学園へ
朝起きると、学園に行く準備をするツバキ。
(アイリス侯爵家一人娘 ツバキ)
さてと、いっちょやりますか!
(専属メイド ミア)
何をやられるのですか?お嬢様。
(ツバキ・アイリス)
いや、色々と。
せっかくだから楽しむかな。
(専属メイド ミア)
あまりハッスルされるとケイン様が……
(ツバキ・アイリス)
一人娘だから甘えさせて(笑)
(専属メイド ミア)
それもどうかと。
そう言うと、ミアがカバンを持ち、馬車に乗り込む。
(ツバキ・アイリス)
うーん、馬車も改良の余地アリね。
(専属メイド ミア)
馬車の改良、ですか?
(ツバキ・アイリス)
ええ、屋敷ももっと快適にできるわ。
(専属メイド ミア)
は、はぁ……
そんな話をしていると、学園に着く。
(ツバキ・アイリス)
ここが聖トランサ学園ね、立派じゃない。
(専属メイド ミア)
そりゃ、貴族専用の学園ですから。
(ツバキ・アイリス)
って事は、付き人も?
(専属メイド ミア)
はい、付き人も1名ならOKです。
(ツバキ・アイリス)
で、ミアが付き人と。
(専属メイド ミア)
はいそうです。
(ツバキ・アイリス)
えぇぇぇっ!!!(嫌顔)
(専属メイド ミア)
なんでですか(涙目)
(ツバキ・アイリス)
言ってみただけ。
お決まりでしょ(笑)
(専属メイド ミア)
変なこと言わないでくださいよ!
そんな所は変わってないです!
(ツバキ・アイリス)
えっ?前のツバキも笑い好き?
(専属メイド ミア)
いや、その……本気でした……
(ツバキ・アイリス)
それは可哀想。
よしよし、ペロペロしてあげるね。
そう言うと、ツバキはミアの頭を撫で撫でしながら顔を舐めた。
(専属メイド ミア)
んぶっ♡
お嬢様!
(ツバキ・アイリス)
良いじゃない、減るもんじゃ無し。
にやっと笑い、ミアにキスするツバキ。
(専属メイド ミア)
お、お嬢様、お戯れが過ぎます♡
(ツバキ・アイリス)
でも、満更でもないと(ニヤッ)
(専属メイド ミア)
はい♡……って、何言わすんですか!
(ツバキ・アイリス)
もう、ミアったらぁ〜、照れ屋さん(笑)
(専属メイド ミア)
もう、怒りますよ!
(ツバキ・アイリス)
わーい、怒ったぁ〜(笑)
(専属メイド ミア)
もう……(ムッ)
一通りふざけてから馬車を降りるツバキ達。
(ツバキ・アイリス)
さぁ~て、人間関係はどうなっているかな?
(専属メイド ミア)
ぶっちゃけ悪役令嬢ですから、イジメていますね。
ツバキ様をリーダーにイジメグループがあります。
(ツバキ・アイリス)
そう、なら引き継ぐか。
(専属メイド ミア)
引き継ぐんですか?(ため息)
(ツバキ・アイリス)
うっそぉ〜、解体しますか。
(専属メイド ミア)
出来るんですか?
(ツバキ・アイリス)
リーダーなら解散宣言したら良いやん。
代わりが出てきたら潰す。
(専属メイド ミア)
あまりやり過ぎないでくださいね。
(ツバキ・アイリス)
2、3人、死人が出たら、やめるでしょ(ニヤリ)
(専属メイド ミア)
お嬢様!
(ツバキ・アイリス)
うっそぴょぉ〜ん(笑)
すると、木陰か悲鳴が聞こえた。
(貴族令嬢①)
きゃあぁ〜!!
(ツバキ・アイリス)
イベント発生!(輝く目)
(専属メイド ミア)
お嬢様(ため息)
声の方に行くと、倒れてる令嬢を3人の令嬢が囲んでいた。
(ツバキ・アイリス)
何してんの?
