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愛する猫と異世界へ  作者: 絵濡亥 家尾
1章 異世界で初めての街
14/80

14話 出発準備

 着いた先はカール商会だった。


「カール商会で何を買うんですか?」


 そう僕が聞くと、トールさんが丁寧に教えてくれた。


「そういえばヒナタは冒険者登録したばっかだったな、まずはポーションとかの応急処置薬だなぁ」


 どうやらポーションなどは、応急処置に使うもので、指が生えたりはしないが、かすり傷などはすぐにいえるらしい。


「まぁ、幸いにもガリスんところに居る、あそこの祈り子のセリアが治してくれるから正直そんなに要らないが、念には念をだ」


 トールさんが指を指した方向にガリスさん達が“従魔用”の衣服を真剣に見ている。


 そして修道服を着ている、セリアさんが祈り子という、聖魔法を使うことが出来る職業らしい。ゲームで言うところのヒーラーのような役割を担っているのだろう。


「後はどんなものが必要ですか?」

「後は、タラティマンティスは手の鎌に麻痺毒を持っているから、解毒薬が必要だな!

 だが解毒薬は、別のとこで買った方がいいぞ、後で連れてってやる。

 あと、ヒナタお前武器持ってないだろ。いい鍛冶師紹介してやるから明日にでも行ってこい。」


 解毒薬は相手の毒の種類によって、効果が変わるらしい。カール商会はどの毒にもある程度は効くが、今回のようにタラティマンティスの為に解毒薬が欲しいとなると、ちゃんとしたところで買った方いいらしい。


 武器についてはすっかり失念していた。モコに負担をかけないように僕も強くならないと。


「ヒナタさん、ちょっといいかい?」


 ガリスさん達が話しかけてきた。


「いや、その、なんだ、うちのパーティの奴らがモコちゃんに服を着せたいと聞かなくてな」


 どうやら先程から真剣に従魔用の衣服を見ていたのは、モコに似合う服を探してくれていたらしい。


 そこからは言うまでもなく、モコの二回目ファッションショーとなった。


 そしてみんな個性が出る服を選んでいた。

 恐らくその人の趣味嗜好が溢れていて楽しかった。


 ガリスさんは、モコにピンクのフリフリが付いた洋服を選んでいた。

 無難に可愛い選択だと思う。


 サインさんは、緑と基調とした、吟遊詩人のようでかっこいい服を選んでいた。

 こういう感じもいいなぁ。


 アメリアさんは、自分と同じ黒のローブのような服を選んでいた。

 こういうダークな感じもモコには似合うのか。


 セリアさんは、真っ白の服に天使の羽のようなアクセサリーまで持ってきた。

 めちゃくちゃ可愛い。


 ライガンさんも、自分と似たように侍のような服を選んでいた。

 めちゃくちゃかっこいい。


 その後は、みんなと親睦を深めるために改めて自己紹介をした。


 トールさんは、自分の身長の2倍はあるであろう槍を使うらしい。どこにあるんだろうと探していると、アイテムボックスを使えるらしく、いつもはしまっているらしい。

 子供と遊ぶのが好きらしい。


 ガリスさんは、大剣を主に使っているらしいが、一応なんでも使えるらしい。

 顔に似合わず、意外と可愛いものが好きらしい。先程のファッションショーで何となく分かっていた。


 サインさんは、服の下にナイフを沢山持っていた。腰には大量の小瓶を巻いており、麻痺毒や酸など結構えげつないものだった。

 薬品の類が好きらしく、休みには調合なんかをしているらしい。


 アナリアさんは、杖を持ってるが、先端の方に付いている宝石は、魔石らしくどうやら魔法の威力をあげてくれるらしい。

 趣味という趣味はないらしいが、モコちゃんを見てから体の底から何か出てくる様な感じがするらしい。いい事だ。


 セリアさんは、メイスのようなものを持っているが、祈り子の中では珍しいらしい。

 セリアさんは教会出身者らしく、かわいい服が大好きで動物も大好きらしい。


 ライガンというらしい、金小烏(きんこがらす)という刀を持っている。

 小さい頃、“蛇”に噛まれてからは黒髪が白髪に変わってしまったらしい。

 蛇に噛まれて白髪になるなんて、悪いけどちょっとかっこいいな。


 ある程度トールさんに言われたものを買い込み、カール商会のカードを使っていると、羨ましいなどの事を言われた。持っている人が相当少ないらしい。


 その後は、そのまま現地解散したが全員、蜘蛛の巣窟に泊まっていたらしく、雑談をしながらみんなで帰ってきた。

 今回で相当親睦を深めれたと思う。


 次の日は、トールさんが良い鍛冶師を紹介してくれるとの事で、広場で待ち合わせすることになり、僕はそのまま宿で夕食をとり、そのまま眠りについた。

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