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私の王様  作者: 見切り発進
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第四話 

連続投稿です!

今回で急展開があります!お気をつけください


「そんなもんなんですか?」


「そんなもんだよ…現に君の兄や妹は君とは違って理解できてるような人ではないしね」


「兄にあったことがあるのですか?」


「あぁまぁ俺から言わせてもらえ如何にも貴族の子供ってイメージだったらかな」


「傲慢で強欲で高飛車ですからね」


「君の家族全員そんな感じだけどね…」


「家族共々迷惑かけております…」


「まぁあれくらい分かりやすい方が扱いやすいから気にしないで」


家族よ…こんな子供にまで欲が分かりやすく、扱いやすいと言われるなんて


「ってか君って本当にあの家の子供?全然違うんだけど」


「私もそれは良く思うんですが、残念ながらそうみたいです。もし血が繋がってなかったり妾、不義理のこだったら美しい妹がいる時点で捨てられてますよ」


私も不思議に思うのだがあの家族と血が繋がっているらしい

自分は家族のなかで遺伝子に異常をきたした突然変異と考えておいる

…そう考えなければいけないほど家族と私はにていない

性格、容姿、学力面

すべてにおいて違いすぎるのだ


「確かに一理あるね…まぁ世間話はここまでにして本題に入ろう…」


和やかな空気が霧散した


いまこの瞬間私は彼に試されているそう感じた


「君は俺に為に何が出来るの?」


ゴクリッと私の喉がなった。彼の圧倒的な威圧感の前に、私はひれ伏したかったがそれをぐっと我慢した。


彼は続ける


「確かに君は賢いだろう…下手したらこの国の大人より賢いけど」


「だからなんなんだ?」


「賢くたってその賢さを使えなければ意味がない。君はどうやって僕の為に働けるの?その幼い体で?自力で生きれないような人間にはかわりない。ならばどうやって役に立つか答えてくれない?」


彼は無表情で淡々と述べている

だが、彼がいってることは正しい。私は今は親の庇護がなければ生きてはいけない

そんな小娘が従者としては無理だといっているのだ


冷や汗が滲む

きっとこの答えで王子が満足いかないなら、私は従者として彼のお側にいれないだろう


乾いた喉を無理やり動かして答える


「…王は不穏な空気があるのに気がついてないと言いましたよね」


「あぁ」


「その国の膿ともいえるところに私の両親も荷担しております」


目を見開いたあと苦虫を噛み潰したような顔になる王子


「いいよ。続けて」


「彼らの最大の目標は国の乗っ取りです。

あれほど妹を婚約者に押していたのは貴方と結婚させ、貴方様を傀儡の王にするつもりだからです」


「君の妹を王妃に据えると言うことは君の家が主犯なのかい?」


「あの人たちにはそのようなことはできません。

彼等隠れ蓑のして使われているだけです

失敗したりばれたりしたらすぐに捨てられるでしょう」


「ですが彼等が膿に荷担しているのは事実であり変えようがありません。ならば、私はあえてそれを傍観しましょう」


「嬉しいことに彼等は口が軽いですし、私の家は侯爵家でもあります。セキュリティーがしっかりしているので」


「…密談する場所として使われることがあるのか」


「流石殿下察しが良いです。貴方様が思っている通りです私は彼らの計画を聞ける立場にあるのです。

それを殿下に伝えましょう」


「君に危険があるのではないか?」


「それがないのです。」


「どうしてだ?」


「国を乗っとる話です。このような話を誰かの耳にいれることは極力避けるどころか、使用人にばれても終わりです」


「ですが密談をするとなれば話しているのですから、喉は渇きますよね?

プライドの高い貴族は自分で飲み物をいれようとは思いません。

王子様…ここまで言えばわかりますよね」


「まさか…」


「そのまさかです」


「彼等のお茶をいれは私がやっているのです」


「兄は嫡男ですし、男なのでこのようなマネは出来ません。妹にその様なメイドのやることをあの猫可愛がりしている両親がさせるわけありません。

彼等は私を凡庸で無能だと思っています。私その様に演じていますし。そして荷担している人が私の両親なので、ここから漏れるとは考えてないのですだから私は彼等の話を聞くことが出来る立場にあるのです。

…ここで聞いた情報を全て殿下にお話ししましょう。」


「だからって君が裏切らない保証はないよね?実はこの事を話すことすら、彼らの思惑通りに動く礎になるんじゃないの?」


「…そう思われたらどのような反論の出来ません

勿論王になる御方が人の話を疑うことは素晴らしい事であるとは思いますが。」


「だってそうでしょう?君と俺は初めてあったのだから信用出来るほうがおかしいよ」


「では貴方様はどのようなことをすれば信用してくれるでしょうか?」


「そうだね…」


少し彼は考えてその後何かに閃いたように手を叩いた


「俺にキスできるなら信用してもいいよ?」


「はっ?」


この人はいきなり何を言っているのだろう。


頭が沸いたのだろうか?


「俺だって君の妹や普通の女の子になら言わないけど、きみはどちらかというとそういうことに対しては潔白そうだし、どう考えてもファーストキスっぽいしさ

もし軽い気持ちで従者になるたいならそんなことを出来ないと思ってね」


彼は少し照れて嬉しそうに此方を見ている


貴方様はなんで照れているんですか?

嬉しそうな理由が思い付かない…

流石にこのような年で女に飢えているとも考えられないしね。


「それで殿下が満足するなら」


そういって殿下に近づいた私は殿下の身長にあわせて少しかがんで


チュッ


リップ音を鳴らしてキスをしたのだった


殿下の唇はその見た目通りにツルツルしてプルプルしていた…


私は王子様の顔が見えなかった。自分でも顔が紅くなっているのがわかる


殿下もはにかみながら照れている…


だから殿下照れないで下さい!こっちがいたたまれません!


「まさか本当にキスをするとは思わなかったよ…」


「貴方様がしろといったではありませんか!」


「そうだけど俺、別に口にしてとは言ってないけど…」


「はっ!」


確かにかれはファーストキスとか言っていたが、口にしろとは言っていない


…えっこれって私が変態なだけ?


…違う…私は痴女なんかじゃない


紛らわしい王子が悪いのだ!私は悪くない!


「ふふふ…混乱している君は年相応に見えてかわいいよ?」


「貴方様こそサバ読んでませんか?」


あの余裕そうな顔に怒りすら沸いてくる


「まぁ怒らない怒らない。

それに安心していいよ君は合格だ」


「さっきいった言葉を従順に守った君を俺は信用しよう信頼しよう。おめでとう君は俺の理解者で唯一無二の人間になった

君が望むなら僕の従者になれ

そして俺の最初の命令だ」


彼は厳かに言う


私は神の掲示を待つ人のごとく彼の言葉をまった


「お前はいかなる時も俺の味方でいろ

 裏切りは許さない

 俺を死ぬまで支えろ

 お前の全ては俺のもんだ」


そういって妖艶に微笑んだ


 「わかったか?」


そのことばを聞いた私が答えるのはもちろん…


「…貴方の御心のままに我が陛下」



(実は王子は自分の本性がバレたときには、彼女の事を信用しています。王子腹黒です。自分を理解した人間ですので、彼女がそばにいるだけで落ち着くようになっていきます)


従者としておいたのは彼女が望んだからです


因みに逃がした魚は逃がしません


今回もお読み頂きありがとうございます!

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