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第73話: 虚無のアーカイブでの激闘と司書・ヘンドリックとの出会い

 他人による「壮大な非効率」の前に、効率化というのは常に無力である。


 クロエの場合もそうだった。「世界の存亡をかけた壮絶な残業」——その言葉が現実のものとなるのにそう時間はかからなかったのだ。


 クロエ・ワークライフは、アランが騎士団情報部の秘匿ルートを解析して割り出した『虚無のアーカイブ』への歪んだ空間の裂け目へと、仲間たちと共にその一歩を踏み出した。


 一瞬、内臓が捻じれるかのような不快な浮遊感。次いで鼻孔を刺したのは、時間そのものが淀んで知識という概念が質量を持って圧し掛かってくるかのような、異様なまでの重圧だった。重圧が血流をおかしくしているらしい。


「ここが……『虚無のアーカイブ』……」


 リリィが息を呑み、青ざめた顔で周囲を見渡す。そこは無限に続くかのような書架の迷宮。物理法則もここでは気まぐれな神のように振る舞い、通路はありえない角度でねじれ、天井と床は時折曖昧に溶け合っていた。


 書架に収められた魔導書からは、禍々しいオーラがまるで生きているかのように蠢き、知識の残滓が半透明の亡霊となって空間を彷徨っているようだ。


「チッ、気色の悪い場所だな!

 こんなところに何百年も籠ってたら

 そりゃ頭もおかしくなるってもんだぜ!」


 バーンズはいつものように悪態をつきながらも、防御魔法のオーラを強め警戒している。その直後、通路の壁から数体の『知識の番人』とでも呼ぶべき、古文書のページで構成された異形のゴーレムが実体化し、無言で襲い掛かってきた。


 ゴゴゴゴゴゴ……


「バーンズさん、左翼の二体をお願いします!

 アランさんは右翼から回り込み

 ゴーレムの魔力供給源となっているコアを狙って!

 リリィさんは後方から敵の攻撃パターンと

 弱点の解析、及び援護を!」


 クロエは瞬時に指示を飛ばす。彼女のアナリティカル・レンズは既にこの異空間の不安定な魔力構造と、ゴーレムたちの攻撃パターンを正確に捉えていた。


 アランの剣閃が空間の歪みを切り裂き、バーンズの爆炎が『実体化した知識』の束縛を焼き払う。リリィの的確な魔力障壁が、致命的な呪詛の言葉から仲間たちを守る。見事な連携。


 激しい戦闘の末、クロエたちは最初の障害を突破してアーカイブのさらに奥深くへと進んだ。進むにつれ、より濃密な知識の圧と、明らかに異質で強大な魔力の気配が増していく。


 迷宮の最奥へとたどり着くと、巨大な黒曜石で築かれた禍々しい祭壇の上。純白のローブを纏った賢者ヴァイスクが、まるで世界の終わりを告げる指揮者のように両腕を天に掲げ、足元の魔法陣から噴き上がる禁書庫の知識そのもののエネルギーを収束させ、歪な宝玉——ヘキサグラマトンの起動コアへと注ぎ込んでいた。


 時間と空間が悲鳴を上げ、因果律が軋む。世界の法則が、彼の掌で書き換えられようとしているかのようだ。


「……ようやくお越しになられましたか

 クロエ・ワークライフと、その感傷的な仲間たち」


 ヴァイスクは振り向くことなく、しかしその声はクロエたちの脳髄に直接響き渡った。その声は、誰か知っている人の声のようでもあり、どこまでも冷たい、見知らぬ誰かの声のようでもあった。


「お前たちのそのちっぽけな抵抗も

 この宇宙の真理と絶対的な効率性の前には

 塵芥にも等しい。


 だが我が新たな世界の誕生を寿(ことほ)

 最初の『観客』として

 特等席で滅びゆく旧世界の最後の断末魔と

 我が理想の成就をその目に焼き付ける

 ——というプランはどう……」


 ヴァイスクが言い終わるよりも早く、クロエは口を開いた。


「お断りします、賢者ヴァイスク。

 あなたのその独善的で、致命的に非効率的な計画に

 私たちの未来もこの世界のささやかな日常も

 捧げるつもりは毛頭ありません」


 クロエは、冷静だがその声に鋼鉄の意志を込めて言い放った。オプティマイザー・ロッドの先端が、儀式の魔力パターンを解析し、それを打ち消すための青白い光を帯び始めた。


「愚かな……!」


 ヴァイスクの表情に微かな苛立ちが浮かぶ。侍立していた「兄弟団」の幹部たち——その中には、以前クロエたちが成敗したはずの学者グリスベルもいるが、禍々しく強化されているようだ——が、一斉にクロエたちへと襲い掛かる。


「させません!」


 リリィが叫び、古代の護符から放たれた守護の光が幹部たちの邪悪な魔法を辛うじて弾き返す。アランとバーンズがその前に立ちはだかり、戦力差にも怯むことなく剣を抜き、拳を構えた。


「クロエ! お前は儀式に集中しろ!

