第35話 昇り龍⑩
どうも、ベニテングダケです。
『あと……6分です』
「オラァ!」
「クッ……でもいまだ!やれ、キャノン!」
大きなリスのような従魔が俺に向かってしっぽを向ける。
「ちょ、何か光って……」
ズドーン!
反射で横に避ける。だが、少し掠ってしまった。
「い、痛え、どんなビーム出してんだよ……」
『大丈夫? 回復魔法 ヒール!』
微弱な回復量だが、少し掠っただけなのでそれだけで十分だ。
「チッ、仕留め損なったか……」
「あんな威力のビーム、何発も打てるわけないだろ?ずっと膠着状態だったからな、流れを全部俺達に持っていくぞ!」
加速して敵に近づく。
「さっきも分かってるだろ!俺に近づいたら……こうなるってなぁ!」
「グアッ!へへ、そんな事もう分かってるよぉ、俺の狙いは……」
『毒魔法 スピードバレット!』
ライムから毒の弾が勢いよく大きなリスのような従魔に向かって放たれる。
「なっ!ま、まさかそれを狙って俺を!」
「あの従魔への攻撃はお前が全部防いでただろ?だから俺は囮となってお前の位置をずらした」
「な、そ、それでお前が死んでいたらどうしてたんだよ!」
「俺は死なないと絶対分かってたからな、躊躇なんてないさ」
「な、何言ってんだよ」
「まあ、こんな無駄話してないで、戦おうぜ?ほら、そっちの従魔はもう退場だ」
リスのような従魔がいた所にキラキラと輝くエフェクトがあった。
「ちゃんと当ててくれたな、助かる」
『あの場面で当てていなかったら僕のせいで負けることになっていたので……それだけは嫌です』
「さあ、3対1だ、これでこっち有利だが、気は抜くなよ」
『うん!』
「クソっ、よくもキャノンを!せめて1人は持って逝ってやるよ!」
ここから正念場だ、相手はかなり強い、俺一人だけだったらとっくに死んでいるような相手だ。
それに、ドラゴンも注意だ、今は他の人と戦っているみたいだが、こっちに来たらすぐに逃げる。
正直、リスのような従魔を倒せていなかったらこっちが負けていたかもしれない。
「今回はこっちに運が向いたってことだな……まあ、こんな事考えてないで……あれ?「くたばれりやがれっ!」ぶねぇ!!」
そうだ、もう戦いは始まっているんだ。思考してる余裕はないんだ。
「やりますかぁ!」
「ラァァァ!」
「よっと……ここだ!」
避けて攻撃を放つ。
「おっと、そんな攻撃当たるかよ!」
クソ、こんなに簡単じゃないか、それに、杖と剣だ……いつこっちにガタが来るかわからねぇ、早めに決めないと!
『毒魔法 ポイズンバレット!』
『回復魔法 ヒール!』
ライムが毒魔法を使ったから……よし、これを使えば!
「弓術+杖術 レーザー!」
時間を空けてレーザーアローの劣化版を放つ。
「だからそんな魔法じゃ……んなっ!」
これなら絶対当たる!
「いっけぇぇぇぇ!」
煙が視野を封じる。
「気を抜くな!」
煙が晴れてくる。
完全に晴れたあと、俺達に見えた物は倒れ伏し、消えていく相手の姿だった。
「あー、負けた負けた、あんなレーザー打ってくるとか反則だろぉ」
「ま、俺を倒したんだから勝てよ」
「分かった」
相手は完全に消えた。
『残り時間……0、今からマップ、視界に相手の姿が光って表示されるようになります』
全力で今日は書く!!




