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悪役令嬢に転生した!  作者: なぎさセツナ
3/9

アイリス侯爵領新特産品

授業が終わると家に帰る。

帰りの馬車の中で、商売したら怒られるかな?

と話すツバキ。


(専属メイド ミア)

商売ですか?


(アイリス侯爵家一人娘 ツバキ)

領主になるんだったら、領地経営もやるやん。

なら、領地の為に商売も必要やん。

領地で作れる物を作って売り込む。

そう言うのダメかな?


(専属メイド ミア)

うーん、侯爵家ですからねぇ〜……

ケイン様に相談してみましょうか。



家に着くとツバキを部屋に送り、お茶の用意をしてからケインの元に行くミア。


(専属メイド ミア)

当主様。


(アイリス侯爵家当主 ケイン)

どうした?


(専属メイド ミア)

お嬢様が……



ミアが帰りの馬車でツバキが話していた事を伝える。


(当主 ケイン・アイリス)

なるほどな、悪くない話だな。


(専属メイド ミア)

では、お嬢様を呼んできます。


(当主 ケイン・アイリス)

そうしてくれ。



ミアはツバキを呼びに行く。


(ツバキ・アイリス)

お父様。


(当主 ケイン・アイリス)

ミアから聞いた。

お前の計画を教えてくれ。


(ツバキ・アイリス)

私の計画ですね。



そこでツバキは米によるご飯、美容液、酒、漬物。

大豆による乳液、味噌、醤油、甘納豆の計画を話した。

後、塩の計画も。


(当主 ケイン・アイリス)

はぁ?そんな物ができるのか?


(ツバキ・アイリス)

ええ、物は試し、やりましょうよ。


(当主 ケイン・アイリス)

あ、あゝ、分かった。



そう言うと、まず米に取り掛かった。

馬があるだけに、餌の米はある。

それにまず取り掛かる。


(ツバキ・アイリス)

これをね。



ツバキは脱穀し、白米を作った。

もちろん魔法だ、魔法って便利だな。

その時に取れる糠も捕獲する。


(ツバキ・アイリス)

このカスがね、籾殻って言って、畑の"肥料"にもなるんだよ。


(当主 ケイン・アイリス)

"肥料"って何だ?


(ツバキ・アイリス)

簡単に言うと、土に栄養を与える物。

土に栄養が多いと、作物がよく育つでしょ?

あり過ぎてもダメだけど。


(当主 ケイン・アイリス)

あ、あゝ……しかし、そんな事、どこで……


(ツバキ・アイリス)

まぁ、それは後で。

まずやりましょう。



そう言うと白米を研ぎ、研ぎ汁も保管する。


(当主 ケイン・アイリス)

そんな水を取ってどうするんだ?


(ツバキ・アイリス)

まぁまぁ、これが後で役に立つの。



そう言うと、よく研いだ白米を炊く。

料理長と見ながらいい加減になったら火を止めて蒸らす。


(ツバキ・アイリス)

出来た、塩ある?


(料理長:男)

はい。


(ツバキ・アイリス)

あっちっち……



手に塩を付けて、塩おにぎりを作るツバキ。


(ツバキ・アイリス)

これこれ。



そう言うと、一口食べる。


(ツバキ・アイリス)

うーん、やっぱり!

食べてみて、美味しいよ!


(当主 ケイン・アイリス)

あ、あゝ……



促されて皆、一口食べる。


(当主 ケイン・アイリス)

!?!


(専属メイド ミア)

美味しい、初めての味。


(料理長:男)

これは素晴らしい!


(ツバキ・アイリス)

これを器に入れてと、料理長、肉焼いて。


(料理長:男)

は、はい。



焼いた肉をご飯の上に乗せる。


(ツバキ・アイリス)

上からソースをと。



肉に合う、アイリス家特製ソースをかける。


(ツバキ・アイリス)

いっただきまぁ〜す!



それを食べた。


(ツバキ・アイリス)

うーん、ソースはちょっと工夫が要るね。

パンには合うけど、ご飯との相性はアレかな。

まぁ、とりあえず食べてみて。



同じ物を作り、食べてみるケイン達。


(当主 ケイン・アイリス)

確かにソースは工夫が要るが、これはこれで美味しい。


(専属メイド ミア)

なんでこんな事、知ってるんですか?