 こいつらは俺たちが何とかする!」


「ワークライフ君。

 君の計算を信じている。

 我々が必ず時間を稼いでみせる!」


 バーンズとアランの、それぞれの覚悟を込めた声が響く。


「感謝します。

 ですが、無駄な犠牲は私の効率主義に反しますので」


 クロエは冷静に告げると、ヴァイスクが集中する儀式の魔力の波動の、ほんの一瞬だけ生じる『淀み』——アナリティカル・レンズが捉えた致命的な脆弱点——を見据えた。


「リリィさん、今です!

 あなたの『調和の魔力』を——

 そうですね……

 この場合のベストプラクティスは『歌』です!

 あなたの『歌声』に込めて

 私のこの一撃に力を貸してください!」


 クロエの指示にリリィは迷いなく頷き、その清らかな歌声を紡ぎ始める。クロエの()()の通り、アランの物理攻撃やバーンズの爆炎魔法の()が轟く戦闘の中でも、不思議なほどクロエの魔力と共鳴しロッドの先端に収束していく。


 ヴァイスクもその異様な魔力の高まりを察し、儀式を中断してでも彼女を排除しようと強大な魔力の障壁を展開しようとした。


 だが、遅い。


「——魔力効率最適化、限定解除。

 目標、儀式制御ノード・プライマリ。

 魔力波動への逆位相干渉を実行!」


 クロエのオプティマイザー・ロッドから放たれた一筋の純粋な魔力の槍。それはリリィの調和の魔力を纏い、ヴァイスクの防御障壁を紙のように貫き、ヘキサグラマトン起動魔法陣の中心にある、複雑怪奇な魔力制御ノードの一つを正確に、確実に破壊した。


 ゴオオオオオッ!


 凄まじい衝撃波と共に、祭壇から噴き上がっていた禍々しいエネルギーの波動が大きく乱れ、一瞬だけ輝きを弱めた。儀式の進行が明らかに一時停止した。


 ヴァイスクは驚愕とほんの僅かな怒りの色を浮かべた。


「……小賢しい真似を……!

 だがこの程度で我が計画が止まるとでも思ったか

 クロエ・ワークライフ。


 お前たちの抵抗は

 むしろ私の『調律』への渇望を

 さらに強固にするだけだということを知るがいい」


 ヴァイスクはそう言うと、破壊された魔力制御ノードを忌々しげに見やり、ゆっくりと口角を吊り上げた。


「……ふむ。

 どうやらまだ『調律』の準備は完全ではなかったか。

 だが時は満ちつつある。

 お前たちもいずれ

 この世界の大きな変革の前に塵芥と化すだろう」


 その言葉と共にヴァイスクの姿は黒い霧に包まれ、幹部たちと共に忽然と消え失せた。まるで最初からそこに誰もいなかったかのように。


「ひとまず——

 明らかに怪しい儀式は中断できたようですね」


「おいっ! 大丈夫か?」


 その場に膝をつきそうになったクロエを、反射的にバーンズが支えた。


「バーンズさん……」


 こうして、破壊された祭壇の一部と、依然として不気味な余波を残すヘキサグラマトンの気配。そして極度の魔力消耗と精神的疲労により、その場に膝をつきそうになるクロエと、彼女を必死に支える仲間たちが、その場に残されるのだった。



 王立禁書庫ビブリオテカ・プロヒビタの最深部「虚無のアーカイブ」での賢者ヴァイスクとの邂逅によっていくつかの重要な情報と、何よりも無視できない深刻な問題が浮かび上がった。


 第一に、賢者ヴァイスクの持つ底知れない魔力と古代魔法に関する深遠な知識。そして彼に絶対的な忠誠を誓う「叡智探求の兄弟団」の組織的な脅威。


 第二に、ヘキサグラマトンという世界の法則そのものを書き換えかねない、あまりにも強大で危険な古代兵器の存在。さらにその復活がもはや秒読み段階にあるという絶望的な現実。


 そして第三に、王立禁書庫の内部には、兄弟団に積極的に協力している者が複数存在する可能性が極めて濃厚になったということ。恐らくはかなり高位の、禁書庫の機密情報やセキュリティシステムに深く関与できる立場の人間だ。


