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愛する猫と異世界へ  作者: 絵濡亥 家尾
1章 異世界で初めての街
20/80

20話 報酬とランクアップ

 ニールちゃんとの話終わり、昼前に起きた。


 ベットで寝ている僕のお腹の上に天国が広がっていた。

 寝ているモコのさらに上で寝ている小さなキキョウ、とても可愛い、一生見てられる。

 しかし、ちょっと重たい。


 そのあとは何とか、2匹が起きるまで耐えきった。

 猫を起こしたくない気持ちとちょっと重たい状況を変えたいという気持ちが混じり合う、ちょっと不思議な気持ち。


 そうだ、キキョウのステータスを見てみよう。多分僕の従魔になっていると思うけど、どうだろうか。

 

 ――――――――――――――――――――――――

『ステータス』


 従魔

 名前 モコ

 名前 キキョウ

 ――――――――――――――――――――――――

 従魔の欄にキキョウ名前があった。ステータスはどんな感じなんだろうか?


 ――――――――――――――――――――――――

 ステータス

 名前 キキョウ

 年齢 1歳未満

 体力 20

 筋力 15

 魔力 3500

 スキル 魔力体 凶星化※使用不可 ???

 


 魔力体

 魔力で身体を創り出す事が出来る。


 凶星化

 意識を破壊衝動に侵されるがステータスを大幅にあげることができる。現在使用不可


 ???

 ??????

 ――――――――――――――――――――――――


 分からない事が多いが、危険なスキルが使用不可で良かった。

 ???ってなんなんだろう・・・危険なやつじゃなければいいけど。



 ステータス確認をしている間に昼になっていたので食堂でご飯を食べてから、約束通りみんなで集まってギルドに行くことになった。

 ちなみにキキョウも宿で用意してもらった従魔用のご飯を美味しそうに食べていて、可愛かった。


 ギルドに着くまでに、キキョウについての認識を改めて話そうという事になった。

 また一悶着あるのかと思ったが、ベルンさん達も頭が冷めたらしく、危険はほとんどないという結論が出た。

 まぁほとんどはキキョウをよく見たら可愛かったという理由がほとんどだと思うが・・・俺もそう思う!


 ギルドに着くと、2階の会議室のような部屋に案内された。


 会議室の中にはギルドマスターが既に待っていた。


「おうじじぃ!待ちわびて歳とったか!?」

「まだ147歳じゃボケ!」


 トールさんがギルドマスターを茶化す。

 しかしブグジロウさん147歳だったのか、、、この世界の当たり前が分からない・・・


「じゃあ報告を聞こうかのう」


 そのあとはトールさんがダークウルフ、タラティマンティスをアイテムボックスから取りだし、クエスト完了を報告した。


「なるほど、無事にタラティマンティスを討伐できたんじゃのう、よかったよかった」


 ブグジロウさんは何かを安心したかのように、ほっとした表情をしている。


「じゃあ、報酬は受付で貰えるはずじゃから、受け取ってすぐに休んでくれ。あんま寝てないじゃろ?」

「おう!ありがとな!じじぃ!」

「はやく!寝てこいトール!!」


 ブグジロウさんは怒りながらも何か楽しそうだ、やはりギルドマスターめちゃくちゃいい人なのだろう。


「しかし、ヒナタ君はちょっと残ってくれ」


 ブグジロウさんに僕だけ止められた、何かあるんだろうか?


「じゃあなヒナタお先〜」

「は〜い」


 トールさん達が先に部屋から出ていく。


「ヒナタ君、まずはそこに座ってくれ」

「はい」


 あれ?もしかして怒られる奴これ?


「さて、ヒナタ君、今回は本当にありがとう!この場を借りて改めて礼をさせてもらう」

「いえいえ、大丈夫ですから」


 ギルドマスターが頭まで下げてきた。


「いや本当に今回は異常じゃった。登録したての冒険者に頼るなど、本来有り得ない事なんじゃ」


 そうなのか、まぁあのモコのかっこいい姿を見たら頼りたくなる気持は分かるが・・・


「そこでヒナタ君のランクを3段階上げさせてもらう!」

「え!?そんなに上げてくれるんですか!?」


 登録したばっかりなのにそんなにランクを上げていいのだろうか?

 なんか周りの冒険者に申し訳なくなる


「あー大丈夫じゃよ、ここのギルドに変なこと言う奴はいないからのぉ」


 そんなに顔に出ていただろうか?


「しかもタラティマンティスなんて本来はトールなんかが複数人で受けるクエストなんじゃ、じゃからランクが上がらないと逆におかしいんじゃよ」


 そういうものなのか、まぁ上げて貰えるなら喜んで受けたいと思う。

 でもトールさんレベルの人が複数人で受けるクエストの奴を一瞬で倒すって、あの時のキキョウは本当にやばかったんだな…

 と考えているとギルドマスターが質問を投げかけてきた。


「あと、気になっていたんじゃが、そこにいる黒い猫はなんじゃろ?行く前はいなかった様な気がするんじゃが」

「この子はキキョウって言うんです。タラティマンティスを討伐した後に保護しました。」


 と考えていた設定を話す、ギルドマスターは全然疑うことなく、「かわええのぉ」など言ってキキョウの頭を撫でてくれる。


「じゃ話は終わりじゃから、受付でギルドカードを更新して報酬を貰ってゆっくり休めば良いぞ〜」

「はい!ありがとうございます、失礼します!」


 扉を閉じた奥から「トールもあのくらい礼儀がーー」など聞こえてきた。


 下の受付に行くと、トールさんが何故か待っていた。


「おう!ヒナタ!外で待ってるから報酬受け取ったら来いよ!」

「はい?」

「じゃ、早くしろよ〜」


 なにか約束しただろうか?

 ・・・そうだ!いい所に連れてってくれると約束したんだった!!

 早く報酬を貰って行こう!


 そのまま受付で報酬を受け取ると金貨60枚が貰えた。

 とても重たいがやはりアイテムボックスは便利だ、そういえばアイテムボックスがない人はどうしているのだろう?


「こちらCランクのギルドカードになります。

 おめでとうございます。」


 受付のお姉さんがギルドカードを更新してくれた、Cランクのギルドカードは青色なんだと思いながら、受付のお姉さんに「ありがとうございます」と伝え、すぐにギルドの外へ出た。


「おう!ヒナタ!じゃあ早速行くか!」

「はい!」


 とトールさんが肩を組んできたが、身長差がありすぎてすごい不恰好だ。

 そりゃそうだトールさんは180cmをおそらく超えている。


 そういえばモコとキキョウは連れてっていいのだろうか?

 まぁダメだったらその時だ!


 そのまま僕はトールさんに連れられるままに身を委ねた。

猫がお腹の上で寝ていると、朝から幸せな気持ちになりますよね!

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