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42話目 その後





この騒ぎの後のネットは、突如披露されたスキルについて大盛り上がりだった。


姉の結界然り、勇者五十嵐の鉄壁然り、だが一番関心を集めたのは魔術師皇さんの水魔法だった。

あの幻想的な魔法は、それはそれは人々の心を鷲掴みにした。


不満を抱きながらも、自分達とは異なる存在として大多数に認知され、その異質さは徐々に国民の間に浸透していくようになる。

そして門の周りには自衛隊が常駐し、数人の職持ちが何かあれば駆けつける、そんな体制が敷かれるようになっていくのだった。


職持ちのスキルが披露され、全国各地で相次いでいた衝突もゼロとはいかないものの衝突件数は少なくなった。

中には職持ち見たさで悪ふざけする者も出現したが。




9月に入り高校が再開した

学校側と政府側、文部科学省との折り合いがついた。

その結果『門』の周りには他の場所と同じように自衛隊が在駐することになる。


元々取り壊し予定の校舎だったので、先々の改修工事やなんやらに影響はでるものの、生徒への影響はなかった。

影響としては姉がテレビに出演した方が大きいくらいだ。




「優奈なんでここんとこずっとヘルシー料理なの?!」


「私しらたき好きなんですー」


「嘘つけ、ならなんで私のどんぶりにしらたき山もりなのよ!! 何料理よこれ?!」


「お姉ちゃんは訓練お疲れ様ですー」


「なら肉ちょうだいよ!!」


私はあの騒ぎで抱いたもやもやした気持ちを姉にぶつけることで発散していた。

主に食で、だ。


春雨スープにこんにゃく麺、しらたき山盛りの野菜スープに鳥の胸肉に変えた肉料理。

高カロリーの物なんか一切出さない。

野菜盛りだくさん、ヘルシーで体に良い食事だ。

私も3kg痩せた。


母からは「健康的で助かるわ」と、許可が下りている。

だから文句を言うのは姉だけだ。

もちろん味には配慮している。 その証拠に文句を言いながらも姉は全て完食していた。

なんならおかわりさえしている。


あの騒ぎの後、家に帰って来た姉は、就職活動も止めてダンジョン攻略室に所属すると言い出した。

アパートはそのまま、大学卒業と同時に解約、その後は家に戻ると言っている。


母の反応は、


「あなたの人生だから好きに生きなさい」


と、後押しするような感じだ。


姉としては当然反対されるものだと思ってたみたい。

だけどあっさりと許可が下りてしまい肩透かしを食らった感じだった。


私も反対されるのかと思ってたからちょっとびっくりした。



母からの許可が下りた姉はアルバイトを止めた。

ダンジョン攻略室に所属すると学生のうちでも給与が支払われるみたい。

その額は……


「この額だと今からでも扶養から出てしまうわね」


それを見て母がそう述べるくらいの額らしい。


姉は大学3年生。

通常であれば就職活動に精を出す時期だ。

だが、姉の場合は就職先が決まった。

授業も少なくアルバイトもない。

その空いた時間は初ダンジョンに向けての訓練に当てるらしい。




朝は一緒に草むしりや花壇の手入れをしてくれている。


だけどそれ以降は姉は訓練、私は学校。


姉はダンジョンに潜っていくけど、私はまだ数年ダンジョンには潜れない。


姉との差が開いていくのをただ見ていくしかなかった。


だから私の反抗はまだまだ続くのだった。

安心してねお姉ちゃん。 

私もお肉断ち結構つらいから。

骨を切らせて肉を断つ。 

それがこんなにつらいとは……。

ん? 

鶏むね肉は使ってるからお肉断ちにはならないのか?

その証拠に姉はなんだか全体的に引き締まった感じになったな。


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[一言] この妹、闇落ちしそう。
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