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愛する猫と異世界へ  作者: 絵濡亥 家尾
1章 異世界で初めての街
22/80

22話 次の街決め

「ゔ〜」


 朝起きると身体のあちこちが痛い。筋肉痛だ。子供たちと遊びすぎたのが原因だろう。


 そういえば、猫たちがいない、いつもは僕の上で寝ているはずなんだが。

 部屋を見回すと、窓の縁にモコとキキョウが対面して座っていた。


 こちらに気づいたらしく、窓の縁から降りて寄ってきた。

 何を話してたんだろうか。

 まぁ可愛いからいいか!


「おはよう、モコ、キキョウ」

「にゃん!」

「みゃん」


 そのまま2匹と食堂へ行くと、カールとアイちゃんが食事をとっていた。


「おや、ヒナタさん、おはようございます」

「お、お、おはようございます」

「カールにアイちゃん、おはようございます!」

「にゃ!」

「みゃ!」


 モコとキキョウもカールとアイちゃんに挨拶をする。

 可愛いなぁ。


「おや?そちらの黒猫ちゃんは?」


 カールが質問してくる。

 アイちゃんは先程からキキョウをキラキラした目で見ている。


「キキョウって言うんです、この前保護したもので」

「そうですか、可愛いですねぇ」

「・・・」


 アイちゃんは何かモジモジしている。

 多分、モコやキキョウと遊びたいが恥ずかしがり屋さんだから、言えないんだろう。


「モコ、キキョウ行っておいで」


 と小声で伝えると、キキョウは首を傾げているが、モコが「にゃにゃ」と言ってキキョウとアイちゃんの所へスリスリしに行った。


「わ、わ・・・可愛い・・・」


 アイちゃんは、嬉しそうにモコとキキョウを撫でている。

 よかったよかった。


「そういえばヒナタさん、ヒナタさんは旅をしていると行っていましたが、次はどこに行くつもりですか?」


 そういえば、色々ありすぎて考えてなかった。


「まだ、決めてないんです」

「でしたら!」


 とカールさんの目が輝く。


「一緒にオルリヤに行くのはどうでしょう!」

「オルリヤですか?」

「はい!オルリヤは水晶都市と言われていて、とても綺麗な街並みなんです!」


 水晶都市オルリヤか、確かに次の街を決めていなかったから、一緒に行くのもありかもしれない。

 そういえば、サバイバルブックのサフィラに一応聞くのもありだな。


「そうですね、考えさせて貰っても大丈夫ですか?」

「はい! お待ちしています!」


 そのあとは部屋に戻り、サバイバルブックを開いた。


「サフィラ━━」

「サフィちゃんです」


 相変わらずいい性格している。


「サフィちゃんや、水晶都市オルリヤってどんなところ?」

「はい、水晶都市オルリヤ、その名の通り、水晶産業により発達した都市です。街並みが壮観だと言われています。

 しかし、現在地からオルリヤへ直行するのはあまり推奨しません、水晶だけに」


 え?推奨しない?水晶だけに?そんな事もできるのかサフィちゃんは

 でも何故だろう?


「なんで?」

「はい、現在地タナシバからオルリヤへ行くには、複数の都市を見逃す事になります。

 私は日向様の旅をサポートするためにいるので、魅力的な都市を見逃すのは少々残念です。」


 なるほど、オルリヤへ行くには魅力的な場所を見逃す事になるのか。それはちょっと嫌だな。


「ちなみに次に推奨する、場所はどこ?水晶だけに」

「はい、次に推奨するのは」

「え!?無視!?」

「冒険都市ロリングを推奨します。冒険都市と言っても子供の用のアミューズメントパークの様な場所であり、大人にも子供にも人気がある都市です」


 へーそんな所があるのか、遊園地みたいな都市ということだろうか?

 行ってみたいな!異世界の遊園地!


「モコとキキョウもそこでいい?」

「にゃ!!」

「みゃん!」

「決まったようですね、出発の準備が出来ましたらまたお呼びください」

「はい、ありがとうサフィちゃん」


 そう言うと、サバイバルブックがひとりでに閉まる。

 本当にあってよかったサバイバルブック


 よし!次の目的地は冒険都市ロリングだ!

 そうなるといろいろ準備しないと!食料にテントに・・・忙しくなりそうだ!



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