(貴族令嬢②)
あっ、アイリス様!ご機嫌よう。
コイツが生意気にもお弁当を持って来たんですよ。
だからお似合いのお弁当にしてやりましたわ(ニヤリ)
(ツバキ・アイリス)
ふ〜ん、お似合いねぇ〜。
そうそう、今日をもって、私のグループは解散ね。
新しいグループを作るわ。
(貴族令嬢③)
えっ?何を……
どうされましたのです?アイリス様。
今まで私達は……
(ツバキ・アイリス)
飽きたの。
だからキャラ変よ。
(貴族令嬢④)
飽きた……
(貴族令嬢②)
キャラ変?って何ですか?アイリス様?
(ツバキ・アイリス)
今までの悪役令嬢を辞めて、正義の悪役令嬢になるのよ!
(専属メイド ミア)
いや、正義の悪役令嬢って……
(貴族令嬢③)
意味分からない!どうされました?アイリス様?
(ツバキ・アイリス)
落馬して頭打ったら、そんな気分になった。
(貴族令嬢④)
そんな気分って……
(ツバキ・アイリス)
これも悪役令嬢っぽくて良いでしょ?
飽きたんだもん。
アンタ達もいつまでもやってないで卒業したら?
来年は就職でしょ?
(専属メイド ミア)
ツバキ様、貴族に就職は無いです。(ため息)
(ツバキ・アイリス)
ん?じゃあどうやって食べていくの?
それに魔法習ったのが無駄になるじゃない?
(専属メイド ミア)
いや、それは、婚姻なさったり、領地や家の事に魔法を使ったりするんです。
国の中央機関に就職する者も居ますが、下級貴族や分家も興せない貴族がなるものです。
ツバキ様は侯爵家の一人娘です。
家督を継いで婿養子を娶るのがお仕事です。
(ツバキ・アイリス)
家督を継ぐって事は、お父様のように働くの?
(専属メイド ミア)
そうです、アイリス家は女系当主の時もあります。
だから、ツバキ様は次期当主です。
(ツバキ・アイリス)
じゃ、ここに居る者は?
(専属メイド ミア)
失礼ですが、下級貴族です。
それに家を興すまでは……
よって、就職ですね。
(ツバキ・アイリス)
良い事聞いた!
アンタ達、私に従わないと、就職先に口添えしてあげないから。
(貴族令嬢②③④)
ええぇぇぇっ!!!(涙目)
(ツバキ・アイリス)
なら、もうイジメは止める事ね。
大体、もう飽きないの?
(貴族令嬢②)
いや、まぁ……でも良いストレス発散ですわ。
(ツバキ・アイリス)
だいぶ溜まってるのね。
なら、お姉さんとイイコトしない?(ニヤッ)
(貴族令嬢④)
お姉様♡
(貴族令嬢③)
アンタそっちの趣味?!(驚)
(ツバキ・アイリス)
あら、ツンデレもいいわね。
可愛がってあげるわよ(ニヤリ)
(貴族令嬢③)
えっ?(照)
(貴族令嬢②)
皆んななんで照れるのよ!(涙目)
(貴族令嬢③④)
あっ……
(ツバキ・アイリス)
なぁ〜んてね。
別にお相手してあげても良いわよ、子猫ちゃん(ニヤリ)
(貴族令嬢④)
はぁ♡はぁ♡はぁ♡はぁ♡(鼻血)
(ツバキ・アイリス)
あらぁ〜、興奮しちゃって(ニヤリ)
ツバキは扇子で貴族令嬢④を顎クイする。
(貴族令嬢④)
ああぁぁぁっ♡
貴族令嬢④が失神した。
どうやら潮を吹いて軽イキしたようだ。
(貴族令嬢③)
良いなぁ……
(貴族令嬢②)
なんでそうなるのよ!(涙目)
(ツバキ・アイリス)
お楽しみは後でね(微笑み)
(貴族令嬢③)
はい(照)
(貴族令嬢②)
もう、私、分かんない!(涙目)
そう言うと、失神している貴族令嬢④を担いで立ち去った。
(ツバキ・アイリス)
で、これが貴方のお弁当?
(貴族令嬢①)
は、はい、ごめんなさい(涙目)
(ツバキ・アイリス)
ふぅ〜ん……
そう言うと、弁当の無事な部分を摘んで食べた。
(貴族令嬢①)
えっ?……
(専属メイド ミア)
お嬢様!
(ツバキ・アイリス)
美味しいじゃない。
貴方が作ったの?
