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強襲(前編)

「じゃあ行くとするか」敵基地近くの森の中から5人は横一列になって、基地の方へと歩み出た。全員にノルンは速度強化魔法をかけて行く。

「効果は10分くらいだからそれまでに片を付けましょう」ノルンがそう言うのと同時に基地の方から砲撃があった。それを合図に五人は散開する。


 基地の門らしき壁の穴から敵の戦闘用ヒューマノイドが、わらわらと外に出てきた。人の形をしているが、服は来ていない。人に見えるのは形だけで、体の表面は炭素繊維の装甲で鈍く光っている。鼻と口はない。目らしき穴が二つ空いている。


「ゴーレムみたいだな」タニグチ達から借り受けた通信機にファティマが語り掛ける。ノルンとファティマの二人は通信魔法で会話ができるが、他の三人とも話せるようにと全員でオメガの通信機を装備した。但し基地周囲は電波などがジャミングされているので、光学信号を使った通信装置である。これはジャミングの影響は受けないが、物理的に視界に入る範囲でないと繋がらない。


「外に出てきたのは48体ですね。基地内で感知した個体数の1/3です」ノルンも通信機に向かってそう言った。

「一人頭10体ぐらいだな」そう言いながらタニグチは背中の銃を抜き、動きながら腕に構えて引き金をひいた。レーザーではなく電磁加速砲にモードを切り替えてある。発射されたのは先端が硬鉛製のダムダム弾だ。ダムダム弾とは着弾したあと爆裂する銃弾である。


 それは一体のヒューマノイドに着弾した。炭素繊維製の装甲を貫き中で破裂する。撃たれたヒューマノイドの動きは停止した。数の上では十体のヒューマノイドの攻撃が一人を狙って攻撃をしてくる計算になる。しかし速度強化魔法がかかって、高速で動き回る五人にその攻撃が当たることは無かった。


 相手の攻撃を避けながら、ファティマは黒エクスカリバーを振り回す。ヒューマノイド達の黒い体は、彼女の動いた軌跡の順に、羊羹のように次々と切断されていく。ノルンも負けてはいない。両腕で構えたサダミツには“物理的隔離セパレーション”を付与してある。どんなに固い物質であっても分子の結合を解かれては原型を留める事ができない。その現象が刀身に沿って、触れた物に発生するのだ。こちらも次々とヒューマノイドを切断していく。


「ヒューマノイドを刀で切っていくなんて前代未聞ですよ。刃物に調理以外のこんな使い道があるなんて思いつかなかったわ」トニーは銃を撃ちながらそう呟いた。


「皆さんが使う銃というものは点で攻撃をするだけですが、刀剣は線で攻撃できるので、広範囲を攻撃するには便利ですよ。弾切れもありません」ノルンが無線越しにそう答えた。

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