(ツバキ・アイリス)

後々、でと、糠使いま〜す。



それで糠漬けと研ぎ汁も使って米糠化粧水を作った。

じっくり作る暇が無いので魔法で時短する。


(ツバキ・アイリス)

ホントは糠漬けはちゃんと漬けた方が良いんだけどね。



で、出来上がった糠漬けを食べさせる。


(当主 ケイン・アイリス)

変わった味だが悪くない。


(ツバキ・アイリス)

はい、ご飯。



ご飯と一緒に食べるミア。


(専属メイド ミア)

おっ、美味しい!!



そして純米酒を作る。


(当主 ケイン・アイリス)

これは酒か!

一見水だがこれは美味い、スッキリした後味が良い。


(ツバキ・アイリス)

で、さっき作った化粧水だけど、肌に良いよ。

魔法で保存が効くようにとかの細工が要るけどね。


(専属メイド ミア)

使って良いですか?


(ツバキ・アイリス)

どうぞ。


(専属メイド ミア)

うわぁ〜!肌が潤う!凄い!


(ツバキ・アイリス)

後から作る、大豆乳液と合わせて使うとより効果的だよ。



で、大豆を持ってきて大豆乳液を作る。

豆乳、豆腐、おから、揚げ、厚揚げも作る。

そして醤油、味噌も作った。


(当主 ケイン・アイリス)

お、お前、これ……


(ツバキ・アイリス)

最後にお菓子、"甘納豆"いっくよぉ〜!



魔法と大量の砂糖を使いながら甘納豆を作った。


(当主 ケイン・アイリス)

これはまた贅沢だな。

砂糖をそんなに使うか。


(ツバキ・アイリス)

出来た!食べてみて。


(料理長:男)

こっ、これは!


(当主 ケイン・アイリス)

あんなに砂糖を使ったのに、大豆の風味もちゃんとある。

というか、豆がデザートになるなんて!

しかし、何故このような事を知っている。


(ツバキ・アイリス)

頭打ったから?

なんか頭に浮かぶんよ。

そうそう、麦からもお酒、作れるよ。


(当主 ケイン・アイリス)

なっ、なんだと?!


(ツバキ・アイリス)

これ、ウチの領地の特産にしない?


(当主 ケイン・アイリス)

それは良い、是非そうしよう。



という事で、アイリス侯爵領の新たな特産品として採用された。


(専属メイド ミア)

しかし、なんであんな事が次々と出てくるんですか?

記憶喪失ですよね。


(ツバキ・アイリス)

記憶喪失は本当だよ。

しかし、なんか次々浮かんでくるんだよ。

次は馬車の改良をしたいけど、技師が要るし、大雑把でも良いから図を書かないとできないからね。

えーっと、なんか良い方法無いかなぁ……



そう言うと、ツバキは自分のスペックを見てみた。


(ツバキ・アイリス)

"ステータス"とか言ったら表示されたな。

ラノベの知識が使えそうだ。

そう言えば、"テラヒール"もラノベの知識だよな。


(専属メイド ミア)

何ブツブツ言ってるんです?


(ツバキ・アイリス)

ん?自分のスペック見てるの。


(専属メイド ミア)

・・・は?

自分のスペック?ですか?


(ツバキ・アイリス)

ほら、見えるでしょ?

 【ステータス】


(専属メイド ミア)

何も見えませんが?


(ツバキ・アイリス)

えっ?見えないの?これ。


(専属メイド ミア)

何もありませんよ?


(ツバキ・アイリス)

うーん、そうかぁ……


(専属メイド ミア)

お嬢様、なんか変ですよ?


(ツバキ・アイリス)

まぁ、気にしないで。

ぼちぼちやるから。


(専属メイド ミア)

はぁ……



それからツバキは魔法、"錬成"を見つけ、馬車のサス、"リッジドサス"の製作を開始する。


(専属メイド ミア)

何作ってるんですか?お嬢様?


(ツバキ・アイリス)

馬車の足回りだよ。

"リッジドサス"って言って、乗り心地を劇的に変える事ができるんだよ。


(専属メイド ミア)

は、はぁ……



毎日、少しずつ組んでいくツバキ。


(当主 ケイン・アイリス)

ツバキは何をやっているんだ?


(専属メイド ミア)

馬車の乗り心地を劇的に変える"リッジドサス"という物だそうです。


(当主 ケイン・アイリス)

そうか……最近のアイツは分からん。

なんであんな事ができるんだ?