(貴族令嬢①)
はい、私は男爵家の四女ですから、なかなか……
お弁当ぐらいは自分で作らないと……
(ツバキ・アイリス)
そうなんだ、ミア!
(専属メイド ミア)
はい、お嬢様。
(ツバキ・アイリス)
私のお弁当を出して。
(専属メイド ミア)
はい。
弁当を受け取るツバキ。
(ツバキ・アイリス)
これ、あげる。
お弁当、必要でしょ。
(貴族令嬢①)
えっ?……いえいえいえいえ。
それではアイリス様のお弁当が……
(ツバキ・アイリス)
私は学食で食べるわ。
だから気にしないで。
さっきも言ったけど、落馬して頭打ったの。
記憶がちょっとね。
だから、学食でなんか食べてみたら、なんか思い出すかも。
それに記憶ぶっ飛んだって事は、味もメニューも忘れてるでしょ?
だから楽しみなの。
(貴族令嬢①)
は、はぁ……
あ、ありがとうございます。
いただきます。
そう言うと、ツバキのお弁当を受け取って、貴族令嬢①が立ち去って行った。
(ツバキ・アイリス)
うーん、正義の悪役令嬢って感じ!
(専属メイド ミア)
お嬢様(ため息)
午前の授業が終わり、お昼を食べに学食へ。
(貴族令嬢)
えっ?あれって……
(貴族:青年①)
アイリス様?
(貴族令嬢)
学食??
こんなところに来られるのは初めてじゃない?
(貴族:青年②)
あゝ、こんな下々の食べに来る場所なんか来た事ないよな。
(ツバキ・アイリス)
うーん、悪役令嬢感満載よね!
(専属メイド ミア)
お嬢様……(ため息)
で、何を?
(ツバキ・アイリス)
牛丼!
ガチャ〜ン!
一斉にズッコケた学生達。
持っていた料理を床に落とした者も居る。
(ツバキ・アイリス)
あぁ〜、もったいない……
(貴族令嬢)
もっ、もったいない?!
(貴族:青年①)
あ、アイリス様がもったいない?
そんな事、聞いた事ない!!
(貴族:青年②)
おい!
(貴族:青年①)
あっ、ヤバい(汗)
(ツバキ・アイリス)
わぉ、悪役令嬢してるなぁ。
(専属メイド ミア)
あの、お嬢様?
(ツバキ・アイリス)
まぁ良いやん。
牛丼にしよ?
(専属メイド ミア)
無いです!
(ツバキ・アイリス)
なら作ろう。
そう言うと、厨房に入って行くツバキ。
(専属メイド ミア)
お嬢様!(ため息)
慌ててついて行くミア。
厨房で料理人に指示を出すツバキ。
(料理長:男)
牛丼ってなんだ?
(ツバキ・アイリス)
まぁ、作ってみよう。
ご飯ある?米!
(料理長:男)
米?家畜の餌か?
(ツバキ・アイリス)
キタぁ〜!!家畜の餌!
これは期待できる!
今度用意しといて、塩と一緒に!
(料理長:男)
あ、あゝ……
で、出来上がった牛皿。
(ツバキ・アイリス)
さぁ、召し上がれ。
(料理長:男)
あ、あゝ……
一口食べてみる料理長。
(料理長:男)
なっ、なんだこれは!!
割下と肉が合って、甘味が美味い!
これは玉ねぎの甘味か!!
(ツバキ・アイリス)
でしょう。
(料理長:男)
これは早速メニューに加える!
新メニューだ!!
その言葉に学食がザワめいた。
(貴族令嬢)
アイリス様が新メニューを開発?
(貴族:青年③)
マジか!
でも料理長が絶賛するんだ、食べてみたい!
と言う事で、牛皿とパンを食べたツバキ。
(ツバキ・アイリス)
パンでもイケるけど、ここはやっぱり米だよね。
(専属メイド ミア)
米なんて食べられるんですか?(ため息)
(ツバキ・アイリス)
手を加える必要があるけど、美味しいよ。
(専属メイド ミア)
本当に記憶喪失ですか?
聞いた事がない事を言っていますよ?
(ツバキ・アイリス)
ん?そう?
ツバキは"転生"しているのだ。
憑依なのか、入れ替わりなのか、はたまた生まれ変わっていて目覚めたのか、よく分からんが異世界の記憶はあるもんな。