 そうでなければ賢者ヴァイスクたちが、容易に禁書庫の最深部に侵入し儀式を行うことなど到底不可能だったはずだ。


「……この組織の内部統制と情報管理体制は

 私の想像を遥かに超えて

 腐敗し散らかしているようですね。


 ザルです。


 いくら外部から脅威を防ごうとしても

 内部からこうも簡単に

 情報を持ち出され手引きされてしまっては

 何の意味もありません。


 まずは、内側の腐敗を除去します」


 クロエは天文台の秘密アジトに戻ると早速、禁書庫内部の「裏切り者」を特定し、そして彼らの情報漏洩ルートを遮断するための徹底的な内部調査とセキュリティシステムの再監査を開始することを仲間たちに宣言した。


 しかしそれは極めて困難で危険な作業になることが予想された。


 禁書庫は魔術師団や王宮とはまた異なる独自の権力構造と閉鎖的な組織文化を持つ、いわば「伏魔殿」のような場所だ。下手に内部を探れば逆にこちらが「禁書庫の秩序を乱す不穏分子」として排除されかねない。


 そこでアランが騎士団情報部の立場から、禁書庫の人事記録や過去の不審な事件に関する内部資料を極秘裏に入手しクロエに提供してくれた。


 バーンズはクロエの指示で、禁書庫周辺の物理的な警備状況や職員たちの不審な行動パターンなどを目立たないように監視し始めた。もちろん、バーンズ流の範疇で、だ。


 バーンズに比べ頼りになるリリィは、古代文献学の知識と禁書庫の内部事情に関する記憶を頼りにクロエの分析作業をサポートした。彼女は以前、研修で数週間禁書庫の資料整理を手伝った経験があり、それが役立った。


 調査を進める中でクロエの注意を引いたのは、普段は全く目立たない古参の図書館員——ヘンドリックという名の司書の存在だった。


 彼は禁書庫の中でも特に重要度の低い古文書の修復や稀覯書(きこうしょ)の管理といった地味で単調な業務を長年黙々とこなしている、いわば「窓際族」のような人物だった。


 しかしアランが持ち帰った過去の人事記録によれば、彼は若い頃は極めて優秀な魔術師であり禁書庫の次期司書長候補とさえ目されていた。——が、ある時期を境に突然そのキャリアの道が閉ざされ、現在の閑職へと追いやられたという不可解な経歴を持っていたのだ。


(何か『知ってはいけないこと』を知ってしまった

 ——かのような不自然な人事です)


「リリィさん。

 何か他に憶えていることはありますか?」


「そうですね……

 多分その方のことだと思いますが

 噂では最近何かを極度に恐れているかのように

 常に周囲を警戒していたり

 誰とも目を合わせようともせず

 時折禁書庫の片隅で

 一人深いため息をついている姿が

 目撃されていたような……」


「リリィさん。十分です。

 そんな不可思議な人が

 何人もいるものではありません。


 やはりこの司書……

 何かを、知っている。

 あるいは何かを隠しているか

 何者かに脅迫されているのかもしれません。


 彼が今回の事件の重要な鍵を握っている可能性は

 十分にあります」


 クロエはヘンドリックに接触し、話を聞き出すことを決意した。



 翌日。クロエは禁書庫の、普段はほとんど人の寄り付かない古文書修復室を訪れた。そこではヘンドリックが一人、黙々と古びた羊皮紙の修復作業を行っていた。


「あなたが、ヘンドリックさんですね」


 クロエが声をかけると、ヘンドリックは一瞬ビクリと肩を震わせ、怯えたような目で彼女を見上げた。その顔には深い疲労と諦めの色が刻まれている。


「……何か、御用でしょうか。

 ——ワークライフ殿……?


 わしのようなしがない修復係に

 あなたのような

 今を時めく若きエリート魔術師の方が

 何の用向きで……?」


 ヘンドリックの声はか細く、どこか自嘲的だった。だが気にし過ぎないことにし、クロエは単刀直入に問いかけた。


「ヘンドリックさん。

 私はあなたが禁書庫内部のある『不正』に気づき

 それについて

 何か重要な情報を握っているのではないかと

 考えています。


 特に最近頻発している禁書庫からの情報流出と

 それに関与していると思われる

 内部の協力者について

 あなたなら何かご存知のはずです。

 どうか私に、その真実を教えていただけませんか?」


 クロエのその真っ直ぐな、全てを見透かすかのような視線にヘンドリックは一瞬言葉を失い、そして深いため息と共に重い口を開いた。


「……やはり、あなたには隠し通せませんでしたか。

 クロエ・ワークライフ殿。

 ——あなたの言う通りです。

 わしは知っています。

 この禁書庫の深い、深い闇を……」


 そう言いかけると、ヘンドリックは奥のテーブルに案内し、腰を掛けてコーヒーを淹れ始めた。



 湯が沸き、挽きたてのコーヒーに注がれ、そのアロマが部屋に充満した頃——ヘンドリックが語り始めたのは衝撃的な内容だった。


 話は数年前に遡る。禁書庫の内部で特定の貴重な魔導書が「記録上は存在しないこと」になっていたり、あるいは貸し出し記録が巧妙に改竄され「特定の人物の手に不正に渡っている」という事実に気づいたのだという。


