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やり込み厨テイマーの育成日記  作者: ぷにわぁす
第二章 頂へと至る道
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それは開戦の合図 ④

どうも、ベニテングダケです。

[会場]



「おいおい、なんも見えなくなったぞ。どうなってるんだ?」




「俺に聞かれても分かるわけねーだろ」




「それもそうか……ていうか、もう決着って着いてるのか?」




「多分、着いてるだろ、お互いに大技を思いっきり放ってたしな、どっちか倒れてるんじゃね?」




「そうか、まあ、精霊使いが立ってると俺は思うぞ」




「奇遇だな、俺もだ」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




『さぁー!光がどんどん消えて行くぞー!決着がどうなっているのかー?』




光と砂煙で包まれた時間が終わる。




「俺の……か……ち……」




『おおっと!?た、立っているのは!




呪われた男、サナだ!!!!』




「あー……さすがに二回も使ったらそりゃぶっ倒れるよなー……」




「でも……強かった……ぞ……」




『タナカは地に伏せ、サナはフラッフラッ!お互いに全力を出し合いました!』




ピッー!




『試合終了の笛が鳴りました!勝者は……サナ!』




司会が周りを盛り上げようと発言するが、




「はぁー、つっまんね、テイマーに勝てないのはやばくねぇか?」




「精霊使いって上位職じゃなかったっけ?」




「上位職で負けるとか……だっさ!」




「……やはり、民衆は醜いな……」




それぞれが愚痴を言い、どんどん観客席から消えていく。




『ちょ、ちょっと待ってくださいねー!ええっと、選手の方は待機室に転移致します!』




シュイン




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




「あ、あの……」




「大丈夫だ、お前の方がしんどいんじゃねぇのか?」




「いや……慣れているからな……」




「正直、俺はお前に負けるなんか一言も思っていなかった……しかも、周りに一回戦余裕で突破できるわー、とかほざいてたしな……負けて当然だ」




「……」




「俺は、俺のした事が今の自分に回ってきた、って考えてるから、全然平気だぜ?」




「しかも、お前はどんどん先に進む……それに伴って、お前を平気で罵倒してくるやつもいるだろう……」




「そうだな……」




「俺は、また1から出直してくる」




「また、お前にでも……って言われたら堪らねぇからな……自分を磨いてくる」




「えーと……」




「ま、ひとつ言えることは……」




「俺に勝ったんだぞ、自分に誇りをもて、そして挫けるな」




「お前が挫けた瞬間、俺が惨めになる」




「それだけだ」




そう言って、待機室を出て行った。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


[カフェの中]




「これから、どうしよっかなぁ……」




「本当に、1位になったらテイマーの地位を上げられるのか?」




「これ、意味あるのかなぁ……」




『だったら、辞めたらいいじゃないですか』




「え?」




『そんなに疑問に思っているんだったら、辞めればいいじゃないですか』




「ライム……」




『諦めたら、いいんじゃないですか?』




「……」




『でも、』




『でも、今諦めたら何も残らないし、色んな人の期待を裏切るだけですよ』




『テイマーの仲間の人はサナに応援している』




『予選でサナが打ち倒してきた人達は悔しくても、自分の屍を超えたものを応援する』




『そして、諦めたらタナカさんが惨めになる』




『この人達を裏切れるのなら、諦めたらどうです?』




わかった、ライムが俺に伝えたいことが。




「すまん、ライム」




『いや?私はアドバイスをしただけですので』




いつの間に、こんなに成長してたんだろうか。




「もう少し、周りを見ないとな……」




「あ、そういえば、スーラは?」




『ええと、スーラは……多分まだ寝てますよ』




「そっか」




俺達を勝利に導いてくれた英雄の感謝は、また今度に伝えないとな。




ピピッ




『全プレイヤーに通達です』




なんだ?




『クエストが届きました』




______________________


ワールドクエスト




「一輪の花のように」




きたる、悪夢の祭典に、備えろ。




それは、おまえを、殺し尽くす、刃のように。




それは、すべてを、喰らい尽くす、叫びのように。




それは、おまえを、世界を、壊す者。




それは、悲劇。




それは、嘆き。




幾多もの時を繋ぎし者共よ……反撃の時だ。




お前達だけに与えられた権利だ。




次は無いぞ。




______________________






それは、すべてが上手くいかなければ行けない物語。




完結させるには、これだけでは難しいだろう。




仲間を集めろ。




難しいものほど、気持ちが良いだろう。

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