間宮蛭子改めてこの私スプラッターガール蛇の日常
周りからの痛い子だわって視線を受けないためにマスクとカラコンをつけ直して家から出ると近くの駅まで歩き、電車に乗り一回乗り換えて三十分ほどかけて禍酉市南部で降りた。
空は、太陽がビルと書店の間に沈みこむ夕方でサラリーマンの集団などが帰宅し大通りに人が溢れる時間になっていた
大き通りを通るのが一番の最短距離なのだがこの私という存在は豆腐メンタルで、人ゴミと言うのが妙に苦手なので一本裏通りに入った居酒屋等がある通りを通って歩いて行く。
歩いて行くと禍酉小学校がある通りまで出るので右手に曲がり、昼はサラリーマンとかで賑わううどん屋とビレバンとCD屋を通り中華料理屋の向かいにある八百屋ビルの裏まで駐車場を通って回ると中華文字と日本語看板が入り乱れ溢れる歓楽街の入り口まできた。
ここは私みたいにアナーキーに片足を突っ込んでいるヤツがお世話になってる場所、裏・神保
裏と神保の間に入る・は無くても☆でもかまわねーぜ
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裏・神保に着いた私は早速、ぶっちゃけ言って息苦しくてそれほど好きじゃ無いチュシャ猫笑いマスクを外してポケットに押し込んだ、さすがに外すのがダリいからコンタクトレンズは目にはめたまんま
基本的にこの裏神保は、脛に傷を抱えているものやら見た目があれなのが多いため私見たいな醜い面のヤツは、特に気にされず別にどうにも思われないから外してもオッケー
物理的に息が通るようになり気分が良くなった私は、そのまま仕事の待ち合わせ場所である近くの中華料理店へと歩いてゆく
カランカラーンッ
はい!飲食店お馴染みのドアを開けたらなる地味にうぜぇクソベルでーっす…………別にそのあとの話は、繋がらないし広がらないぞ。
狭くも広くも無い店内には、左手には悪くない中国風の木製家具が置かれ、右手には中華料理店お馴染みの回る円卓置いてあり、奥には雀卓が設置しており、所々爆竹やら干支の動物を模した中国飾りが配置されてある因みに客は、女みたいに長い髪の男と私ぐらいしかいなくて結構ガラガラ
えーっと迷宮王はまだ来てねえか、時間を設定した方が遅れるなんてやめてほしいよな
と一般的過ぎる事を思いながら待ち合わせ場所に指定されている奥の個室まで行こうと厨房前を通り過ぎようとしたら
「クソ蛇、飲食店で注文もせずに席に座ろうとは良い度胸アルね」
調理中の店主である中華娘にお玉を突き出されて止められた。
因みに大好きなチャイナ服なんざ来てなくて普通の白い調理服…………エロくねぇ、更に言うならばこの女の私服はスリットが入り体のラインを強調させる、人類が考えた最大の発明品ランキング第5位に入ってるチャイナ服を着ずに人民服を着ている……………救いは無いのか
あと蛇っつーのはここらで私が通している二つ名だったりする
「おいおいお客である私にお玉突き付けて進路妨害かよ良い度胸だな、お客サマは神サマだろ?」
「金を払わないのハお客じゃ無いネ」
「あ゛?別に友達待って来てからでも良いだろ?」
「この前ハそれ言ってラッシュ時に紛れて勝手に出ていったアルから信用ならないネ」
「はぁ、ダメかぁダリいしウザいしメニュー寄越ぜ」
「目の前のカウンターに置いてある物が見えないなんて節穴ネ」
「よくそん゛なんで客商売やっでられるよな」
「金を落とさないの何てお客じゃ無いネ」
「はぁ………天津飯を寄越ぜ」
「ハイね」
注文をするとノータイムで艶々と光る餡とトロトロの卵が乗っている誰が見ても唾を飲み込みそうで旨そうな天津飯が私の前のカウンター席に出された
「ノータイム?作りおきかよ゛本格中華、自称料理の総本山の゛名が廃れるな」
