第33話 “昇り龍“⑧
どうも、ベニテングダケです。
シュイン
「うおっと、戻ってきたんだな」
『あ、もどってきたよー!』
白い光に包まれたあと、俺は落ちた穴の近くに転移していた。
『大丈夫でしたか?』
「まあ、ちょっとヤバかったけど何とかなったよ」
「それに、アイテムも手に入れられたからな」
『アイテム?』
「ああ、これなんだけど、精霊樹の液って言う奴なんだ」
『精霊樹の液……聞いたことありませんね』
「そうか、じゃ、鑑定してみるか」
「鑑定」
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名前 精霊樹の液
効果:1度だけ復活し、HPとMPを全回復出来る。
説明:何処かにあると言われている精霊樹から1年に1回取れる樹液をボトルに詰めたもの。精霊樹の圧倒的な生命力が樹液にも込められており、使うと1度だけ死者の息を吹き返し、体力と魔力を全回復させる。
備考:プレイヤー専用、使うと消える、自動的に使うことが出来る。
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「1度だけ復活出来るのか……すげぇな」
ただ、スーラとライムに使えないのはちょっと痛いけどな。
『あっ!サナ!すぐにここから離れて!』
「え?」
『下から凄いのが来てる!』
下から?まさか、研究所にいたモンスターが地上に上がってくるのか?
「すぐ出るぞ!」
『うん!』
ピピッ
研究所で聞いたような電子音が鳴る。
『イベントを開始します……』
『イベント名……『地獄から、天への贈り物』を開始……』
『古代研究所を破壊……地上まであと3分……』
『残りプレイヤー、57人……能力の一部を封印します……』
「は?」
ちょっとまて、今、なんて言った?
『龍因子が暴走中……強制的に因子を排除します……成功、イベント名変化『封じられし混合兵器』に変化しました』
『何者かによる操作を確認……龍因子増加……個体が変化しました……イベント名変化『昇り龍』に変化しました』
「何が起こってるんだよ……」
『サナ!もうすぐだよ!』
「分かった!」
グラグラグラグラ
「うおっ!地面が揺れる!」
ギリギリ前に進めれるが、落石などがあったら避けられない。
「光が見えた!急げぇ!」
『うん!』
『危ない!』
「なっ!危ねぇ!死ぬところだった!」
まあまあ大きな石が俺に向かって落ちてきていた。
「よしっ、出口だ!」
グラグラグラグラ
何とか出れた。
ドゴーン!
「あ、危ねぇ……後ちょっと遅れていたら……」
俺達が出た瞬間洞窟は崩壊した。
「あ……そろそろ三分経つんじゃねぇか?」
そう思った瞬間、急に周りが暑くなってきた。
『あつー!』
「ど、どうなって……」
ドガーン!
近くにある山が崩れた。明らかに自然に崩れたものではない。
「おいおい、嘘だろ?」
崩れた山の上には、空を飛ぶ何かがいた。
『ギャオオオオ!!』
赤い地獄に包まれる時が来た。
ぴよぴよ




