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私の王様  作者: 見切り発進
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第五話

ご都合主義が出てきますので注意してください


あとやっと名前をつけました!


「君が俺の従者になったことだし、改めて自己紹介をしようか。俺はアレクシス。アレクって呼んでくれ。あと二人の時には敬語は使わなくても構わない。」


「私の名前はマリアンヌです。気軽にマリアとお呼びください。あと、従者は主人にタメ口なんておこがましい真似しません」


「おや?君、家族にマリーと呼ばれてなかったかい。あと普通に喋ってくれこれは命令だ」


「それは妹がリリアンヌなので、マリー、リリーと呼ばれてるんです。

人前ではマリアンヌとお呼びください…あの家の人はマリーと呼んだらきっと、リリーとマリーを間違えて覚えてるんだわ。などとのたま

い、私ではなく、リリーをアレク様が呼んだと思いますよ?…敬語の件は努力します」


「えっ流石名前を間違えて覚えないよ?」


「子供だから間違って覚えてると思うんですよ…あの人たちは、私のことを貴方様が覚えるわけはないとおもってますし…私は凡庸ですし」


「君を凡庸だとえるのが凄いと思いよ…君はどう見たってそんなわけないのにね」


「顔が平凡であるということもありますが、きっとこんな小娘に劣ってると思いたくないんでしょうね。

なので変わってるとこがあっても無意識のうちに頭から排除してるんですよ。

 それに私はこう見えても平凡を装うのは得意なので」


その様に色々談笑をしていくなかで幾つかの取り決めがなされた。

まず連絡手段だ。

きっと私達が二人っきりでこんな風に話せる場面は少ないだろう。

いやもしかしたらもうないかもしれない


なので主な連絡手段は手紙だろう


手紙といっても普通に渡せば、きっと彼の手に渡るまえに、他の人に見られるだろう。


ならば妹と挨拶に来たさいに、隠れて渡すことにしようと考えてた


その事を彼に伝えてみた


「確かにそれしか思い付かないけどさ…流石に君の妹も気づくんじゃないの?」


「そうですか?」


「俺とあった際の目をみただろ?完全に俺に惚れているよ」


「まぁ貴方みたいに見目美しい人に優しくされたらそうなりますよ。」


「そんな女が俺達が手紙のやり取りしてるとバレたら、嫉妬にまみれてなにするかわかんないよ?」


「そうですか?」


「そんなもんさ」


「ならどうやって連絡をしましょうか」


「…ところでマリアはどれぐらいに寝るんだ?」


「いきなりなんです?」


「いいから答えろ」


「よいこちゃんを演じるため十時には部屋にこもって寝てることにしてますよ?まぁ本当は寝てなく、読書等をしてますがそれがどうしました?」


「なぁ知ってるか?」


「何をです?」


「『デンワ』というものを」


「『デンワ』?一体なんです?それは」


「何でも先代の王が皆に秘密で作った物なんだが、離れた相手と連絡が取れるみたいだ」


「そんなものがあったらみんな使うと思うんですが…」


「それを作るのには膨大なお金がかかるそうだし持ってる人が先代の忠臣とも呼べる人にしか取り付けなかったそうだ」



「へぇそうなんですか…それが何関係あるんですか?」


「その『デンワ』のことは王すら知らないんだ。やはり先代も、彼が王になるのは不安なようで、教えてなかったんだが、俺の本性を見抜いたかは知らないが、俺宛に遺書で『デンワ』について書かれてたんだ」


その『デンワ』について説明してもらった


何でも王宮の秘密の部屋に取り付けられてるらしく、臣下同士のやり取りはできなく、王と臣下が話す際に使われていたみたいだ。


そして臣下は最初にいったとおり、忠臣の家にしか取り付けてなく、その忠臣には誰にも話すなと言ったそうだ


「確かマリアのところの祖父は先代の時代に、活躍したよな?」


「えぇですが早死にをしてしまい、父を諌めるものがいなく、あんな風になってしまったのですがね…ってことはもしや?」


「あぁ多分きみの家には『デンワ』が存在すると思われる」


「ならばそれを使って連絡をすればいい

 俺も子供と言われる年だしな10時前には部屋に入らなくてはならないし寝る前に連絡という形でいいだろう」


「ですが王宮の中を就寝後、歩き回ったら目立つのでは?」


「そこは大丈夫だ…秘密の部屋は俺の部屋から出なくても通じるところにあるんだ」


「そんな都合がいいものがあるんですね…ですが私のがどこにあるのか…」


「先代の話では、目印として本棚を設置しているらしい」


「本棚を?」


「あぁ確か、執務室でもなく、図書室でも無いところにある本棚らしい。」


「あぁ!」


「何か心当たりがあるのか?」


「はい…実は本を読むのが私しかいないし、その部屋を私が使用しているのです」


「本当か!それはちょうどいいその本棚から本を抜き取り、左に押せば そのデンワの部屋が出るそうだ!」


「では今夜にでもデンワをしてみます…」


あまりにも出来すぎてる


そんな言葉を思ったが口にには出さなかった


だって普通あるだろうか?連絡手段で誰にも知らない機械が使えるなんて


それも偶然自分の部屋にあるなんて


背中から汗が伝う


誰かに仕組まれているのか?そんな思いが頭を過る


これは偶然なのか必然なのか



それとも運命なのか


ただただ気持ち悪いと思った



お読み頂きありがとうございます!


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