「どうせメニュー一番上にある天津飯ヲ適当に頼むと織り込みズミネ」
ありゃ一本とられたとでも言うべきかな?けどどうだって良い私からしたら(ry
「おい、そごの長髪、醜い顔の女からの゛プレゼントだ食えよ天津飯」ドカリ
「えっ?ちょ?困るッスよ!ウチ今チャーシュー麺食ってるところ何スケど!!」
五月蝿い、黙ってもらえ、そして食え
私は、無視して個室に入った。
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「遅れてゴメンね蛇ちゃんお客さんの相手をしていたら遅れちゃったんだよねー許してー」テヘペロ
待ち人である迷宮王は30分ほど遅れてやって来た
「死ねよ」
「ひどくなーい?」
何か困ったように可愛らしく笑っている
文句を言われても知らないし時間を守ってないお前が悪い死ねと言われても仕方がない女性らしく可愛らしく笑ってもふざけるなとかしか言わないし死ねと言っておく
この迷宮王と言うヤツ、禍なりの美女である
赤い着物をはだけさせて着て、女子を見るとき私が大好きなポイントである鎖骨は着物の隙間からパーフェクトに見えて色っぽい顔は今さっき述べた通りにそこらの女よりも頭一つ分ほど抜きん出て美しく、どれくらい美しい言うと私が初対面の時に余りの顔面偏差値の差に死にたくなった程度…………今も死にたいし苛つく
「でもー、しょうがなかったんだもん贔屓してくれてるお客さんだったから追加でカラオケをオーダーされたら歌っちゃうんだもん、だから許して頂戴」
片手でメンゴと謝ってる、並大抵普通の男女だと溢れんばかりの女子力っつーか何かのエフェクトで許しちまうが私からしたらふざけるなとしか言えないし言わない許さない、可愛らしくてふつくしいけど
一応言っとくが私はかわいい女の子とエロいのが大好きなで迷宮王の見てくれは私の分析レーザーにかけると憧れるお姉さまに入るが私は若干どころかわりかし心の中で毛嫌いしている
「うっぜえ(うっせえ)、カマ野郎」
オカマの男だから、
スッと通ってる鼻、見るやつを引き込むようなギャラクシーを感じる様な不思議な細目、絹のようにさらさらとした黒髪と美しい綺麗な女の顔をしているが男である、だから何か気に入らない
「オカマじゃないよー女装癖だよーただ見た目に合った仕事をしているだけだよー」
迷宮王はその見た目を利用してここからほど近いところにあるゲイバー(勝手に命名で偏見による決めつけ)で働いていたりする
それでどうしてこんな迷宮王が私に仕事の依頼をするかと言うとこの迷宮王と言うやつ他人に尽くすことを生き甲斐とするような頭が可笑しいようなヤツなので、バーに来た面倒な事情を抱え込んだお客さんとかでがいたらそれを解決させるために、その事を表に出さず秘密理に解決してくれる口の固いバウンティハンターを紹介をしてやるなーんてことをしている
それで今日、わりかし非合法な事も出来てなんやかんやで顔馴染みのバウンティハンターである私が迷宮王の依頼を受けに来たそういうこと
「こっちはてめえが時間通りに来ながったから頼む゛気の無い中華料理を頼むこどになっちまったんだよふざけんな無駄金だよ私は貧乏気味なバウンティーハンターなんだよ」
「まぁまぁだからさっきからごめんって言ってるでしょだからお詫びと言ってはなんだけど奢っておげるよ」
「じゃあ、東坡肉(豚バラ肉を八角等の香辛料や醤油で煮込んだ角煮)と貴妃鶏(手羽先を椎茸や筍の煮込んだの)と 蒜苗牛肉(牛肉とニンニクの芽の炒め物) とあと葱爆羊肉(羊肉を葱と一緒に炒めたの)それと辣子魚尤魚(紋甲烏賊と野菜を唐辛子でピリ辛に炒め)と酔蝦(紹興酒の海老漬け)をを頼むぜ」
「遠慮無さすぎじゃなーっい?」
「ゴチになりやす」
最終的に貴妃鶏と東坡肉になった………ゴネ得やりぃ