第38話 昇り龍⑬
どうも、ベニテングダケです。
「あっついなぁ……」
安全圏が狭く、ドラゴンにより近くなっているため、気温が高くなっている。
「にしても、全然減らないな」
恐らく、みんな俺達みたいに周りから見えにくい、攻撃しにくい所にいて離れたくないんだろうか。
『どうするー?』
「どうしようかな……」
そう考えていると、
「どうせここに隠れてるんだろー?」
「やべ、敵だ!」
敵が襲いかかってきた。
「あったりー!」
「こ、こんなに堂々と来るか?」
周りにどうせ移動する時に攻撃されるだろ?
「おりゃ!」
「まずっ!」
考える間はなしと……いいぜ、やってやるよ。
「魔弾!」
「食らわないよー!」
『毒魔法 ポイズンホール!』
紫色の霧が敵を覆い込む。
「苦しいけど……おりゃ、こんなのじゃ僕を倒せないよ?」
腕をちょっと振るだけでまとわりついていた霧が消える。
『う、嘘……』
「化け物じゃねぇか……」
「化け物とは失礼だなー!ただ僕はご主人の体を使わせてもらってるだけだよ?」
「え?」
「勝手に奪ってるんじゃないよ?ちゃんとご主人に許可は貰ってるからねー?」
『だから、僕の魔法を……』
「コイツ、従魔が乗り移ってるからこんなにスペックが高いのか……どうやってコイツを……」
遠隔操作では無いし、毒も効かない、高いところは無いし、他のプレイヤーは俺達の戦いを皮切りに戦い始めている。
「制限時間とかあったらいんだけど、あるのか?」
恐らく、乗り移ってから2分以上経ってる。
「こんなに強くなるって言うことは、なにか制限があるはず」
探せ……
「隙だらけだよっ!」
『絆!』
スーラが俺の前に出て攻撃を受ける。
「大丈夫か!」
『だいじょぶ!でも……』
「あれ?手応えがないなぁ……じゃ、先にこっちをやっちゃえ!」
敵がライムに向かって襲いかかる。
『くっ、避けれない!』
ライムは魔法を唱えている最中だった。
『う、うごけない』
スーラは反動で動けない。
「ラァァァ!」
考えるより早く体が動いた。
「ははっ」
ライムに走っていた敵が、急に方向を変えてこちらに向かってくる。
「釣られたなぁ!」
「まずっ」
なんで、ナイフを持って!
グサッ
「あ?」
ドサ




