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愛する猫と異世界へ  作者: 絵濡亥 家尾
序章 始まり
3/80

3話 星選び

「にゃ〜再会のところ悪いんだけどこれからの君たちのこと説明させてもらうにゃ〜」


 とニールちゃんは言う。


 正直ここでモコと離れたくはない。せっかくまた出会えたのだから。


 そう頭の中で考えるとニールちゃんは微笑むような笑顔でこちらを見てきた。


「結論を言うと君たちには転生してもらう事ににゃるにゃ。」


 転生・・・頭の中で考えてはいた・・・でも今はそんな事より


『モコとはどうなってしまうのでしょうか? また離れることになるのでしょうか?』


 それだけは絶対に嫌だ。


「安心するといいにゃ〜それについてはニールちゃんが保証するにゃ。」


『ありがとうございます!!』


「ただ何個か条件とプレゼントがあるのにゃ」


 モコと一緒なら多少の条件は喜んでのむつもりだ。


 またニールちゃんが微笑む。


「条件としては猫がいる星がそんにゃににゃいって事だにゃ〜、でも地球に転生してもらう事はできにゃいにゃ。そこで普通は次に転生する星なんて選ばせてあげることは出来にゃいけど、君みたいに瘴気が原因の子は特別にゃ。だから次に挙げる星の中から好きなのを選んで欲しいにゃ。」


 とニールちゃんは言うと次々とパンフレットのように星の情報が入ってる物を「ほいほいほいにゃほ〜い」とこちらに投げてきた。


 出来れば猫が多くいて、平和な星がいいな。


 パンフレットの様な物を開くと、“文明レベル”、“自然共生レベル”、“科学文明発展率”、“魔法文明発展率”、“戦争率”、など五つの項目がそれぞれ評価され、最後にその星の特徴が簡潔にまとめられていた。


 ・文明レベルとは精神的、物質的に生活の豊かさを示すもの。5段階で評価される


 ・自然共生レベルとは環境問題などに対する関心などを示すもの。5段階で評価される。


 ・科学文明発展率とはその星の科学技術の普及率、研究率などを示すもの。%(パーセント)で評価される。ちなみに地球が85%、この数字は生命体のいる星の中では高いらしい。


 ・魔法文明発展率とはその星の魔法の普及率、研究率などを示すもの。%(パーセント)で評価される。ちなみに地球が3%、過去に神様達が科学と魔法どちらを発展させるかで悩んだらしい。3%とはその時の名残で聖遺物などの不思議道具を指すらしい。


 ・戦争率とは国家間、種族間の戦争、争いの頻度を表している。%(パーセント)で評価される。50%で1年に1回、100%で1年に2回程らしい。


 1つ目の星 ポノス

 文明レベル 一 4/5点

 自然共生レベル 一 1/5点

 科学文明発展率 一 90%

 魔法文明発展率 一 0%

 戦争率 一 120%

 地球にとてもよく似た星、しかし文明の違いなどによる争い、重化学工業などは優れているが自然保護の意思が全くなく、研究などの廃棄物などにより自然はほぼ壊滅している。国家数52。


 2つ目の星 アムダルステル

 文明レベル 一 3/5点

 自然共生レベル - 5/5点

 科学文明発展率 - 20%

 魔法文明発展率 - 62%

 戦争率 - 25%

 緑と青に包まれ自然が豊かな星、魔法文明が発展しており、科学文明も魔法文明をサポートするために発展途中。しかし魔族と人間の争いがある。国家数23。


 3つ目の星 アルグス

 文明レベル - 2/5点

 自然共生レベル - 4/5点

 科学文明発展率 - 5%

 魔法文明発展率 - 0%

 戦争率 - 500%

 出来たてほやほやの星、民族、種族間の争いが絶えず各地で争いが起きている。しかしこれから神が導いていくらしい。国家数0。


 4つ目の星 レオテイス

 文明レベル - 5/5点

 自然共生レベル - 4/5点

 科学文明発展率 - 90%

 魔法文明発展率 - 92%

 戦争率 - 50%

 あらゆる種族が各々で自分たちの文明を築き、科学を発展させている国家もあれば、魔法を発展させている国家もある。国家間の約束により自然保護もしている。だが各々の国家が他の国家に対して寛容すぎるため、危険な国家も存在する。国家数108。


 5つ目の星 ラエイバ

 文明レベル - 3/5点

 自然共生レベル - 5/5点

 科学文明発展率 - 75%

 魔法文明発展率 - 50%

 戦争率 - 0%

 この星には国家が一つしかなく、ほとんどの科学技術、魔法文明を子供の遊びのために使っている。そのためおもちゃが国のあらゆるところにあり、子供の笑顔、笑い声絶えない。国家数1。


 6つ目の星 ポイメントディス

 文明レベル - ?点

 自然共生レベル - 0/5点

 科学文明発展率 - 0%

 魔法文明発展率 - 0%

 戦争率 - error

 この星の文明は神にも訳が分からなかった。やめた方がいい。国家数不明。


『猫がいる星は大体こんな感じか〜』


 目の前に6つのパンフレットのようなものを並べる。

 この内の1つに転生することになるのだ、慎重に選ばなければ。


『とりあえず1.3.6つ目はダメだ、特に6なんてもってのほか。』


 となれば残るは2.4.5.でも旅をしたいのに国家が一つしかないのはちょっと残念だ。ということで5つ目は無しだ。


 あとは2か4になるのか悩ましい、2は自然が豊かで争いが少ない、4は多種多様な国家があり自然も保護されている。

 どちらもとてもいい星だ。悩む。

 モコの方を見るとモコもこちらの考えてることをわかっているように一緒に悩んでくれているように見えた。


『ニャオン』


 その声と同時にモコはこちらを見つめながら、“あっち”のパンフレットを肉球で踏みつけた。可愛い。

 モコがそっちがいいと言うのなら僕はそっちにする。なんなら僕もそっちがいいと思っていた。


 ほんとだよ?


 ほんとだからね?


『ニールちゃん! 決めました!』


「意外と早かったにゃ〜それでどこにするにゃ?」


 ニールちゃんはニヤニヤしながらこちらを眺めてくる。


『僕は、僕達は4つ目の星、レオテイスに決めます!』


『ニャオン!』


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