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愛する猫と異世界へ  作者: 絵濡亥 家尾
リュクシルン国 王都
43/80

42話 出発進行!

 朝まで遊び尽くし、日が出てきた。


 もう出発の時間か、あっという間だっなぁ。


 冒険者ギルドの行き方、人を食べる花、息ができる水中、ドラゴンの乗り物、馬鹿にしてくる嫌な壁、本当に色々な体験をした。

 ・・・聞きたくなかったビジネスの怖い話もね。

 けど自信を持って楽しかったと言える、そういう街だった。


 さて! 思い出に浸るのもここまで!

 とりあえずサフィちゃんに方向を聞こう。


「サフィちゃ〜ん」

「はいは〜い、出発ですかぁ??」

「そう、出発! 案内をお願いします!」

「は〜い、ではいつも通り光の矢印に従って進んでください」

「ありがとう」


 光の矢印に従って進むと、街の門にたどり着いた。

 門の前には、3mはあるであろう、鎧を着た大男が立っていた。


「出ていくのですか?」


 声も大きい。だが何故か丁寧な感じが身振り手振りから伝わってくる。


「はい、次の街に行こうかと」

「そうですか! どうでしたかこの街は?」

「文句無しに楽しかったです!」

「にゃん!」「みゃ!」

「そう言ってもらえると嬉しいです! では良い旅路を!」

「ありがとうございます!」

「にゃ!」「みゃ!」


 光の矢印に従って旅に出る。

 今回は森の中ではなく、土の道があるので正直ありがたい。

 またモコに乗せてもらう事にしよう。


「モコ、お願いしてもいい?」

「みゃん!」


 モコは変身し、久しぶりに見る大虎の姿になる。

 こっちの姿もやっぱり良い。

 特にこの身体が埋もれるほどの猫毛、そしてこの匂い、最高だ!

 キキョウも変身する、キキョウもやっぱり良いなぁ。

 黒色の毛並みに赤いラインが入っていて、かっこいい。モコとはちょっと違う匂いがして、こっちも最高。

 いつも思うがモコとキキョウのギャップが凄すぎて、もう・・・好き。


 そういえば街で貰った腕輪は大丈夫かな?

 モコとキキョウの腕輪を見てみると、サイズに合わせて、伸び縮みしているらしく、フィットしていた。


「がう!」

「モコ、ありがとう、キキョウも準備良いかい?」

「がお」

「よし! じゃあ出発!!」

「がぅ〜!」「がぉ〜!」


 やっぱりモコは速いなぁ。しかも何か上機嫌だ、なんだろう?

 あ! モコ走りながら腕輪で僕とモコの魔法見てる!

 ながら魔法だ! ながら魔法!


「モコ、ちゃんと前見てよ〜」

「がう!」

「ほんとに見てる?」

「がうぅぅ!」

「なら、いいけど・・・」


 何回も見せられると、ちょっと恥ずかしいな・・・

 まぁモコが嬉しいなら良いけどね。


 そのまま旅は順調にいき、日が沈んで来た。


「モコ、キキョウ、今日はここら辺で野宿しよう!」

「がう」「がお」


 道の端にテントを貼り、夕食の準備をする。


 今回の夕食は、ロリングで解体して貰った、魔物のお肉を焼きたいと思います!


 今回はロードサーペントのお肉を食べてみよう!

 蛇のお肉って気になってたんだ!


 フライパンに油を引きロードサーペントのお肉を焼くと、香ばしい匂いがする、食欲を刺激する匂いだ!

 なんか焼いてて思ったんだが、膨らんだ? ような気がする。


 そのままロードサーペントを焼き上げ、皿に乗せ、モコとキキョウにも配る。


 では早速


「いただきます」

「にゃ」「みゃ」


 ロードサーペントの肉をナイフで切ると、『ぷちゅ』という音を立てて肉汁が中から溢れてきた。


「おぉ」


 そのまま肉汁を零さぬように口へ運ぶと、口内に高級鶏の旨みが広がり、噛む度に溺れるかと思うほどの肉汁が口の端から溢れそうになる。


 すごいな、肉汁が多すぎて溺れそうになるなんて初めての体験だ。


 モコとキキョウに至っては口元がベチャベチャになっていたが、美味しそうだったので良かった。

 ちなみに食後に水魔法で洗いました。だいぶ暴れられたけど。


 その後は、モコとキキョウと一緒にテントの中の寝袋に入る。

 キキョウも結構素直になってきてくれて嬉しい。


 そのまま、モコとキキョウと共に久しぶりの睡眠を貪った。


面白いと思ったらブックマーク、評価をよろしくお願いします!ฅ•ω•ฅ

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