 その中には古代魔法や禁断の技術に関するものが多数含まれていた。「特定の人物」というのは——後で分かったことだが「兄弟団」と繋がりがあると噂されている貴族や学者だったという。


 ヘンドリックはその不正を当時の司書長や王宮の監察官に告発しようとした。しかし彼の勇気ある行動は逆に何らかの権力的なものによって握り潰された。


 彼は「組織の和を乱す危険分子」として全ての権限を剥奪され閑職へと追いやられた。しかも彼の家族にまで脅迫めいた圧力がかかったのだという。


 それ以来「兄弟団」の危険性を認識し、彼らの不正な活動を苦々しく思いながらも、自身の無力さを呪い、家族の安全を考え、沈黙を守り続けるしかなかったのだ。


「……ワークライフ殿。

 わしは臆病者です。

 真実を知りながら何もできず

 ただこの腐敗した組織の中で

 息を潜めて生きてきただけの哀れな老人です。

 あなたに協力する資格など……」


 ヘンドリックは涙ながらにそう言ってうなだれた。


 クロエは彼のその告白を黙って聞いていた。そして静かに——力強く言った。


「ヘンドリックさん。

 あなたは決して臆病者なんかではありません。

 あなたはこの腐敗した組織の中で

 たった一人で真実と向き合い

 苦しみ続けてきた、この上なく勇気のある人です。


 あなたのその『沈黙』は決して無駄ではなかった。

 なぜならその沈黙が今

 この私に反撃の機会を与えてくれたからです」

 

 クロエはヘンドリックの震える手をそっと握った。


「ヘンドリックさん。

 もはや沈黙している場合ではありません。

 あなたのその勇気とあなたが持つ情報こそが

 この禁書庫とこの王国を

 『兄弟団』の魔の手から救うための

 最後の希望となり得るのです。


 どうか私に力を貸してください。

 あなたの安全は私が必ず保証します。

 私の計算によれば、これこそが

 現時点で最も効率的でかつ正しい選択です!」


 クロエの、冷静でありながらもどこか人間的な温かさを感じさせる言葉と、翠色の瞳に宿る「揺るぎない決意の光」にヘンドリックの心は強く動かされた。


 長年心の奥底に押し殺してきた正義感と、そしてほんの少しの希望の光を再び取り戻したかのように顔を上げた。


「……分かりましたよ、ワークライフ殿。

 あなたになら……あなたになら!

 この禁書庫と私の運命を

 託すことができるかもしれない。


 お話ししましょう。

 わしが知る全てを……」


 ヘンドリックはついに重い口を開き、「兄弟団」に積極的に協力している複数の幹部クラスの司書の具体的な名前と、彼らが利用している禁書庫内の秘密の連絡通路の場所をクロエに詳細に語り始めた。


 そして彼らがこれまでに不正に持ち出して「兄弟団」に横流ししたと思われる危険な魔導書のリストも、その場で記憶の限り書き留めてくれた。その中にはヘキサグラマトンの起動や制御に関する極めて重要な文献も含まれていた。


「ヘンドリックさん。

 ありがとうございます。

 やはりあなたは、勇気ある人です!」


 と、お礼を言いながらもクロエは続けた。


「正しい情報を

 適切なタイミングで開示することの重要性。

 ご理解いただけたようで何よりです」


 シンプルな謝意で終わらないのがクロエ・ワークライフである。どこか上から目線でありつつも、心から敬意を込めている。不思議なバランス。


 そして口約束だけではない。ヘンドリックの安全を確保するための具体的な措置をすぐにアランに依頼した。もちろん目立つことのないよう、細心の注意を払いながら。



 こうして、その日のアフターファイブ。クロエは魔術師団に戻り、禁書庫の片隅で入手した古代カルドニアの賢者が遺したとされる極めて難解な哲学書を読み解いていた。それは情報統制と個人の良心の葛藤について深く考察したものだった。


「おっと、もうこんな時間ですね——

 哲学書は面白いのですが時間泥棒なのが難点です」


 そう独り言ちると頭を切り替えて、ヘンドリックから得た情報を元に「兄弟団」の禁書庫内ネットワークを完全に無力化するための次なる「効率的な作戦」の立案に取り掛かるクロエ。


 傍らにはヘンドリックから「これは、わしからのささやかな感謝の印じゃ」とこっそり渡された彼の手作りのドライフルーツ入りのクッキーがそっと置かれていた。


「ナッツも入っていますね。

 ……素朴ながらも実に奥深い味わいです」


 などと言いながら微笑むクロエ。素朴だが心温まる味は彼女にとって、どんな高級スイーツよりも味わい深く感じられたかもしれない。

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