛い程に知っている。


 むしろ今回、「服を買いに行って欲しい」と頼られただけ良かったとクリスティナは思っていた。最初こそ誤魔化されたが、ラザラスは追求すれば正直に自分が置かれている状況を話してくれた。話して良い相手だとは、認識してくれたのだろう。


(ああ……そういえば。竜人の突然変異体について調べて欲しいって言われた時期と被ってる。多分、ラズの後ろにいるのは飛竜リントヴルムなんだね)


 クリスティナはチラリと、机の上のファイルを一瞥する。昨日、大学の閉架書庫と専門的知識を持つ教授の元をハシゴして手に入れた情報が、あの中には入っている。後で、親戚の兄――グレンに、持っていかなければ。


 ラザラスが頼ってくれないのなら、声を上げてくれないのならば、影で助けとなる存在になれれば、最後に『彼が帰る場所』のひとつでいられれば、それで良い……だから、今は何も言わず、彼が求めることをしてあげよう。

 クリスティナは必要最低限の荷物を手に取り、部屋を出た。


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