教会を改革せよ
王宮に行くと、謁見の間に通されたツバキ。
(ダノン王国女王 キル・ダノン)
ツバキよ。
(ツバキ・アイリス)
お断りさせてください(涙目)
(キル・ダノン女王)
まだ何も言ってないが?
(ツバキ・アイリス)
私の身体が目的ですよね(半泣)
(キル・ダノン女王)
よく分かっているではないか(ニヤッ)
(ツバキ・アイリス)
そげなお母ちゃん(涙)
(キル・ダノン女王)
母親の言う事は聞くものぞ(ニヤリ)
(ツバキ・アイリス)
うっ……
(ダノン王国宰相 カルナ・バイン:女)
んんんっ……陛下。
(キル・ダノン女王)
そうだな。
ツバキよ、教会に入り、大教皇になる事を命じる。
(ツバキ・アイリス)
そんな事したら、反発必至ですよ。
それに、私はアイリス侯爵家の一人娘、領主を継がなきゃなりません。
領民の事もありますから、それは無理かと。
(キル・ダノン女王)
領主と大教皇を兼任すれば良い。
(ツバキ・アイリス)
・・・は?
(キル・ダノン女王)
だから、領主と大教皇を兼任すれば良いだけの事だ。
(ツバキ・アイリス)
どうやって?
(キル・ダノン女王)
教会の教皇など暇な仕事だ。
(ツバキ・アイリス)
それ、現役の教皇が泣きますよ?
(キル・ダノン女王)
本当の事ではないか。
貴族のパーティーに招待され、美味いものを食って肥え太っているではないか。
(ツバキ・アイリス)
そういう教会もどうかと思いますが……
(キル・ダノン女王)
多額の寄付金で贅沢三昧して私腹を肥やしておるしな。
(ツバキ・アイリス)
もはやどうしようもないほど腐ってませんか?それ。
(キル・ダノン女王)
故にお主が大教皇になり、教会の改革を命じるのだ。
(ツバキ・アイリス)
無茶言ってません?
(キル・ダノン女王)
何故じゃ?
お主の悪役令嬢っぷりをふんだんに発揮すれば可能だろう。
(ツバキ・アイリス)
背中、刺されると思いません?
(キル・ダノン女王)
お主ほどの魔法が使えれば大丈夫であろう。
神話級の治癒魔法が使えるのだ、他の魔法も段違いに強力であろう。
念の為、護衛に近衛騎士をつける、心配はない。
後、自邸に何か細工をしておるそうではないか。
それを王宮にもせぬか。
(ツバキ・アイリス)
ギクっ……な、なんの事でしょう……
(ダノン王国宰相 カルナ・バイン:女)
この話をしにワザと出向いたのだが、素晴らしい屋敷であったな。
(ツバキ・アイリス)
ふぐっ!
(キル・ダノン女王)
教会に施しても構わぬ。
その代わり、悪い膿を絞り出せ。
という事で、とりあえず王宮の魔改造に着手したツバキ。
4日かけて仕上げた。
(ツバキ・アイリス)
完成しました。
(カルナ・バイン宰相)
こ、これは……
(キル・ダノン女王)
凄まじいな。
ツバキは説明していった。
(キル・ダノン女王)
よくこんな事を考えたな。
(ツバキ・アイリス)
こうなったら良いなぁ……っていうのを魔法で再現してみたんです。
やってみたら出来た、みたいな。
(キル・ダノン女王)
なるほどな。
では、教会の改革も期待できるな。
これは王命だ。
腐った連中を叩き出せ。
身柄は近衛騎士団が拘束し、処罰をする。
(ツバキ・アイリス)
はい……
面倒な事になったなぁ……と思うツバキ。
後ろ盾が女王陛下で護衛が近衛騎士団という事で、まぁ……ではあるが、かなりの大事になるとツバキは思った。
(ツバキ・アイリス)
はぁ……面倒な事になったなぁ……
(専属メイド ミア)
神話級の魔法が使えれば、そうなりますよね。
(ツバキ・アイリス)
はぁ……
ツバキは5日後から教会に行く事になった。
(アイリス侯爵家当主 ケイン)
頑張ってお勤めをこなすんだぞ、ツバキ。
(ツバキ・アイリス)
学園はどうなるんです?
