表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛する猫と異世界へ  作者: 絵濡亥 家尾
2章 冒険都市ロリング
29/80

28話 ヒナタの加護

 モコに乗りながら、ロリングへの旅をしている時に気になった。


 そういえば、僕の加護使ったことなくね?

 ちょっと試してみたい、時間もちょうど夕方くらいだ、今日はここら辺で野宿しよう。


「モコ、キキョウ止まってもらえる?」

「がう!」

「がぉ」


 昨日と同じようにテントを準備して、夕食の準備をする。

 今日の夕食は、桜鹿の残った肉を食べようと思っている。

 アイテムボックスの中は時が止まっている訳ではないが、時の流れが緩やかになるらしい。


 アイテムボックスから桜鹿の肉を取り出すと、変色もしていない。

 どうやら時の流れが緩やかになるのは本当のようだ。


 フライパンを出して、鹿肉を焼く、今回はミディアムくらいにしっかり焼いてみよう。


 皿の上に食事の準備をし終えると、モコとキキョウの姿がない。


「モコ〜! キキョウ〜! どこ〜!」


 どこいったんだろう?


 そういえば首輪に居場所が分かる機能があった事を思い出した。

 モコの居場所はどこだろうと、頭の中で考えると視界に猫の形の矢印が出てくる。


 可愛いなぁこの矢印。


 するとモコがすごい速度で近づいている事が分かる。


 モコとキキョウが何かを咥えているのが見える。


「がう!」

「がる!」


 モコはでかい蛇を、キキョウはミノタウロス? のような魔物を運んできた。


「え〜と、、、モコちゃん? キキョウちゃん? そ、それどうするの?」

「がう?」

「がる?」


 モコとキキョウが首を傾げて、お互いに見合う。

 可愛いなぁ。変身後だからそのギャップでより一層可愛い。


 とりあえず、この2体はアイテムボックスに入れておこう。


「モコ、キキョウ、ご飯にするよ〜」

「にゃ」

「みゃ」


 よく焼けた鹿肉はとても美味しかった。結構しっかり焼いたはずなのに柔らかくて、肉汁もしっかり出てきて、レアとは違う美味しさがあった。


 食事も終わり、あとは寝るだけなんだが、その前に僕の加護を使ってみたいと思っている。


 確か姿を変えられるはずだったような?

 もう一度確認してみよう。

 ――――――――――――――――――――――――

「ステータス」


 変態ノーフェイスの加護

 自分と同等の質量の物に姿·形を変えられる。魔力に補正がかかる。自分の好きなものに対する執着が変態レベルになる。

 ――――――――――――――――――――――――

 そうそう、自分と同等の質量の物だったな。


 手を猫の手に変身するイメージでやってみよう!


 両手が一瞬に光り、完全に猫の手になっていた!


「おぉぉぉ!!」


 ちょっと違和感があるが問題ない!

 あとは匂いだ! 匂い!


 嗅いでみたが・・・無臭だ・・・ほんとに匂いがしない。


 まぁ良いだろう! 他にも色々実験したい。


 もしかして、翼を生やせるんじゃないだろうか?

 全男子のロマン!

 よし! 翼が生えるイメージだ!


 すると全身が一瞬光る。


 背中に違和感がある! 翼がある! 大興奮! したのも束の間、何故か視点が低い。

 どうやら翼は生えたのだが、身体が小さくなった、小学生位の身体になった。

 なるほど、同等の質量ってそういう事か。


 実験の結果、色々なことができた、手を刃物にすることも出来たが切れ味は悪かった。

 もちろん猫にもなれた。鏡で見てみるとちゃんと可愛い猫になっていた。しかしちょっとでかい猫にしかなれなくて、モコとキキョウが困惑していたのですぐやめた。


 僕の加護は変身するだけなら使い勝手が良さそうだ。

 応用すれば戦闘も多少出来るようになるだろう。


「ふぁ〜あ」


 だいぶ時間を使ってしまったな、もう寝るか。

 僕はテントに入り、寝る時間をする。


「モコ、キキョウ、おやすみ!」

「にゃお」

「みゃ」


 こうして僕は眠りについた。


面白いと思ったらブックマーク、評価をよろしくお願いします!ฅ•ω•ฅ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