(専属メイド ミア)

私も分かりません。

どうしてそんな事を知っているのか……

以前のお嬢様とはまるで別人のようです。



そんな話をしていると……


(ツバキ・アイリス)

出来た!!



"リッジドサス"が完成したのだ。


(ツバキ・アイリス)

この上に馬車の本体を乗せるっと。



そう言うと、自分家の馬車を魔法で持ち上げ、床から下をぶった切った。


(当主 ケイン・アイリス)

お、おい!


(ツバキ・アイリス)

あら、お父様、ちょっと待ってくださいね。



ぶった切った本体を"リッジドサス"の上に載せて魔法で固定する。


(ツバキ・アイリス)

完成!

お父様、乗ってみて!

馬車を動かすの。


(当主 ケイン・アイリス)

あ、あゝ……

馬車を動かしてくれ。



そう言うと、馬車に乗り込み動かす。


(当主 ケイン・アイリス)

・・・は?

何だこの乗り心地は!

今までのと段違いに良い!!


(ツバキ・アイリス)

でしょ!

"リッジドサス"って言って、乗り心地を良くする足回りなの。

これも作って売りません?


(当主 ケイン・アイリス)

そ、そうだな。

馬車技師を連れてくる、教えてやってくれ。


(ツバキ・アイリス)

はい、お父様。


(当主 ケイン・アイリス)

一体どうなってるんだ?

なんでこんなのを思いつく、天才か?(ボソっ)


(ツバキ・アイリス)

何か言いました?お父様?


(当主 ケイン・アイリス)

いや、なんでもない。

思いついた事はどんどんやってくれ、楽しみにしている。


(ツバキ・アイリス)

はーい、お父様。

それと、あの新メニューですが、学園で披露しても良いですか?

詳しい売り込みや手数料についてはお願いしたいんですけど。

他にも色々思いついたらやって良いですか?


(当主 ケイン・アイリス)

そうだな……よし、構わん。

詳しい交渉は私に任せなさい。


(ツバキ・アイリス)

はい、お父様!



そう言われたので、米の普及をやった。


(貴族令嬢①)

こ、米?!


(貴族令嬢②)

家畜の餌よ?


(貴族令嬢③)

でもこれ、アイリス様の考案ですよ……


(貴族令嬢①)

た、食べないわけにはいかないですよね……


(貴族令嬢②)

口添えの為です(涙目)


(貴族令嬢③)

ううっ……



という事で、塩おにぎりも1個注文した。


(貴族令嬢①)

米ってこんな色でしたっけ?


(貴族令嬢②)

いえ、もっと茶色というか、なんというか……


(貴族令嬢③)

綺麗な色ですわね。



そう言うと、一口食べた。


(貴族令嬢①)

?!!


(貴族令嬢②)

美味しい!


(貴族令嬢③)

これが家畜の餌?!

どうやって料理したの!



ツバキがやってきた。


(ツバキ・アイリス)

料理長、昨日の、改良できた?


(料理長:男)

出来たぞ、ほい、牛丼!


(ツバキ・アイリス)

今日はもうひと手間加えよう、卵ある?


(料理長:男)

あるぞ。


(ツバキ・アイリス)

じゃあ、この具を卵とじにしてご飯に乗せよう。


(料理長:男)

それ、絶対美味いやつだ。



という事で他人丼を作った。


(料理長:男)

これ、なんで料理だ?


(ツバキ・アイリス)

他人丼。

牛と卵って他人でしょ?

鳥と卵なら親子丼。


(料理長:男)

そうきたか、なかなか洒落が効いてるな。


(ツバキ・アイリス)

ちなみに、牛の内臓って食べれるとこあるんだよ?


(料理長:男)

は?アレってゴミじゃ……捨てるもんだぜ。


(ツバキ・アイリス)

捨てるって言うと?


(料理長:男)

放るもんだ。


(ツバキ・アイリス)

だから、"ホルモン"なんだよ。


(料理長:男)

は?そうきたか、分かった、やってみようじゃないか。


(ツバキ・アイリス)

新鮮であり、しっかり下処理しないと食べれないけどね。


(料理長:男)

分かった、明日、用意しとくよ。



という事で、明日は"ホルモン料理"が確定した。



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