(当主 ケイン・アイリス)
それは特待生だ。
気が向いたら行けば良い。
卒業は確定だ。
それより教会の仕事を優先すること。
領地は最優先で良いと王命が下った。
(ツバキ・アイリス)
はぁ……
皆に見送られて教会に向かう。
教会に着くと、総出で出迎えられた。
(教皇:男)
これはこれはアイリス嬢、お待ちしておりましたぞ。
でっぷり太った脂ギッシュなハゲ親父が出迎えた。
見るからに悪徳教皇である。
装飾品もジャラジャラ付けているしな。
(教皇:男)
今日はささやかながら、歓迎会をいたしますので、よろしくお願いします。
そう言うと奥へ行った。
(ツバキ・アイリス)
ささやかながら……ねぇ〜。
そして近衛騎士を呼んだ。
(ツバキ・アイリス)
影、使える?
(近衛騎士:女)
はっ、もちろんです。
(ツバキ・アイリス)
教皇の資産とお金の流れ、教会の実態を調べてくれる?
(近衛騎士:女)
はっ!
その後、ささやかな歓迎会が行われた。
質素な食事、果実水という名の水、ちょっと異常である。
(教皇:男)
教会の資金繰りは厳しいので、こんな物しかありませんが。
そう言いながら、全く口にしない教皇。
周りを見ると暗い顔をして、そんな食事を口にするシスター達。
(ツバキ・アイリス)
いえいえ、そんな事はお気になさらず。
そう言うと、笑顔で食べたツバキ。
迎えが来たので屋敷に戻る。
(専属メイド ミア)
どうでした?お嬢様。
(ツバキ・アイリス)
無茶苦茶だな。
私腹を肥やしまくったハゲ豚が、シスター達にまで碌な食事も与えてないな。
今、近衛騎士に言って、影に調べてもらってる。
潰す時は呼ぶから一緒にシメよう(微笑み)
(専属メイド ミア)
はぁ……
5日後、ツバキは教会に出向く。
(教皇:男)
これはこれはツバキ様。
今日はどうされました?
(ツバキ・アイリス)
今日はあなたを拘束に来ました。
(教皇:男)
・・・は?
(ツバキ・アイリス)
教会の運用費の横領、貴族への多額の寄付の要求と癒着に横領。
シスターへの強制労働と奴隷化。
中には性奴隷にしている者も居るな。
目に余る横暴、それに対する断罪だ。
公開処刑が王命により決まった。
覚悟せよ。
(教皇:男)
何を証拠に!(怒)
(近衛騎士:女)
我々が調べ上げた。
これが証拠だ、観念しろ。
(ツバキ・アイリス)
もちろん加担している者も対象だ。
甘い汁を吸っていた貴族や商人も一網打尽だ。
それに、私が派遣された理由はこれをする為だ。
(教皇:男)
そんな事をして、タダで済むと思うなよ。
最上級魔法が使えるのは私だけだ。
私が居なくなれば、教会の信用は地に落ちるだろう。
(ツバキ・アイリス)
ご心配なく、私が使える、神話級の魔法がある。
(教皇:男)
何っ!
(ツバキ・アイリス)
殺して、できるだけ苦しめて死んだ事が分かるように。
(近衛騎士:女)
はっ!
(教皇:男)
そんな事をしたら、がっ!
(ツバキ・アイリス)
じっくり苦しんで死んでね(微笑み)
(教皇:男)
おのれ……悪魔……が……
(近衛騎士:女)
死にました。
どうします?
(ツバキ・アイリス)
ではと……
【リボーン】
光が死んだ教皇を包み、消えるとそこには無傷の教皇が居た。
(近衛騎士:女)
えっ?
(ツバキ・アイリス)
起きようか。
【ライトニングミニ】
(教皇:男)
んぎょぎょぎょぎょぉぉぉっ♡
(ツバキ・アイリス)
起きたか?
