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愛する猫と異世界へ  作者: 絵濡亥 家尾
2章 冒険都市ロリング
35/80

34話 鍛冶師タリバの手紙

『ぼふんっ』『ぽふ』『ぱふ』


 クッションに埋もれながら、冒険者ギルドに着いた。

 やっぱりここのクッションは、すごく柔らかい。


 リンガル族のイケメンさんの所へ行く。

 するとこちらに気づいたらしく、手を振ってくれる、イケメンは手を振っても、なんか(さま)になっている。


「こんにちは! 夜にお渡ししたカードの提示をお願いします!」

「はい」


 昨日の夜に渡された、ガラス板のような、青白く光っているカードを返した。


「はい! 確かに! ところで魔物の素材・肉は、全て買取で良いのですか?」

「?? もしかして何か珍しいものでもありますか?」

「それはもう! 珍しいものだらけです!

 例えばこちらのロードサーペントの皮なんかは、魔法を弾くマントになります。こっちの怪魔牛の角は、薬にも毒にもなります。最後にこの! キンクイキメラは、最高の武具を作るには必須とされる魔玉が必ず持っています。」


 やっぱり! やばい魔物ばっかりじゃん!!

 それを倒す、モコとキキョウって・・・やっぱり可愛くて最強で可愛いな!


「そしてほとんどの魔物のお肉が高級品でとてもお高いんですよ!」


 ・・・なん・・・だと! つまり美味しいということか!

 でもさすがにアイテムボックスにあの量のお肉を入れると腐らせてしまうな。


「それって2kgずつ貰うとか出来ないですか?」

「もちろん! 出来ますよ!」

「じゃあ、お肉を2kgずつください、ほかの素材は買取でお願いします。」

「分かりました! 少々お待ちください!」


 お肉を2kgずつ貰うと、すごい量になった。

 しかもお金も黒金貨4枚と金貨44枚になった。日本円にして444万円だ。

 こんな大金持ったことがない。

 絡まれたりしたら怖いのですぐにアイテムボックスにしまい、冒険者ギルドを後にした。


「ぶべぇ!」


 スウィートマウス・・・ほんとに嫌い。

 絶妙に甘い匂いなのが余計に腹立つ。


 さて! まだまだ眠くない! どうしようか!


 そういえばタリバさんから手紙を渡して欲しいと言われていたな。

 アイテムボックスからタリバさんから貰った地図を取り出す。


 地図には、『オンバインの野郎』と書いてある建物がある。

 どうやら、ここが手紙を届けるところなのかな?


 まぁ考えていても何も始まらない。とりあえず行ってみよう!

 モコとキキョウは、スウィートマウスが嫌いらしく、スウィートマウスを睨んでいる。


「モコ、キキョウ付いてきて〜」

「・・・にゃ」「・・・」


 地図通りの場所に着くと、店の前に『トールお断り』の置き看板がある。

 え? トールさんここでもなんかやったの?


「だれだ!」

 ビクッ!!


 大きな声で後ろから話しかけられたから、びっくりしてしまった。

 振り向くとタリバさんが立っていた。


「・・・タリバさん?」

「あぁ? タリバは兄貴だ、俺はオンバイン、兄貴の客か?」

「い、いえ、違うんですが」

「まぁ立ち話もなんだ、とりあえず中に入ってけや」


 案内され中に入ると、タリバさんの店とは正反対で、“荒々しい”イメージを持った。

 確かに武器の並べ方に問題があるかもしれないが、壁や天井などがワイルドというか汚いというか。


「さて、用件はなんだ?」

「あ、あの、タリバさんから手紙を届けてくれと頼まれたんです」


 と手紙をオンバインさんに渡す。


「おぉ、ありがとな」


 オンバインさんは手紙を開き中を読む。


「ふ〜ん、なるほどなるほど・・・まじかよ・・・」


 何かを頼まれたのかな? それとも頼んだのかな?

 まぁ僕には関係ないか。


「おい! お前ヒナタって言うらしいな!」

「は、はい!」


 なんで僕の名前知ってるんだろう?

 手紙に僕の名前でも書いてあったんだろうか?


「ヒナタ! お前、冒険者らしいな! 依頼してもいいか?」

「依頼ですか? 」


 依頼? なんの依頼だろう?


「依頼と言っても簡単な依頼だ! 」


「どうか!うちの店の売上を上げるのを手伝ってくれ!!」


「・・・はい?」


 え? 店の売上?


「ど、どういう事ですか?」

「いや、実はな・・・この手紙の内容、ちょっと読んでみてくれ・・・」


 と手紙を渡され読んでみると・・・はぁ、そういう事か。

 思わずため息が出てしまうくらいの内容だった。



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