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愛する猫と異世界へ  作者: 絵濡亥 家尾
1章 異世界で初めての街
13/80

13話 声

 クエストの詳細を明日話すと言われ、冒険者ギルドを後にした。


「はぁ」


 思わずため息が出てしまった。

 ただ魔石を換金するだけだった筈なのだが、想像以上に疲れてしまった。


 今日はこのまま宿に帰って寝ることにしよう。そうしよう。


 この後は、屋台に“何か”の串焼きを見つけたのでモコと2人で食べた。

 とても旨みが強く、ほとんど味付けをしてないのにも関わらず、美味しいと断言出来る串焼きだった。


 その後は街をブラブラしながら宿に戻り、すぐ眠りについた。

 ――――――――――――――――――――――――

  ・・・やだ・・・違う・・・ごめ・なさい・・・


 ・・・おかしいの・・・身体が


 だ・か・・・だれか・・・助け・・・


 ・・・私を助けてよ・・・こんなこと・・・した・・・ない

 ――――――――――――――――――――――――

 朝起きると、服の色が変わるほど全身に汗をかいていた。

 そして“何か”を忘れているような気がする。

 大切な大切な、僕が“大事にしている”何かを。


 頭の中にモヤがかかっているような、度数の合わないメガネをつけているような感覚をそのままに僕とモコは冒険者ギルドへ向かった。


 冒険者ギルドへ着くと、受付のお姉さんに奥の部屋へと案内された。


「お!ヒナタじゃん!ヒナタも呼ばれたのか?」

「はい、そうなんです」


 トールさんはとてもフレンドリーに話しかけてくる。


「冒険者登録したばかりのヒナタにまで頼る状況なのか・・・」


 トールさんは何かを考えている。

 そして何かを考え終わるような様子をみせると、こちらへ寄ってきて、小声で喋った。


「ヒナタ、もしかしたらヒナタやモコちゃんへ危険が

 及ぶかもしれない。もしそうなったらすぐに逃げろ。

 昨日のモコちゃんを見た感じ、恐らく戦闘能力はとても高いだろう。恐らくどんな敵からでも逃げられる。

 すぐに逃げろ、命より大事なものなんてない。

 俺からはそれだけ伝えておく。」


 トールさんは真剣な表情でこちらへ言ってきた。


 元からそのつもりだったが、わざわざ伝えてくれるなんて、やはり優しい人だ。


「元からそのつもりで参加しました」

「そうかそうか!ならいいんだ!」


 トールさんは安心したような笑顔で笑っていた。


 そのすぐあと、メンバーが集まった。


 最終的に集まったメンバーは、僕とモコ、トールさん、ガリスさんとそのパーティ、ベルンさん、ギルドマスター、ナタリーさんが集まった。


 この中でもギルドマスターは参加しないらしい。


 依頼内容の詳細はみんなに紙で配られた。

 ――――――――――――――――――――――――

 依頼内容

 タナシバの街近郊の森での活性化した魔物の討伐及び撃退。

 発見次第タラティマンティスの討伐。


 報酬 一律金貨45枚、討伐数に応じて報奨金あり

 ――――――――――――――――――――――――

 報酬は非常時の戦力である僕も一律金貨45枚らしい。


 その後に僕が非常時の戦力だとナタリーさんが知ると、ナタリーさんがまた「こんなやついるのか」など何か文句を言ってきたが、ベルンさんが諭していた。


 後は、みんな自己紹介や得意なこと、冒険者ランクなどを話して、陣形の確認をした。


 その後はすぐに解散となったが、どうやら冒険者組のみんなは参加する人たちで必要なものを買いに行くらしいので、親睦を深めるため僕もついて行くことになった。


 そして、やって来ました!カール商会!!




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