(教皇:男)
・・・はっ!
私は……死んだはず……
(近衛騎士:女)
死んだぞ、私が確認した。
ここに居られるツバキ様がお前を生き返らせた。
(教皇:男)
えっ?
(ツバキ・アイリス)
もう一度、死んでみる?
【ファイア】
(教皇:男)
ぎゃあああぁぁっ!!
教皇は焼死する。
(ツバキ・アイリス)
面倒くさいなぁ……
【リボーン】
教皇が生き返る。
(教皇:男)
う、うーん……はっ!
(ツバキ・アイリス)
公開処刑の前に、お前の口から自白させようか?
(教皇:男)
ひっ、ひいいぃぃぃっ!!悪魔、悪魔だあああぁぁっ!!(泣叫ぶ)
(ツバキ・アイリス)
もう一回、どう?
(教皇:男)
わ、分かった、喋る、何でも喋る、だから殺さないでくれ。
(ツバキ・アイリス)
どうせ公開処刑だから、それまで何回死んでも大丈夫だよ?私が居るし(微笑み)
(教皇:男)
あああぁぁっ!!(慟哭)
とりあえず教会に居る関係者も捕縛し、連行した。
全員の財産を没収し、教会に戻した。
そしてシスター達の衣食住の改善、炊き出しの質向上をした。
教会内はツバキの"チート"炸裂である。
そして皆が持っていた十字架に"テラヒール"を付与した。
(ツバキ・アイリス)
皆さん、これからも教会のお慈悲をお願いします。
貧しき者、弱き者に手を差し伸べてください。
皆んなの十字架には"テラヒール"を付与してあります。
"ヒール"を発動するだけで、"テラヒール"が発動します。
あの脂ギッシュなハゲ豚教皇が居なくても大丈夫です。
これからもよろしくお願いします。
シスター達はツバキに祈りを捧げ、炊き出しに行った。
(貧民街住民:女)
おや?炊き出しの内容が……
(シスター:女)
新しく来られた大教皇、ツバキ・アイリス様のご慈悲です。
今までの悪徳教皇達を追放し、新たな神託を出されました。
(貧民街住民:男の娘)
ありがたい……(涙目)
その後、シスター達は病人や怪我人を治療して回った。
そこでの治癒魔法の威力に絶句する。
(シスター:男の娘)
こ、これは……
(貧民街住民:男装)
神の奇跡……
(貧民街住民:男)
なんでこんな事が……
(シスター:女)
ツバキ様のお慈悲です。
我々に力を与えてくださいました。
これで貧民街におけるツバキの神格化が起こった。
大変だぞ、ツバキ(笑)
その後、ツバキに貧民街の衛生状態の酷さを伝えられ、どうにかならないか?と嘆願された。
こうなると、女王陛下の許可を得るしかない。
いくらなんでも勝手にはできないからだ。
(ツバキ・アイリス)
女王陛下、どういたしましょう。
(キル・ダノン女王)
お主はどうしたい?
(ツバキ・アイリス)
私はやりたいです。
やはり困っている民には手を差し伸べるのがノブレス・オブリージュかと。
限界はありますが、インフラ整備ぐらいなら、私ができますから。
(キル・ダノン女王)
ぐらいと言ってしまうところが凄まじいのだが……
(ツバキ・アイリス)
その代わり、我が家の領地もする事を許可して欲しいです。
(キル・ダノン女王)
そうなると、王都全域は最低限やる事になるが?
(ツバキ・アイリス)
どうせそのつもりでしたよね?女王陛下。
(キル・ダノン女王)
其方は我の頭の中まで見えるようだな(ニヤッ)
(ツバキ・アイリス)
ほら、やっぱりいぃぃぃぃぃっ!(涙目)
(キル・ダノン女王)
我の考えを察知した褒美だ、やってよし(笑)
(ツバキ・アイリス)
はい……
という事で貧民街と領地のインフラに取り掛かる事になった。




