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強襲(後編)

「しかしあいつらはそのナユタじゃどうにもならないって事だな」そう言ってファティマはノルンの方を見る。


「じゃあ行かせてもらうかな!」ファティマはそう言ったかと思えばて、急にハチローの方へと駆け出した。距離が充分縮まった所で剣を振りかぶってハチローに切りかかる。『グウィーンンン』しかし黒エクスカリバーは嫌な音を立てて、その装甲を切り裂くこと無く地面まで降り下ろされた。ファティマはすかさず剣を引いて、ハチローと距離をとり直した。


 それを見てノルンは驚いていた。

「オリハルコン製の剣で切れないとか、あなた達の科学というものも大したものですね。ドラゴン並みです」そう言ってからノルンはその手に持ったサダミツをじっと見つめた。サダミツが鈍く光り始める。


「あ、するいぞ付与魔法二度掛けしてるな!?」ファティマがノルンの様子を見て無線機越しに叫ぶ。


 しかし次の瞬間ノルンはハチローの元へと駆け出し、間合いに入ったところでサダミツを上に振りかぶって、真っすぐ下に降り下ろした。ハチローの体は左右に真っ二つに切り割かれた。間髪入れずファティマの剣も、ハチローを切り裂く。今度は横に真っ二つ…いや既に縦には真っ二つなので左右上下の4等分に刻まれた。それぞれのパーツは地面に崩れ落ちて、しばらくバタついた後動かなくなった。


「さっきは切れなかったのに、どうして今度は切れたんだい?」タクヤが無線で聞く。

「オリハルコンて言うのはさ、別名精神感応金属って言われてるんだ。気合を入れると切れ味が変わるんだよ。かっこいいだろう?ノルンの方のはまぁ、魔法の色々とそういうやつだ」ファティマが答える。


「さ、あともう一体もいきましょうか」ノルンはそう言って今度はサブローの方へと向かう。同じくファティマも移動を始めた。


 一体残った背が低く小太りの方、サブローが叫ぶ。

「もう分かった!俺たちは引上げる。捕虜も返そう」


「やけに物分かりがいいな」ファティマが無線機越しに呟く。

 その声はサブローには届いていないが、彼はこう続けた

「我々の現在の装備ではそちらの二人の攻撃は防げないようだ。そんなことは今の結果を見れば分かる。SCGsから考えれば、これ以上やってもスクラップが増えるだけでエネルギーの無駄だ。全軍引き上げて基地の電磁シールドも解くから、ひとまずここはそれで堪えてはくれまいか?」


「なんか人間臭くて調子狂うな…こいつも切っちゃっていいのか?」ファティマが言った。

「どうせこいつら壊しても、すぐに中央のAIに保管されているデータで復活するし、戦闘データの方ももう中央に送られちゃってるから、引き上げるって言うなら放っておいていいんじゃないの?」タクヤが無線機越しに言った。


「ダムダム弾も勿体ないしな」タニグチも賛同する。

「まぁ、あなた方がそれでいいというなら、それで良しとしましょうか。いいよね?ファティマ」

「うん。私も異議ないよ!ちょっと暴れ足りないけどな」


 先ほど四つに切り裂かれたハチローや他のヒューマノイドの機体の残骸は回収され、中から出てきたヒューマノイドと一緒に引き上げていった。引きあげるときにサブローはこちらの方を向いて深くお辞儀した。戦っている相手なのに、ファティマとノルンはどうも調子が狂う。ナユタの男たち三人は別に気にしていない様だ。



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